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菫ノ詩集

「ぼくだけ」の不幸

作者: 堅香子 擬々

こんなことありませんでした?皆さんも。


まだまだ小さな時、何も知らずにこんなことありませんでした? 私はありました(/ー ̄;)


なんであのこはほめられて


なんでぼくはなぐられるの




なんであのこはわらってよくて


なんでぼくはないたらだめなの




なんであのこはできるのに


なんでぼくにはできないの




ねえなんで。 なんで。 なんで。



幼き少年縮こまり 泣く


暗い畳の上で 畳の隅で


市松人形を睨みながら 泣く


畳にしみを作る



なんでいもうとはよくて


なんでぼくはだめなの



なんでいもうとはおべんきょうしなくていいのに


なんでぼくだけおべんきょうしないとだめなの



ねえ、なんで。



なんでぼくだけたたくの


なんでぼくだけどなるの


なんでぼくだけあそんだらだめなの



少年は己の不幸を嘆いた


少年は友を思い 兄妹を思い そして嘆いた


世間を知らぬ少年は自分はかわいそうな奴だと 泣いた


なんでぼくだけ

なんでじぶんだけ


そう何度も繰り返し繰り返し


何度も何度も繰り返し


心の中でつぶやいていたら もっと泣けてきた


少年は泣いた


暗闇の中 畳の上で 畳の隅の方で 市松人形を睨みながら


泣いた

つづかない( ̄ー ̄)

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