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悪役令嬢、おばあちゃんの知恵で大聖女に?! 〜『医者の嫁』ライフ満喫計画がまったく進捗しない件〜   作者: 小早川真寛
1章 湯治編

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【キースのメモ】天然酵母の作り方(6月19日追記)

6月19日に追記いたしました。本編に少し関係があるので合わせてお楽しみ頂ければと思います。

【天然酵母の作り方】

≪材料≫

・りんごの皮70g

・水280g

・砂糖25g

≪用意するもの≫

・瓶


≪作り方≫

1:瓶を熱湯消毒する。

2:瓶に材料を全て入れる。

3:1日2~3回瓶をよく振り、3日間ほど寝かせる。

4:4日目に冷暗所に移し、やはり1日2~3回瓶をよく振る。

5:5日目には素材から泡が勢いよく出てくる。底面に酵母菌が含まれたオリが発生するので、使用する際にはこのオリも使用する。



【天然酵母を使ったパンの焼き方】

≪材料≫

・りんご酵母液140㏄

・強力粉200g

・砂糖30g

・塩4g

・無塩バター30g


≪作り方≫

1:140㏄のリンゴ酵母液、塩、砂糖を強力粉に混ぜ合わせてよくこねる。

2:材料がよく混ざったらバターを入れて、さらにこねる。

3:材料が2.5倍になるまで8~15時間ほど1次発酵させる。

4:8等分にする。

5:20分間ベンチタイムをもうける。

6:もう一度丸め直して1時間ほど2次発酵させる。

7:強力粉(分量外)を振りかける。

8:180℃のオーブンで18分焼く。




「す、すごい面倒なんだね」


 キースはパンを焼く一連の工程をメモにまとめ直し、思わず感嘆の声を上げる。


「食卓に当たり前に並んでいたけど、こんなに手をかけていたんだね……」


「え――キース先生、何にも知らなかったんだ」


 悪気はなさそうだが無神経なマーゴの言葉に思わずキースは頭をかく。


「本当だね。何も知らなかった。夜遅く何かしているな……なんて思うことはあったけど、こんなに大変だったとは」


「でも本当に美味しいのよね~~」


 ミルドナは思わずウットリとした表情を浮かべる。


「あたしも自分じゃ作ろうと思わないけど、これ食べるために毎日頑張っている気がするもん」


 マーゴもミルドナの言葉に強く同意する。ところがミルドナはキッとマーゴを睨む。


「あんたはさ、失敗した……っていう名目で兄さんからパン、貰いすぎなんだよ。太るよ!」


「え、そんなに貰っているつもりはないんだけど」


「ほら、ここお腹。ちょっとふっくらしてきたんじゃない?!」


 マーゴの腹部を触ろうとしたミルドナの手をマーゴは勢いよくはたき落とす。


「ちょっと痛いじゃない。何すんだい」


「あんたこそイキナリ止めてよ!赤ちゃんが死んじゃうかもしれないでしょ!!」


 その言葉に酒場にいた全員の視線が集まる。


「赤ちゃん?」


 周囲の視線が集まったことで、マーゴはようやく自分が失言をしたことに気付いたらしく、顔を真っ赤にした。


「ま、まだ決まったわけじゃないんだけど……。ちょっと……その……」


「あ――だから昼のシフトに代わってくれって言ったわけね」


 呆れたようにミルドナは大きくため息をつく。


「水臭いねぇ。言ってくれれば昼の仕事だって手伝ったのに」


「ありがとう!私、元気な赤ちゃん産むよ!!」


 そんなマーゴとミルドナのやり取りを見ながら、キースは静かに驚いていた。


「自由だな……」


 家同士の繋がりやしがらみなど無視した感情だけの関係。結婚という形式さえも飛び越えて二人の関係を築き上げている二人の自由さが、今のキースには羨ましくもあった。


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