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第7話 ロロ

よろしくお願いいたします。

「で、装備が作れない、理由はとりあえず理解したが、確か教会で金を払えば回復魔法が受けれんじゃなかっか?」ギルドの登録時に受付嬢に聞いた内容を思い出しながらフォディンが言った。


「ちょっと事情があっての、まあ簡単に言うと金がないんだ。全部武具の素材と酒代に使っちまってな」


ドワーフの鋼鉄工房は、現在、素材・食費などの日々の生活費に全て使い果たしてしまったため、現在は資金不足となってしまっていた。


怪我もあり、この状況下で武具作成を続けることは難しく、彼は新たな資金を調達する必要があった。


「提案があるんじゃが、怪我が治ったら装備を作成するから、上級の回復薬を融通してくれんかの?」鍛冶屋のドワーフが、提案をしてきた。


「上級回復薬が必要なの?あれって、指の欠損ぐらいなら回復するけど?」とファルコンが言った。


「実は、見た目でわからんが完全に腕の筋と神経が断裂していてまったく動かんのよ」


「だから、このまま自然治癒に任せても以前のように鎚を振るうことができないんじゃ」


怪我した内容はともかくそれは、さすがに不憫だなと、ファルコン、ナイ、フォディン、アイラは思った。


「まあ、多分聞かなくてももう決まってるような気もするがみんな依頼受けるか?」フォディンが代表して聞いた。


「はいです、!可哀そうです!」とナイ、「ええ」とファルコン、「肯定」とアイラが言った。


「じゃあ全会一致ということで、受けるぜその依頼」ドワーフの鍛冶屋にフォディンが言った。


「でだ、その上級回復薬ってどこで手に入るんだ?」とフォディン


「それじゃが近くに、評判のいい蹄の調合屋ってアイテムショップがある」



蹄の調合屋

店内には店員と思われる羊獣人の少女がカウンターに座っており、後ろの棚にはアイテムが並んでいた。


マジックポーション:精神力回復

ヒールポーション:体力回復

スタミナポーション:疲労回復

パナケアポーション:万能薬

アンチドポーション:毒消し薬


「う〜ん暇だなぁ」羊獣人の少女は、何か、面白い事が起きないかな〜っと店番をやりながら思っていた。


その時、突然店のドアがガチャリと開き、3人の見知らぬ冒険者が入ってきた。3人の中の、強面のスキンヘッドの大男が、カウンターまで歩いてきて。


「は~いきゃわゆい、羊ちゃんね~オネエさんは~、ファルコンって言うのよろしくね」バチバチとウインクをしてきた。


羊獣人の少女は内心驚きながらも、こんな時ほど冷静に対処するのよと、自信を叱咤激励しつつ失礼な態度はとれないわと思った。


「いっ、いら、いら、しゃ…、しゃいませぇえー」しかし、笑顔も声も引きつり気味だった、まだまだ人生経験が許してくれなかったようだ、うん……私は頑張った…でも、頑張って笑顔にしなくちゃと少女はなお意気おい込んだ。


