イノセント
掲載日:2013/10/27
さらっとどうぞ。
知っていた。
いつかその瞳で、あなたは『 』を否定するだろうと。
解っていた。
いつかその手で、あなたは『 』を拒絶するだろうと。
見ていた。
いつかその足で、あなたは『 』から去って行くだろうと。
それでもあなたを愛したのは、確かに『 』だったのだと、覚えていてほしかっただけなのに。
この想いが決して叶うことなど無い知っていたのだ。
この願いが決して望むべきものではないことなど知っていたのだ。
この祈りが届かないことなど、知っていたのだ。
……知って、いたのに。解っていた、はずなのに。
それでもあなたを愛する『 』を、追ってしまう視線を縋る腕を求める足を叫ぶ声を、
あなたのそのすべてでもって、少しでも覚えてほしいのだと。
希うのは、罪でしたか?
ねえ、『 』様?
お読みいただきありがとうございました。




