序章 取り敢えず引っ越す。
…っつ!!
突然何かが降ってきた。
なんだよ。こんな変なところに…
アルバム…
ダメダメ。過去には戻らない。開かない。
何の為の引っ越しだよ。
新しい未来を開いていくから…
新しい未来…
新しい未来か…
そんなの、作れるのかなあ。
俺は。今から…丁度1年前、か。
一年前に交通事故で親をなくした。
…というか。一方的に殺された。
犯人は逃げて、警察に捕まらなかったから
知り合いには、交通事故と
説明したが。
俺は見たんだ。
相手は嘲笑ったんだ。
…犯人のあの、ニヤッとしたあの顔を。
あの、わざとらしい顔を。
…
まあそんな事はどうでもいい。
忘れる為に支度してんだから。
俺は片付けが面倒くさくなってパソコンを付けた。
あの時からの現実逃避に最適な道具。
仲の良いネトゲ友だちも出来て、苦痛だった生活もなんとかこなしていけた。
ネトゲのお陰で。。。
カタカタカタカタ。
慣れた手つきで文章を打ち込む。
「レイラ、今日のデイリーガチャどうだったんだ?」
「無理無理。今日も星2だよ…」
まあレイラは無課金だしな。
仕方ないか。
ま、俺も無(理のない)課金だけどな。
「今inしてる奴でパーティーメンバー入れない奴いるか?」
「私行けるよー」
「俺も大丈夫だ!」
「私もうすぐでクエスト終わるけど参加いいかな?」
うん。すぐにメンバーは集まりそうだな。
その前に、デイリーガチャでも引いとくか。
ガチャ
あ、また回復薬の種かよ。
まあいいか。使え無いことないし。
暫く経って時計を見るともう2時を回っていた。
早く寝ないと体が持たないな。
「落ちー。」
ギルメンに落ちると言ってから落ちるのがうちのギルドの決まりだ。
「おやすみー」
「じゃねー!!」
「明日inする?」
返しはあっても無くてもいいが、まあ返す人の方が多いかな。
「in出来たらな。」
そうだ。明日の午後にはもう予約した新幹線に乗らなくてはいけないじゃないか。
俺は7:30に目覚ましを設定して布団に潜った。
小説初投稿です。
趣味でやっているだけなので面白くなくても勘弁してください。
小説書く能力とか上げたいです。
あと画力と…