「それでね、この店にハイポーションって何本か置いてあるかしら?」オネエが言った。


ここよっ!、笑顔で応えた。「いえ、あいにく切らしています!」しまったー切らしていて、嬉しそうな感じになっちゃったよ。


「あ、でも素材持ち込みなら少し時間がかかりますが出来ますよ」羊獣人の少女が言った。


「ちなみその素材ってなにかしら?」オネエが聞いてきた。


「魔法の泉の水、ハーブ、マナハーブ、高純度の魔力を秘めた魔石を、精製した粉末です。」


「皆どうするー?」大男が、後ろの2人に、声を掛けた。


「仕方がないから、ギルドで採取場所、調べて取りに行くか」中肉中背の男が答えた。


「了解です、です!」銀髪ショートの少女が賛成した。


「ちょっとまって、くれないですか~」店の奥から小さな、羊獣人の子供が声を掛けてきた。


「うちの、ロロちゃんも一緒に連れてってくれないかしら?」子供が言ってきた。


「えっナナちゃんなんで?」カウンター側のロロちゃんと呼ばれた少女が聞き返した。


「ある程度精神力鍛えないと、調合の効果と成功率が下がるからだよ」ナナちゃんと呼ばれた子供が言った。


「ちょっと、パーティーメンバーで話し合うから待っててね」と大男。


「よーするにパワーレベリングか、俺は別にいいぞ」フォディン。


「ナイも、ぜんぜん、いいです、です!」


「私もいいわよ」ファルコン。


「同じパーティーに入るならアイダにいつもの説明と注意してもらうな」フォディン。


「了解」アイラが言った。

「私はロロと言います。よろしくお願いします。パーティーに入るときは、後衛でアイテムでの回復を担当していました」とロロが自己紹介しました。


ファルコン・ナイ・フォディン、アイラは、新しいパーティーメンバーにロロを加え、まずは、情報収集の為冒険者ギルドに向かった。



タイトル「主人公は荷車名前はまだない…」


ここは、異世界のダンジョン

(ここは、……何故か荷車…私は荷車?)

冒険者に捨てられた、そのボロボロ手押し車に長い年月でダンジョンの魔力が集中し意思が宿った。


ユニーク称号:「事故進化」

ユニークスキル:「世界線移動」

ダンジョンに冒険者が放置した荷車が、ダンジョンの魔力により突然変異し進化、他のモンスターの魔石を吸収し意志を持った。

喋る荷車、勝手に動く荷車、ジャンプする荷車、空を飛ぶ荷車、亜空間移動により瞬間移動が行える荷車。

最高速で壁に突っ込むとタイムスリップする機能がある荷車、100メートルほどのまっすぐな、舗装された道が必要、世界線パラレルワールド移動が行える荷車。


しかし、人の役に立つ、物を運ぶと、根幹に根差す目的に縛られ魔石の核となっている為、ダンジョン内で、パーティメンバーをさらっていくことがある、攫われても、本人の利益が攫われる前より高い場合は、帰してくれない。


その荷車に、攫われた、新人冒険者のナイ少年と、のちにナイ少年に、「ナイト1号」と命名される、荷車との冒険が今始まる!



次回 !!!必見!!!!   


俺たちの戦いはこれかだ!!!!

         

~続くかも~


第一話 出会い 


新人冒険者が、あるダンジョンを攻略中のことだった、このメンバーは同じ農村出身でお馴染みグループだった、出稼ぎの為、エルムウッド迷宮都市に来ていた。


「よーし、このぐらいでいったん帰ろうか」リーダーの戦士ファルコンが、皆に同意を求めた。

「そうだね、もう食料も心もとないし、戻ろう」剣士のナイ少年が言った。


「さんせ~い」魔法使いのアイダが賛同した。


「うしし、私も賛成にゃ」猫獣人で盗賊のミントが顔を手でこすりながら言った。


メンバーたちは、一時的に冒険を中断し、帰還することを決めました。


リーダーの戦士ファルコンが提案し、他のメンバーもそれに同意した。

彼らは食料の補給が必要であり、さらに冒険の途中で得た戦利品の整理も行いたいと考えていた。


食料を管理していたナイ少年は食料の残量の心配をしており、帰還にギリギリ不足するのではと思いつつ戻ることに賛成しました。


移動を開始しようとした瞬間、ボロボロの荷車がナイ少年を吹き飛ばした。そして吹っ飛んだナイ少年を空を飛んだ荷車が荷台にキャッチしそのまま爆速で視界から消えていった。


いきなりのことで、呆然としファルコン「はっはぁぁぁぁ、ナイぃぃぃぃ!!、カンっ!、バッ~ク‼」



ファルコンたちは驚き呆然としながらも、ナイ少年を取り戻すために行動を開始します。彼らは荷車を追いかけ始めた、ナイ少年を取り戻せるか‼‼


次回、空飛ぶ、荷車(ナイト1号、後にナイが命名)に攫われてマスターになったナイの冒険!!


