表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/11

第五章

 *メルトたちは路地裏までやってきて、お金を払うことで浮浪者から情報を聞き出すことに成功する。


GM/浮浪者 「(お金を受け取り)思い出しましたぜ、旦那ぁ。へっへっへ~」

メルト (お金を減らして)く、ビンタしてぇ(笑)。

GM/浮浪者 「近頃、いなくなる浮浪者連中ってのは、なんでも“割のいい仕事”を引きうけているって噂さぁ」

マリー 割のいい仕事、ねぇ。

GM/浮浪者 「(二人の顔色をうかがって)……へへ、どうでしょ? なんでしたら、あっしが浮浪者仲間のツテをあたって調べますぜ?」

マリー 持ちつ持たれつ、仕方がないねぇ。……で、いくらだい?

GM/浮浪者 「話が早くて助かりますさぁ。そうですなぁ……あっしだけですと、だいたい1日は待ってくれませんかねぇ。金は――300Gでどうですかねぇ(揉み手)」

一同 高けぇ!!?(笑)

メルト (わなわなと)お、お前……さっき、50G払っただろ!?(←情報入手料)

GM/浮浪者 「いやいや、そいつはさっきの話を思い出すためのモンですさぁ。300Gは仲間から話を聞くためのお金ですぜ?(ニヤリ)」

マリー (メルトに)……やれやれ。あたしたちの負けさ。

メルト く……。

GM/浮浪者 「ふ~む……見たところ、ちょいと急ぎとお見受けしますぜ。なんなら、半日で調べることもできなくもないですが……1000Gでなんとかしやす(にやにや)」

一同 払えねぇよ!!!(笑)

マリー (300Gを渡して)こいつで調査を頼むよ。

メルト その金で、酒飲みにいくんじゃねぇぞ!?

GM/浮浪者 「仲間同士の情報交換にゃ、時には酒も必要ですさぁ。

じゃあ、明日のこの時間ぐらいにまた来てくだせぇ」と早速、情報収集に向かうようだ。

二人 ……。

メルト (財布の中身を気にしながら)……この後、どうするか決まりだな。さっき、チンピラから巻き上げた戦利品を換金するために、闇市場か市場にいくぞ!(笑)


 *この辺りで、メルトたちはこの情報収集の方向性に気づき始めたようだ。細かい時間管理と情報を効率よく得るためのお金。ちなみに、残金はメルトが1000G、マリーは100Gまでになっていた。

 時間を惜しんだメルトたちは、闇市場で換金をしながら情報収集を行うことにする(若干、買い叩かれた)。そこで、「“シルバーフォックス”で知らない情報なら、シマの中立地帯に行って聞くのが一番いいんじゃねぇのか?」という話を聞いて、とりあえず中立地帯まで行ってみることにする二人。


メルト (多少のハプニングに巻き込まれつつ)さて、やっとここまで来れたな。

マリー もうかなり暗くなってきたわね(苦笑)。

GM (時刻を確認して)今は、もう17時か。

 


 


 辺りはすっかり薄暗くなり、道行く人々の顔が見えづらくなる時間帯。

 しかし、中にはそんな暗がりこそを得手とする者たちがいる。

 “夜会(やかい)”――蛮族を中心した構成のナインテイルを仕切る組織の1つ。蛮族のほとんどは夜目がきくため、昼間よりも夜を好むものが多い。


 そして、それら組織の緩衝地帯となるこのエリアでは、見えない所で組織の暗躍がある。そこに訪れたメルトローズたちは、人身売買の情報収集を得るために“夜会”と接触を試みることにした――――

 


 


GM というわけで、その中でも敵データのあるレベル3の『ボガード』、レベル7の『オーガ』、レベル9の『怪力無双の腕自慢』の誰かと接触できそうだ。

(メルト まさか、戦闘すると情報が手に入るとか?(苦笑))

GM (いい笑顔で)うんっ。“夜会”は基本的に力こそ正義なんで。

 ちなみに、戦闘なら「1D」ラウンド以内に倒さないと情報は手に入らない。もちろん、お金でも解決できるけど、その場合は相手の「レベル×レベル×100G」が必要となる。

(マリー (頭痛そうに)というと、ボガードなら900G、オーガなら4900G、怪力無双とやらなら8100Gってことかい……?)

GM (さらにいい笑顔で)うんうんっ。

一同 払えるかー!!?

GM もしも、ここで“夜会”と戦闘を起こすと「1D」時間は目立つ等の理由で、このエリアでの情報収集ができなくなります。


 *お金を払いたくない(そもそもお金のない)メルトたちは、簡単そうなボガードを倒すが、所詮はレベル3の情報。この緩衝地帯で人身売買が行われていることぐらいしか情報は得られなかった。

 現状でこれ以上は難しいと判断した二人。一旦、歓楽通りまで戻ることにした。


メルト なんとか無事に戻ってこれたし、最初の予定通りにアーディリアに会いに行くか。

GM この時間帯は1Dを振って3以下なら、アーディリアは仕事中で会えません。

メルト (ころころ)駄目だったか。だが、諦めない!(くわっ) ……2ぃ(一同笑)。

GM/アーディリア 「(申し訳なさそうに)ごめんね、メルト……今夜は予約が入ってて」

メルト (男前に)気にするなよ。もう、どれだけでも待ってやるよ!

