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プロローグ 怪物が生まれた日

 その異端(バケモノ)はどこかもわからない路地裏に息を潜めていた。このまま何かをするわけでもなく、座ってるだけでは貧相な体を見ればいずれ野垂れ死ぬということだけは一目瞭然だ。


また自分が持つ人の物ではないこの体では、道行く人に奇妙な目で見られ普通の生活は営めない。


「…理不尽だ」


薄汚い異端(バケモノ)の声が響いた。


―――


レナード村に住むごく普通の人間から異端(バケモノ)は産まれ、紋章が刻まれた普通ではない赤ん坊はウォレスと名付けられた


8年の月日が流れた。



ウォレスはすくすくと育ち無事八歳となった。

髪色は両親譲りの灰色で目元は母親譲りらしい、

男なのだが女の子に近い顔だちで父親は男らしくないと不評のようだ。


「ウォレス、ご飯よ」


母親によって目の前に出された黒パンとスープに入った腸詰肉を貪る。相変わらず変わり映えのない食卓だと嫌でも思ってしまう。

今日は腸詰肉が入ってる分いつもより豪勢なのだが、ほぼ

毎食と言っていいほど食べてる薄味のスープと黒パンが犯人だこいつらをこの世から消し去りたい。


「ウォレス、おいしい?」

「いつもどおり美味しいけど…母さんこの毎日出てく

 るスープと黒パンはどうにかならないの?」

「贅沢いうんじゃないぞ

 ウォレス、ティーゼを困らせるな」


父親のウィルに怒られた。やっぱりこれだけはどうにもならないか…いつか毎日違う美味しいものを食べたい。


「そんなことよりウォレスお前ももう八歳になるだろ

 う魔力検査がそろそろじゃないのか?」


魔力量で将来は決まる

このレナード村だと、八歳にもなれば一部を除いてほとんどの子供は親の家業を継ぐか土地の跡継ぎとなる為に手伝いやらを本格的にする。


一部除かれた子供というのは魔力が多い子供を国が無料で運営してる教育機関に通わせる。つまり英才教育を受けさせて国に貢献させるってわけだ。


魔法使いになれる程の魔力ってのは

十人に一人いるぐらいの確率だ願わくば大量の魔力があって欲しいと祈るしかない。


「魔法使いになりたい!!」

「でもそんなに期待するなよ、

 父さんと母さんは魔力が少なかったんだ」

「僕にはこの紋章があるんだきっと何かあるんだよ」


手の甲にある紋章を見せつけた。


「ウォレス実は、その紋章お前が生まれた時村の

 医者に見せたんだが…何も分からないと言われたんだ」

「今の所何もないが、必ず良いことが起きるわけでは

 ないんだあまり見せびらかすなよ。」


僕はその言葉を聞き頷いた。

確かに他の村の子たちにはない紋章だ。


「わかったよ…ごちそうさま」


(でもこの紋章はきっと特別なんだ。僕も物語に出て

 くる勇者みたいになるんだ。)


そんなことを思いながらウォレスは自分の部屋に向かい眠った。


―――


翌朝



昨日は変に自分が特別だと妄想をしてあんまり眠れなかった。部屋の小さな窓からは畑の様子が垣間見ることができる。まぁ除いたって見えるのは畑だから何の意味はない。隣の部屋は両親の寝室だ


部屋を出れば大きな机にイスとキッチンがある広い部屋があり母さんが掃除をしている。


今日父さんは村の大人達で狩りにでかけてるみたいだ


「お母さん昼まで家の外で遊んでくるね」 

「柵の近くに近寄ってはダメよ」


村の外には森があり魔物がでるかもしれないが木の板で作られた柵があり、魔物が村に近づいても弱い低級の魔物の場合がほとんどだから大人達が追い返すことが多い。


今まで外に出るといっても家の周りで暇を潰していたから友達なんてものはいない。今日はなにをしようか


なんて思っていると手の紋章が強く光り出した。

こんなことは今までになく酷く混乱した。


「うっえ?!ッあ"あぁあ!!」


腕に激痛が走り地面を転げ回る。痛い、痛いどうしようもなく腕を抑えようとするがそれすらも苦痛でただ

口を開け涎を撒き散らしながら叫ぶしかない。


「何か……あ

 ちょっ!……っとウォレ……ウォレス!」


とてつもない激痛に見舞われながらウォレスは、意識を手放す最後に視界が赤く染まり自分の腕が人ではないものに変わっていくのを見た。























 

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