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裏の顔がヤバいイケメン君が狙う美少女を助けてから、気づけば彼のハーレムごとブチ壊して美少女全員オトしていました  作者: 本町かまくら


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第68話 快楽に溺れるイケメン君


 ※須藤北斗視点



 九条の奴を巻き。


 再び人気の少ない路地裏を歩きながら、俺は込み上げてくる高揚感に思わずニヤけていた。

 いやいや、つーか我慢できるわけがねェ。

 九条の絶望に染まった“あの顔”。


「…………ぷっ。アハハハハハハハハハハハッ!!!!!」


 ざまぁみろ、ざまぁみろォッ!!!

 俺様はあの顔が見たかったんだ!

 いつも俺様に盾突いて、さらには俺様に嫌がらせばっかりしてェ!!!

 俺様の邪魔ばかりするあのクズが、絶望してやがった!!!


「最高の気分だぜェ……!!!」


 燃やしてよかった、本当によかったァ!

 

「ヒヒヒヒヒ……!!!」


 アァ、最高の気分だァ……。

 どんな女を抱いたときでも、どんな奴を屈服させたときでも感じられないこの快楽!!!

 俺はまた、新しい扉を開いちまったのかもしれねェなァ……!!!


「これで少しは俺様の気持ちが分かっただろ……自分のモンを奪われる絶望感がなァ……!!!」


 九条は俺様から色んなモンを奪い取りやがった。

 女も、学校での地位も。そして俺様のプライドもォ……!!!

 

 なんでこんなのが法律で許されてンだよ。

 もはや犯罪者だろアイツ……!!!


「アァ……イライラするゥ……」


 最近精神があんま落ち着かねェんだよなァ……。

 九条の野郎ォに一泡吹かせてやった今でも、体がかゆくなるくらいに思い出すあの屈辱感ッ!!!


 満たされねェ……これだけじゃ満たされねェ……!!!

 

「へへッ、そういうときは――“コイツ”だろ」


 しゃがみ込み、ポケットからブツを取り出して体内に取り入れる。


「ハァ、ハァ、ハァ……」


 体がすっと落ち着いていく。

 手が足が、脳みそが。

 俺の体全身が喜んでる。満たされてるゥ……!

 

 これだよ……ハハハ、これだよこれェ……!!!



「フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」



 飛んでるゥ! 俺、飛んでるゥ!!!





「気持ちェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!」





 イラつくけど、そんなのどうでもいいや!

 今はこれ! これだよね!!! グフフフ、グフフフ!!!!


「やべェ、最高だァ……!!!」


 よろよろと立ち上がる。

 下半身はギンギンで、パンツを突き破る勢いだァ。


「女ァ……女が抱きてェ……」


 雫ゥ、彩花ァ、弥生ィ、宮子ォ……。

 抱きたい、抱きたい、抱きたい……抱きたいィッ!!!!







「須藤、くん?」







「……アァ?」


 振り返る。

 するとそこには見覚えのある女がいて……。


「ち、千葉ァ?」


「あ、う、うん。覚えててくれたんだ。……嬉しい、な」


 頬を赤く染める女。

 ……女ァ。


「こんなところで何してるの? ってか……大丈夫? 体調悪い?」


「アハハハハハハッ! むしろ絶好調だぜェ! マジで、ほんとに」


「そ、そっか。その……随分と雰囲気変わったね。見ない間に……」


「男っつー生き物は、変わりゆくモンだからなァ」


「そうなんだ! で、でも須藤くんは相変わらずカッコいいっていうか……」


 ……女、女、女ァ……。

 俺は女という肉に近づき、肩に手を回す。


「ひゃっ! す、須藤くん?」


「えへェ……」


 そのまま膨らんだ胸を揉みしだき、耳を舐める。


「んっ、あっ♡ す、須藤くん? 急に何して……」


 甘い。甘い甘いィッ!

 やっぱ女は甘くて美味しくて、柔らかくて最高だなァ!!!


 そのまま服の中に手を入れ、生暖かい肌に触れる。

 そして右手で胸を揉み、左手をパンツの中に突っ込んだ。

 ぐちゃぐちゃにかき乱す。

 俺様の“テク”でなァ!!!


「あんっ♡ す、須藤くん。こんなところで……ら、らめぇぇえ……」


 たぎってくる……たぎってくるゥ!!!

 俺はすぐにベルトを外し、ズボンとパンツを下ろす。


 千葉は俺のアレを見て驚いたように目を見開いた。

 その顔が少し恐怖に染まる。


「須藤、くん……?」


 この支配してる感じ、最高だぜェ……。

 そうだ、これが俺様のあるべき姿。

 欲しいモンは欲しいときに、いつでも俺様の思うがまま。


 千葉の耳元に近づき、とろけるような甘い声で囁く。



「お前しかいないんだよ。だから――俺様の言うこと聞け」



「ンッ!!!!!!」


 千葉の顔がとろとろと和らぐ。

 

 そして俺は、欲望のままに千葉の体を使い始めた。










「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」


「最高だったぜェ、千葉……いや、佳奈子ォ」


「えへへ、よかったぁ、須藤様ぁ♡」


 体中どろどろの千葉がキマりきった顔で言う。

 やっぱりヤってる途中にお互いキマんのも最高だなァ……!


「クフフフフフフフ……」


 これが俺様のあるべき姿。

 ついに戻ってきた。

 アイツから取り戻し始めた。


 ……やっぱ世の中、気持ちいことに溢れてるぜェ……。



「フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」





     ♦ ♦ ♦





 朝起きて、学校に行く準備をする。


 現在、こずえと瞳さんと俺の三人は荒瀧さんに用意してもらった部屋で生活していた。

 しかし、私物はほとんど燃えてしまって、今は生活に必要な物しかない。


「もう学校に行くの~」


「あぁ。学校まで少し遠くなったから」


「そっかぁ~」


 瞳さんが玄関まで俺を送ってくれる。

 靴を履き、ドアに手をかける。

 すると瞳さんが「りょうちゃん」と声をかけてきた。


「あまり一人で気負いすぎないでね?」


「……わかってる」


 そんなこと、わかってはいる。

 ……だけど。



「行ってきます」



 俺にはやらないといけないことがある。

 何があっても……どうなろうとも。




 


 

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