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たとえ人生をやり直せるとしても俺は同じ過ちを繰り返す  作者: 大神 新
第2章:どうしても失いたくなかったもの
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並走する過去 第2話:生徒会執行部

 高校生になったら変わる。

 人気者のグループに所属して華やかな生活を送るんだ。

 そのためには最初の印象が大切、クラスでは積極的に話す人間になろう。

 入学式の時はそんなことを考えていた。


 最初のホームルームは学校の説明と自己紹介だ。

 まずは当たり障りのない言葉を並べておく。

 奇をてらったものだと変な印象を与えてしまうかもしれない。

 中学の頃に比べ、僕は成長したのだ。


 まず最初に生徒会主催の新入生歓迎会が行われるとのことだった。

 1年生全員が担任の先生に連れられて体育館へ移動する。

 床には青いビニールシート、その上にパイプ椅子が並べられていた。

 そのうちのひとつに腰を掛ける。

 両隣は知らない男子。

 クラスには同じ中学校の人もいたみたいだけど、別のクラスの人だったから全く分からなかった。

 まあ、僕にとってはその方が好都合化もしれない。

 中学時代の自分なんて知られたくもないし。


 しばらくすると、体育館の照明が落とされた。

 そして、前方ステージの幕が開く。

 壇上に立つひとりの男子にスポットライトが当たった。


「新入生の皆さん、まずは神奈川県立、川場高校にようこそ。

 今日は皆さんへの歓迎の意を込めた、部活動紹介を行いたいと思います」


 長身で細身の男の人は爽やかな声でそう挨拶をした。


「僕の名前は館林(たてばやし) 和真(かずま)

 3年生で、生徒会執行部、副会長です。

 今日は1日、司会を務めますのでよろしくお願いしますね」

 

 そして、ステージ上で各部活動の紹介が始まる。

 舘林先輩は各部活動の準備中の合間を上手に埋めて話をしてくれた。

 各部活の紹介や生徒会の裏話など、面白い話ばかりだ。

 あんな風に話せるようになりたいと思った。

 部活動についてはどこに入るか決めていたけど、どの部の紹介も本当に面白い。

 部の特色を活かした発表をしている。

 高校生はこんなにも中学生と違うのかと思い知った。


 新入生歓迎会は2日間に渡る。

 2日目は信じられないぐらい綺麗な女性が姿を見せた。


「新入生の諸君、私は神木(かみき) 彩音(あやね)

 生徒会執行部 副会長、2年だ。

 舘林先輩に変わり2日目は私が司会を務める。

 良かったら名前を憶えてくれ、損はさせない」


 つり目で少しウェーブがかかった髪を肩口まで伸ばしている。

 口調は少し厳しいが、声色はとても優しい。

 

 神木先輩の司会はさわやかな舘林先輩とはまた違った印象だった。

 解説は丁寧だがテンポが速い。

 時にステージ上の部員に話しかけて笑いを誘うなど場の使い方も上手かった。

 まるで全ての事が彼女を中心に回っているのではないかと思うぐらいだ。


 全ての部活動紹介が終わった後。

 最後の演目は生徒会の日常の1コマと題した寸劇だった。

 これが本当に面白い。

 この人たちと日常生活を送れたらどんなに楽しいだろうと本気で思った。

 とてもたった1年や2年、年が上なだけの先輩とは思えない。

 自分も来年はあんな風になれるのだろうかと考えたけど想像すらできないよ。


 実を言うと中学時代の苦い思い出もあるので生徒会に関わるのは遠慮しようかと思っていたのだ。

 だけど、これを見て気が変わった。

 神木先輩の「興味があればいつでも生徒会室へ」という言葉が決め手だ。

 ……神木先輩とお近づきになりたいという下心もあったかもしれない。



 ――放課後。

 早速、生徒会室を訪れた。

 ……思っていたよりも、佇まいが禍々しい。

 用具置き場を改造したような小さな部屋だった。

 問題は入口である。

 ドアの横に積まれたのは書類やら何かの機材やら、よくわからないものばかり。

 全部ゴミのように見える……。


 そして、極めつけはなんとも言い難い角度で貼られた「生徒会室」の文字。

 なぜ真っすぐになっていないんだ。

 一瞬、回れ右しようと思ったら背後に気配を感じた。


「なんだ、お前は?」

 ビックリして振り返る。

 そこに居たのは、なんと神木先輩だ。

 いきなり話す機会がやって来るとは……。


「あ、僕は1年生で……」

「それは見ればわかる」

 何だか表情が厳しい。

 不機嫌なのかな。もしかして、僕のせい……?