GM/アーディリア 「うんっ。また、後でね♪」とウィンクして戻っていく。

マリー ……あたしは、ここにいてもしょうがなさそうだし。“シルバーフォックス”のザインに会って、お金でも借りてくるかね。

メルト (ため息混じりに)借りたくはないが、そうも言ってられないか――――

 


 


GM では、“シルバーフォックス”まで来たマリー。ザインと会うなら、1Dを振って2以下だと、仕事やらで席をはずしていて会えない。

マリー (ころころ)ぅ……(ころころ)。

GM (ダイス目を見て)1時間後に、マリーはザインと会える(笑)。

  /ザイン 「悪ぃな。ちょいと、打ち合わせが入っちまってよ」

マリー いや、こちらも急に訪ねたんだねぇ。気にしちゃいないよ。

GM/ザイン 「それで、こんな時間に何の用だ?」

マリー ちょいと手持ちが心もとなくてね。格好悪いが、金を貸してくれないかい?

GM/ザイン 「なるほど。ま、俺とお前の仲だろ? 本来なら手続きやらが色々とあるんだが、その辺は俺の方でどうにかしてやるさ。

 ――――で、いくら欲しいんだ?」限度額は1万Gです。

マリー 1万G、頼むわ。

GM/ザイン 「(重い革袋をあっさりと取り出して)ほら、1万Gだ。ちなみに、こいつは今回の報酬から1割の利子をつけて差し引かせてもらうぜ」

マリー (革袋を受け取って)分かったわ。

GM/ザイン 「じゃ、こっちからの頼みごとも進めておいてくれ」

マリー ええ、任せておいて。

GM そんな所で、“シルバーフォックス”から立ち去るマリーであった。

マリー さあて、“朝露の薔薇亭”にでも戻るかねぇ。坊やも、そろそろアーディリアに話聞けているだろうし……。

 


 


GM というわけで、メルトさん。アーディリアに会えるかどうか振ってください。

メルト (ころころ)会えません!(爆笑)

一同 娼館で3時間経過!?(爆笑)

GM あんた、なにしてんの!?(爆笑) えーっと……では、娼館“碧の森”で待ち続けるメルトに、顔に傷がある支配人が声をかけてくる。

  /娼館の支配人 「(低い声で)メルトさん、今夜は誰かをお待ちで?」

メルト アーディリアに話があるんだが、タイミングが悪くてね(苦笑)。

GM/娼館の支配人 「ああ、今夜は予約が入っていますからねぇ。……まあ、深夜になれば客も引けますから、それまでステラさんの所で飯でも食べてきたらどうですかい?」

メルト 遠回しに「出て行け」って言われた!?(笑)

GM/娼館の支配人 「いやいや、お世話になっているメルトさんにそんなこと……」

メルト (待合室の一角を指差して)あそこの部屋の隅で大人しくしているから、許してよ! ねっ!?(一同爆笑)

 


 


GM ……そんなこんなで、マリーは“朝露の薔薇亭”に来たが、メルトの姿がない(笑)。

マリー 坊や、どんだけ娼館で粘っているのよ……(笑)。


 *そして、メルトは深夜0時まで、娼館の隅で待ち続けた(笑)。


GM/アーディリア 「(すまなそうに)ごっめーん。メルト、待った?」

メルト ぜ……全然、待ってないぜ?(一同笑)

GM/アーディリア 「それで、これからどうする?」

メルト 飯でも食べながら話をしないか?

GM/アーディリア 「いいよ~♪ じゃ、ステラ姉さんとこに行こっ」と腕を組んでくる。

メルト (軽く雑談をしながら)……そういや、ちょっと聞きたいことがあるんだが。最近、娼婦の引き抜きの話って聞いたことないか?

GM/アーディリア 「(可愛く小首をかしげて)ん~~……そういった噂なら聞いたことあるかなぁ。心当たりもなくはないけど?」

メルト 本当か?

GM/アーディリア 「うんっ。……だったらさ、あたしが調べてあげよっか? 知り合いの子とかに、それとなく聞くだけだし」

メルト それは助かるが、いいのか?

GM/アーディリア 「(あっさりと)いいよ、メルトのためだし♪ ぁ……ねね、その代わりなんだけどさ、あたしのお願いを聞いてくれないかな?」と腕を離して、メルトの顔を正面から見る。

メルト (少し身構えて)なんだ、お願いって?

GM/アーディリア 「(ふわっとした笑顔を浮かべて)アリエールとさ、明日デートしてあげて欲しいな」

一同 デートっ!?

GM/アーディリア 「あ、別に指名してくれてもいいんだけど。きっと、メルトが誘ってくれたらアリエールも喜ぶと思うし、どうかな?」

 前も言ったけど、アーディリアとアリエールは姉妹のように仲がいい。それに、売上のことで二人が争っている気配はないんだ。

メルト (予想外の内容に)……アリエールと、か?

GM/アーディリア 「うんっ♪」


 *結局、アーディリアに押し切られる形で、明日の14時からアリエールとデートの約束をする。


GM/アーディリア 「あたしも頑張って、みんなから話聞くぞーっ!(ガッツポーズ)」

メルト (深夜の空を見上げて)明日はデートだから、今夜は早めに寝るかぁ……(苦笑)。

 


 


GM そして、“朝露の薔薇亭”に来ると、ステラが笑顔で出迎えてくれる。

  /ステラ 「いらっしゃい、二人とも♪ (意味ありげな笑みを浮かべて)あらぁ……マリーから、歓楽通りでだいぶ前に別れたって聞いてたけど。もしかして、今夜はハッスル?」

メルト ちっげーよ!(一同爆笑)

 


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