~続くかも?~



2話目 幼馴染パーティー



ファルコンたちはナイ少年を取り戻すために全力を尽くして荷車を追いかけました。彼らは荒野を駆け抜け、山を登り、迷宮の深部へと進んでいきます。   


いつもは、絶対に立ち入らない強敵のでる、エリアに入り、モンスターとの戦闘に入ってしまった。


「やばい、このままじゃ全滅だ・・・」リーダーのファルコンが体中から血を流し言った。


「フレイムウォール」魔法使いのアイダが炎壁を張った。


「はあはあはあヤバイにゃぁ」盗賊で猫獣人のミントが倒れこんだ。


「今のうちに作戦を・・・」ファルコンが言った。


「もうこの炎の壁で打ち止めね・・・」アイダが言った。


「……残った食料を、…ミントが持て、…俺たち二人が殿で囮になるからお前は逃げろ」

ファルコンが覚悟を決めた顔でミントに向かって言った。


「え、そそんなぁ、みんなで逃げればいいにゃ、たぶん逃げ切れるにゃ」


「あなたも分かるでしょう、もう無理だって、優しい子ね」アイダが笑顔でミントに向かって言った。


「いやだにゃ、それなら私も、最後まで戦うにゃ」


「だめだ、お前には攫われた、ナイを助ける役目がある」ファルコンが言った。


「う~~~~~」ミントは泣きながら、それでも決意を胸にした表情でいった。


「分かったにゃ」


よし、炎が消えたら作戦開始だ「いくぞっ!!」


その瞬間、〇ヨタの 200000GTがいきなり、近くのモンスターを跳ね飛ばしていった。


キキキーッー、フォン、フォン、フォン、フォン。

「ナイ到着しました、元の世界の5時間後です。」男性の機械音のような声が、〇ヨタの20000GTからした。


突如現れた〇ヨタの20000GTがモンスターを跳ね飛ばし、その迫力にファルコンたちは驚愕します。車の窓から覗くはずのない人物が現れ、ドライバーシートから降りてきました。


「待たせたな、」ナイが、キメ顔でそう言った。


「な、ナイ、大丈夫だったのか?!」ファルコンが言った。


「話は、後だ周りの雑魚を掃除する」ナイ少年は自分の身に宿った力を解放し、力強く剣を振います。その瞬間すべての敵対していた、モンスターが細切れになった。


※人物紹介

名称ナイ

年齢不明: レベル99

ユニーク称号:「時をかける少年」

ユニークスキル:「次元の剣線」

能力詳細:このスキルは、次元系スキルと時空スキルの力が合わさって生まれたものであり、その威力は絶大です。ナイ少年の剣が振るわれる瞬間、空間そのものが歪み、刀身から放たれる光の線があらゆる物体を一瞬で断ち切ります。


名称ナイト1号

ユニーク称号:「事故進化」

ユニークスキル:「世界線移動」

外見:〇ヨタ20000GT

ダンジョンに冒険者が放置した荷車が、ダンジョンの魔力により突然変異し進化、他のモンスターの魔石を吸収し意志を持った。

そして、他の平行宇宙を渡り歩き自己を超強化している。

ナイ少年をナイト1号はマスターとして登録し、協力関係を築いている。


「みんな大丈夫か?」ナイ少年は全員にハイポーションを掛けて回った。


「一体全体、何がどうなってるんだ」ファルコンが皆を代表して言った。


「まあ、話せば長くなるんだが」ナイ少年が苦笑しながらいった。






主人公は荷車っだったのに、全く活躍していない、ナイ少年が強すぎて・・・


次回「ナイト1号の見せ場が無かった件」


~完~



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