「わが校では学年ごとに上履きと校章の裏地のフェルト色が決まっている。

 今年は1年が黄色、2年は赤、3年は青だ」

 なるほど、言われて先輩の校章を見ると赤色の生地だった。

「生徒会室に何の用だ?」

 なんというか取りつく島が無い感じ。


「あ、いや、新入生歓迎会を見まして。

 いつでも来て良いと言っていたので……」

 威圧感が凄かったので思わず目をそらしてしまった。


「そうか! 初日から来るとは良い心がけだ!」

 神木先輩はいきなり笑顔になった。

 ……もしかして、さっきまでも別に不機嫌じゃなかったのかな?


 驚いたのはそればかりじゃない、ガシッと手を掴まれた。

 そしてグイグイと生徒会室の中へ引き込まれていく。

 女子の先輩に手を掴まれて引っ張られるとは思っていなかった。

 しかも、こんな綺麗な人にだ。頭の中が真っ白になった。


「館林先輩! 新人が来たぞ!」

 そう言って、生徒会室に入る。

 中に入ると思ったよりも広い。

 中央は机が敷き詰められて、奥の方に大きな引き出し付きの机。

 その奥にある椅子はパイプ椅子ではなく、ちゃんとした座椅子だった。


「会長はまだ来てない。とりあえず、そのあたりに座っていろ」

 そういってパイプ椅子を差し出される。


「おー、早速来たか、君、名前は?」

「あ、高木と言います」

「高木君か、よろしく頼むよ」

 舘林先輩はそう言って手を差し出した。大きい……。

 握り返して握手をする。


「館林先輩に、神木先輩……」

 反芻して、確認する。

 僕は名前を覚えるのが苦手だ。

 それと……かなりの人見知り。

 ふたりのやり取りを見ているだけで、中々会話に入れなかった。

 少し気まずい……。


 モヤモヤしている間に生徒会室の扉が開いた。

 入口には鈴が吊るしてあるので扉が動くとチリンチリンと音が鳴る。

 入ってきたのは女子がふたりと男子がひとり。


 最初に入ってきたのは眼鏡が似合う知的な女性だった。

 髪は胸にかかるぐらいで、綺麗な黒髪ストレート。

 神木先輩とはまた違った印象の美人だ。

 校章は赤色、ということはまた先輩。


 そして、その先輩に手を引かれて入ってくる男子。

 髪の毛は僕と同じ短髪だけどモジャモジャ、天然パーマかな?

 背は僕よりも少し高そうだ。

 校章は見えなかったけど、上履きは黄色。

 やった、同級生だ!


 その彼の肩に両手を乗せているのはこれまた黒髪ストレートの女性。

 髪は腰よりも下で、かなり長い。

 見た目は美人、というよりは可愛いという感じ。

 たれ目だからかな。優しそうな印象を受ける。

 背は僕よりも低いけど、こちらも先輩だ。


 美女二人に挟まれるなんて、ちょっと羨ましいぞ。

 ……僕も神木先輩に手を掴まれて入ってきたから、似たようなものだけど。


彩音(あやね)! 新人ひとり捕まえて来た」

 眼鏡の先輩が神木先輩に声をかける。


「おう、良くやった。お前もその辺りに座っていろ。もうすぐ会長も来る」

 そういって連れられてきた男子は僕の隣に座った。


「やあ」

 とりあえず、同級生なので声をかけてみる。

「おお、1年? 宜しく」

 向こうもこちらを同級生だと認識したようだ。


「僕は高木」

「俺は中森」

 お互い、簡単に自己紹介。

 この辺りは早い者勝ちっぽくてちょっと優越感がある。


 女子3人、男1人の先輩達はまた内輪で話を始めた。

「あー、ふたりとも。すまない。

 あとでまとめて紹介するからちょっと待っていてくれ」

 声をかけてくれたのは神木先輩だ。

 口調はあいかわらずキツイ。

 でもなんだかんだ言って、こちらに気を使ってくれている気がする。


 ――チリンチリン。

 しばらくすると再び生徒会室のドアが開いた。

 それも結構な勢いで。


「こんにちはー!」

 元気よく入ってきたのは女子だった。


「ちょっと、梨香(りか)ちゃん、待って……。そして、まずはノックを……」

 梨香と呼ばれた女の子は神木先輩と同じで肩口ぐらいまでの長い髪。

 でもちょっとボサボサした感じで、少し明るい色をしている。

 肌が透けるように白いから、髪の色はそれほど目立たない。

 それでいて、くりくりとした大きな瞳が綺麗だから健康的な印象を受けた。

 杉浦さんにちょっと似ているかも。

 中学時代の女友達を思い出して、なんだか安心した。


 そしてその子の右手の先に、もうひとり。

 目があって絶句した。容姿が飛びぬけている。

 神木先輩のことを信じられないぐらい綺麗な人、と言ったけど。

 この子はなんて言うか……、天使?

