ゴブリン2
や、やばいゴブリンってこんなに強かったのか
いや、俺が弱いだけだ。そもそも格闘経験の浅い俺が勝てるはず、、、
いや、勝つんだ。俺の後ろには女の子が二人こんな羞恥見せたくねえ、見せれねえ。
いったん体制を立て直そうとゴブリンから距離をとる。
lv1の俺にとってステータス上位のゴブリンに勝つ方法を考えるんだ。考え、、
『肉を切らせて骨を断つ』よりにもよってそんな言葉が頭によぎる。
腹をくくるしかねえ余裕そうにしていたゴブリンに真正面から突撃する。
ゴブリンから振るわれる上方からの攻撃を左手でガードしそのままタックルし
た。ゴブリンは後ろに倒れマウントポジションになったところで胸元へ止めを刺した。
「はぁはぁ。倒した。」
戦いが終わり肩で息をする。ガッツポーズしているとペルセウスからこえがかかる。
「はじめ大丈夫?」
ペルセウスが泣きそうな顔で聞いてくる。
「あぁ、大丈夫だよ」
と返すといきなりハグされた。突然の出来事にあたふたする。
ペルセウスの髪の毛から女の子のいい匂いが漂う。
「ちょっ」
「心配したんだから。ハジメがゴブリンから一撃もらったのをみて助けに
行こうとしたんだけど、これは男の戦いだってミトンに止められて」
半分、泣き声になりながらペルセウスは言う。ん?そういえばゴブリンから左手に
二撃も食らっていたよな、と思い左手を見ると打たれた場所は青染んでいた。
い、痛い。忘れてたけど超痛い。
「あ、やっぱり左腕超痛いからニーチェさんのところにいってくるね」
「いや、もうちょっとこうしていたい」
ペルセウスが離してくれない。左手からくる痛みを抑えながらペルセウスからの
ハグを満喫する
「ふう、もういいよはじめいっておいで」
ペルセウスは満足したかのように俺を開放する
「お、おう」
なにか離れるのは嫌だったが、如何せん左腕が痛いハグが終わると同時にニーチェさん
に駆け寄る。
「はじめくんやりましたね!いやぁ初めのほうはどうなるかと思って
ひやひやしましたよ。」
そういうと彼女の杖から光がさす
「精霊よ、彼のもとにささやかな施しを与えよ。『ヒール』」
彼女がそう詠唱すると杖から左腕に光が集まり怪我を治癒してくれている。
とても心地よくなんというかマッサージでも受けているような気分だ。
「ふう、終わったよ」
「え、もうおわり?」
よく見ると左腕の怪我が完治していた。もうちょっと長くヒールしてもらいたかったな
と思っていると彼女から声がかかる
「はい、もう終わりですよ、気持ちよかったですか?」
彼女は微笑みながら聞いてくる。
「最高だったよ」
と返事する。
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感想も来なくて寂しいです来ていただけたらなーとおもいます