時勢の流れを考える。
もう特に書く事は無いと思っていたが、ブクマを付けられると何か期待されていると感じ、少しリサーチして来た。対象は小説家になろうの存在すら知らないおっさん達だ。
「あ~、このまま生きても年収1000万とか夢のまた夢だ。生まれ変わってやりなおして~」
「ホストやユーチューバーの様に楽して金を稼ぎたい」
実際にはその職業ごとの苦労は有ると思うが、このセリフを聞いた時に今有るなろう小説の流れは、世の声を代弁して居るんだなと感じました。
後、ひょんな事から薬師丸ひろ子主演のセーラー服と機関銃を調べる機会が有ったのですが、ウィキには学生運動の挫折により諦めや虚無感が漂う同世代に向けて、著者の思いを身代わりの主人公に託し、若い女の子が身勝手な大人社会に向かって(クライマックスの機関銃の連射に象徴されるような)「怒り」を放つ物語として構想されたと書いて有った。
ふむ、今も昔も変わらないな。
ヒットの原因が、世の中の虚無感やどうしようもない怒りが、フィクション世界で無双する主人公で留飲が収まると言う感じなのかなぁと感じましたね。
忌野清志郎とかのロックが流行ったのもこの時代か?
私の世代のブルーハーツはどうだろう? 詳しくは知らないが、バブル崩壊後の鬱憤でも溜まって居たのだろうか?
昔の人はロックで、今の人はなろう小説で留飲を下して、仕事と言う名の戦場に向かう訳だ。なろうを読まない一般人は、お仕事系のドラマで、あの仕事よりはマシかと思っているのかな。
そう考えるとヒューマンドラマカテは金脈が転がって居そうだな。
実体験を元に自分の仕事をドラマチックに書ければ、ココでPTが取れなくともコンテストの入賞は狙えそうですね。
ドラマとかだと専門用語が出ると下の方にテロップが出るじゃない?
小説家になろうだと後書き部分に補足説明として表記するのが適切かな。
既に言われて居る事だが、そのジャンルを知らない知り合いに自分の好きな物を説明するが如く、事細かく書けと言うのは良く言われて居るな。
ファンタジージャンルだと冒険者ギルドと言われると、酒場が併設されている宿屋か集会場見たいな物を想像してくれと言う、そのジャンルが人気だからこその殿様商売だ。読者の世代交代が有ったらどうするつもりなんだろうな。まあ、アニメからなろうに入って来たら暗黙の了解も受け入れられるのだろうか?
後、今回のなろうコンからゲーム化部門と言うのが出て来た。つまり主人公最強系を切り捨てに来たのだ。最初からレベル99のゲームとかクソゲーだからな。これでファンタジー系の潮目は多少は変わると思われる。主人公の成長を書くパターンを書いて居る奴には朗報だ。狙える人は狙って見るといい。
小説家になろうの衰退を危惧する人も居るだろうが、確実に衰退するだろう。このサイトを支えて居るアラサー・アラフォーの世代が死んだら。人口は激減するのは目に見て判っている事だ。俺の親の世代が死ねば、多少子育てとかに税金が回ってくるかもしれないが、俺達オッサンには年金支給の年齢が70になった時点で死ぬまで働けと言われて居るのと同義語だな。
なんだこの閉塞感は、国民の義務はまっとうするつもりで居るが、せめてフィクションの世界では爽快感を与えて欲しい物だ。ココの読者もそろそろファンタジーに飽きて来たんじゃないか?
スカッとする話なら別にファンタジーじゃなくて良いだろう。
むしろ現実世界を舞台にした方が読者の共感が得られると思う。
ノンフィクションでも、ヒューマンドラマでもなんでも良い。
もっと我々を楽しませてくれ。