 どう説明すればよいかわからない。


 長く艶やかな髪は腰のあたりまで、切れ長の目が美しさを際立たせている。

 声色も穏やかで、落ち着いた感じ。

 ……女性メンバーのレベルが高すぎない?


「こんにちは。1年生だよね?」

 わざわざ先輩が聞いたのは多分、最初に飛び込んで来た女の子の上履きだけ緑色だったからだろう。

 校章のフェルトは確かに黄色なのだが……。


「はい! 新入生歓迎会を見てきました!」

「元気が良いね、もうすぐ会長も来ると思うから、そっちで待っててくれるかな」

 優しい声色で対応したのは館林先輩だった。


 たたっと走って、隣に座ったのは梨香と呼ばれた女の子だった。

 何か良いことでもあったのかな。

 ずっとニコニコしている。


「私は梨香、こっちはなっちゃん。」

 目が合ったのでそう自己紹介された。

 普通、苗字を言わないか?


「あ、高木です」

「よろしくね、高木くん!」

そう言ってニッコリと笑う。

その無邪気な笑顔が眩しくて、少し照れてしまった。


 ――チリンチリン。

 そして、再び生徒会室のドアが開いた。

 ……なっちゃんさんの名前は結局わからなかったな。


「おはよう」

 のそっと入ってきた人は青フェルトの3年生。

 身長が凄く高い。

 舘林先輩もかなり高いけど、それどころじゃない。

 180cmを越えているんじゃないか。

 この人の事は覚えている、なにせ生徒会長だ。 


「おはようございます!」

 その場にいた全員がそう挨拶をした。


「北上会長……、わざと遅く来ましたね?」

 北上先輩の表情は自信に満ち溢れていて、威圧感がある。

 その先輩に堂々と意見しているのは神木先輩だ。


「いや、だって最後に来た方が目立つだろ」

「新人が来るかもしれないから早めに来てっていいましたよね?」

 会長に食ってかかる神木先輩。

 信じられないほど美人なのに、仕事も出来そうだ。


「いいじゃないか、俺たち3年は任期も残り僅かなんだから。

 まずはお前を覚えてもらった方が効率が良いだろ」

「そういう問題じゃありません! 1年生が勘違いするでしょう!」

「あーはいはい、わかったわかった」

「『はい』も『わかった』も一度で良いです」

 神木先輩と北上会長はまるで夫婦漫才でもしているかのような様子だ。

 なんて言うか、おもしろい。


 新入生歓迎会でやっていた寸劇、割と普段の様子そのものなのかな。

 北上会長はそのまま奥に進んで座椅子に座った。

 あー、やっぱりそこに座るんだ。


北上(きたかみ) 洋一(よういち)だ。川場高校33期、生徒会長をやらせてもらっている」

 貫禄のある声、態度、まさに絵にかいた生徒会長という感じだ。


「今年は初日で男女あわせて4人か、中々、幸先が良いな。

 さて、諸君。我が川場高校生徒会執行部について簡単に紹介させてもらう。

 まず、生徒会。

 それはここにいる我々だけをさす言葉でない。

 本校に在籍する生徒は全て、川場高校生徒会に所属している。

 我々はあくまでその代表にすぎないという事を理解してくれ。

 会長、副会長、会計、会計監査、書記の5名以上から構成される。

 そのほかにも庶務という役職があるのだが……。

 庶務は生徒会長の権限で何人でも任命することが出来る。

 君たちが望むのなら、庶務としてここで仕事をしてほしいと思っている」


 なるほど、1年生でも選挙無しで生徒会の仕事が出来る、ということか。

 それで「いつでも来てほしい」という誘い文句だったのだな。


「まあ、実際に庶務になるかどうかはもう少し考えてからで構わない。

 他の部活動に興味がある者もいるだろう。

 難しい話はこれぐらいにして、まずは自己紹介と行こうか」

 そう言って、北上会長は館林先輩に目配せをした。


「では改めて。僕は、館林(たてばやし) 和真(かずま)、副会長です。

 新入生歓迎会では初日に司会をやらせてもらいました」

 笑顔で話す舘林先輩は新入生歓迎会と同じ、爽やかな声色だった。


「3年は他に1名いるが……、部活動があるので今日は来ないだろう。

 会った時は挨拶してくれ。では神木」


「はい、会長。

 神木(かみき) 彩音(あやね)、副会長をしている。宜しく頼む。

 生徒会室に入室する時は基本的に『おはようございます』と挨拶してくれ。

 君たちも自由に出入りして良い」

 神木先輩も北上会長に劣らず堂々としている。

 次期会長、みたいな立ち位置なのかな。


斉藤(さいとう) 沙希(さき)、会計です。趣味は読書と昼寝です」

 眼鏡の先輩は会計か、なんだかイメージ通り。


岩倉(いわくら) 嘉奈(かな)、書記ですー」

