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81 国王との連絡とその後の予定

前回より短いです。

ご了承ください…。

葛葉を駆逐し、クロウ中佐とシャルロット女王に別れを告げて転移でガイアブルクに戻った。

そして自宅内にて、通信用の水晶玉を使ってクリストフ国王に今回の顛末を報告した。


『脱走勇者とかつての担任だった勇者に出くわすとか…暁斗くんは悪運が強いのかな?』


「だから茶化さないでください」


「それで、前者の…脱走勇者の方はどうなの?」


国王に茶化されている傍らで、アイリスが脱走勇者について聞いてくる。

ゼイドラムから指名手配のポスターを送ると言ってはいたが。


『その指名手配のポスターがさっき届いたよ。 これをギルドにも配って城下町や我が領内にある町や村にも貼ってもらう予定だよ』


「そうですか」


しっかりと届いたようでホッとした。

まぁ、シャルロット女王がそこまでヘマをするわけがないだろうし、信頼しているし。


『しかし、あの脱走勇者がゼイドラムが管理する採掘場を住処にしようと考えていたとは…世間を知らなさすぎないかね』


「あいつらは都合が悪い部分は聞かない…聞く耳もたないようにしています。 召喚される前からそうでした」


『なるほどねぇ…』


「あと、担任の葛葉もそうでしたね。 私が由奈ちゃんや暁斗君を奴の手から助ける事が多かったのでよく知ってましたから」


『ふむ…』


脱走勇者である来栖と如月に不快感を露にするような声色になった国王に、ひなたが説明をした。

まぁ、ひなたは特にあいつらに想いを寄せられてたっぽい事をひなた自身が言っていたな。

かなり嫌がってた様子で…だけど。


『それと、ゼイドラムから射撃訓練用のセットも届いたそうだ。 後にそっちに届くと思う』


「早いですね。 流石はゼイドラムの技術と言ったところか」


『戦車だっけか? あれを平気で作る国だしねぇ。 あ、あとイリアゲート君から暁斗くん達宛の招待状が届いたんだが…?』


「招待状? …あぁ、あれですか…」


『知ってるのかい?』


「ええ、ゼイドラム滞在時に七絵ちゃんと連絡していた時に知った内容ですから…」


由奈が招待状に件について国王に説明した。

七絵の知り合いの三人娘の唐突な結婚を聞いた時はお茶を吹いてしまったんだよなぁ。

それくらい衝撃的だったし、唐突だったからな。


「それで、招待状にはいつ式を挙げると書かれてるんですか?」


『3日後だそうだ。 七絵くん達も招待状を送っているそうだし、どうする?』


「参加しますよ。 七絵が言った三人娘も気になりますし…」


『分かった。 では君達宛の招待状もそっちに送るよ』


「分かりました」


『では、これで失礼するよ』


そう言って、クリストフ国王からの連絡を終えた。


「結婚式は3日後だけど、その間はどうしようかな…?」


俺が空白の3日間の予定をどうしようか考えていると…。


「だったら、明日海に行かない?」


アイリスが海に行かないかを提案してきた。


「え、海が…海水浴場があるの?」


そこに食いついてきたのはひなただ。

由奈は明後日の方向を見ているようだ。

まぁ、俺も気分は乗らないんだが…。


「そうだよー。 東地区の門から北東に徒歩30分の所に国が管轄する海水浴場があるんだよ」


「へぇー」


アイリスの説明にひなたが目を輝かせながら聞いていた。


「海かー…。 私…泳げないんだよね…」


「そうなのですか?


「ああ…、実は俺もだよ」


「あ、暁斗様もなんですね…」


クリスタにカミングアウトしたように、由奈と俺は何を隠そう泳げない。 いわば『カナヅチ』なのだ。

だからこそ、海に行くのにアンニュイになってしまったのだ。


「もしよければ私が泳ぎ方を教えますが…」


「くるみも…教える」


「胡桃ちゃんも泳げるの!?」


「むふー」


由奈が胡桃に泳げた事を聞いて驚いており、胡桃も胸を張ってドヤっている。


「まぁ、余裕があればでいいから…」


「分かりました。 余裕があれば教えますね」


クリスタには一応、そういう返答にしておいた。

海水浴場に来る人数次第で、余裕がなくなるだろうからな。

特に明日は快晴で、海水浴日和だろうし…。


結局の所、明日海水浴場に行く事が決まったので、急遽水着を買いに行く事になった。

水着選びに難航したのもまた別の話…と言う事にしておくか。




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追放された剣士の冒険譚』もよろしくお願いします。
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