 こちらの先輩はやはり可愛い感じ、のんびりした声色でなんだか安心できる。


「他にも男子が1名いるが、やはり今日は部活に出ている。

 まあ、生徒会室には毎日来る者とそうでない者がいるからな。

 水曜日に定例会を行っているから、その日に来れば全員集合できるだろう。

 君たちも出来るだけ参加するようにしてほしい」

 北上会長は粛々と説明してくれた。


「では、1年生も自己紹介をしてもらえるか?」

 神木先輩に促されて最初に立ち上がったのは中森君だった。


中森(なかもり) 拓斗(たくと)、中学では生徒会長をやってました」

 おお、すごい、元会長か! 落選した僕とは違うな。


 僕は中森君に続いて立ち上がった。

 座っている順番的にこうなるよな。


高木(たかぎ) 貴文(たかふみ)です。残念ながら生徒会は未経験です」

 特に言うことも無いのでそれだけだ。

 まずは名前を覚えてもらわないとな。


一ノ瀬(いちのせ) 梨香(りか)です。私も生徒会は未経験でした。

 文化祭実行委員はやったことあります」

 おお、普通にしゃべれるんだ、この人。


長瀬(ながせ) 奈津季(なつき)です。中学では生徒会書記をやってました」

 なっちゃんさんは長瀬さんだった。


「おー、書記! 仲間仲間!」

 と、喜んだのは……岩倉先輩だな。

 初対面の人が多いので名前を覚えるのでも一苦労だ。

 しばらくは気をつけないと。


「まあ、一遍には覚えられないだろうから、まずは打ち解けて欲しい。

 差し当たり、俺と神木の顔と名前だけはしっかりと憶えてくれ。

 先ほども言ったが、水曜日の定例会以外は特にこの部屋に来る必要はない。

 ただ、帰宅部の者は放課後をこの部屋で過ごしていることが多い。

 だから君たちも気軽に来てほしい」

 補足説明をしてくれたのはまたしても北上会長。


 細かい説明は色々とあるけど。

 まずは日々を生徒会室で過ごしながら仕事を覚えてほしいとのことだった。

 庶務への正式手続きは部活動の仮入部期間が終わってからのことになる。

 なんだか部活動の一種みたいな扱いだ。



「ところで、一ノ瀬さんの上履きは何で緑色なの?」

 気になったので、聞いてみた。

 転校生でもないのに、なんでだろう。


「あ、梨香でいいよ、高木くん。一ノ瀬って呼びにくいでしょ?」

 変わった人だな。

 女子を名前で呼ぶのなんて少し気まずいのだけど……。


「で、なんで?」

「あー、そこは気にしないで下さい」

 何故か目を反らしながら言う一ノ瀬――じゃなくて梨香さん。


「ああ、それはね……」

 横から口を挟んだのは長瀬さんだ。

「言わないで、なっちゃん!」

 必死で止めに入る梨香さんが、なんだかおもしろい。


「好きなアニメのキャラクターが緑色の上履きだったから真似しているんだよ。

 私は校則違反になるから止めておきなって言ったんだけどね」

「ああああああ!」

 大声で内容をかき消そうとする梨香さんだが、無駄だった。


「何で言っちゃうの!」

 梨香さんは長瀬さんを非難するが、もう遅い。

 そもそも、そこは絶対に突っ込まれると思うけど。

 嫌なら履いてこなければ良いのに。

 不思議な人だ。


「あー、アレか。僕も見ているよ」

「え? 高木くんもみているの!?」

 いや、アレは超人気作だから大抵の人は見ていると思うけど。


「大事なことだから聞くよ? どのキャラが好き?」

 僕の腕をぐいっとつかんで真剣な表情をする。

 いきなりちょっとディープな話題になった。

 それにしても元気な人だ。

 さっきからコロコロと表情が変わる。

 あと、スキンシップが多い。

 高校生の女子ってこんな感じなのかあ。

 中学の頃とはちょっと違う気がする。


「あー、ミーハーだけど、2番目の女の子が1番好きかな」

「だよね! わかる! っていうかそれしかないよね!」

 と言った梨香さんはすごくうれしそうだった。


「はあ? 絶対に1番だろ!」

 話に割って入ったのは中森君だった。


「いや、最初の子はちょっと苦手……」

 これは正直な感想だ。


「あの良さがわからないとは!」

 僕たちの会話内容は、中学生とさほど変わらない気がする。


「あー、1年。楽しそうなのは結構だが……」

 そう言って制止に入ったのは神木先輩だった。


「そろそろ、仕事の内容を説明しても良いかな?」


 僕の高校生活はこんな感じで始まった。

 きっと中学とは違う。

 どんな日々になるのか、今から楽しみで仕方がない。

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