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裏の顔がヤバいイケメン君が狙う美少女を助けてから、気づけば彼のハーレムごとブチ壊して美少女全員オトしていました  作者: 本町かまくら


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第48話 名前が呼ばれる


 時は流れ――模試当日。


 教室からはカリカリとペンを走らせる音だけが聞こえる中、俺はチャイムが鳴るのを待っていた。

 名前は……うん、ちゃんと書いてあるし大丈夫だろう。

 

 そして……。



「そこまで!」



 チャイムと同時に担任教師が声を上げる。

 これにて模試は終了。

 午前から始まった長い戦いが、ようやく終わった。


「終わったー!」

「マジ疲れたわ~」

「どう? できた?」

「最後の問題むずくね?」

「全然終わり切らなかったんだけど」


 答案用紙の回収も済ませ、担任教師がそれを持って教室から出ていくと、生徒たちが各々話し始める。

 弛緩した空気が流れる中、須藤が俺の席までやってきた。


「お疲れ様、九条。今回はなかなかレベルが高かったみたいだけど、どうだった?」


 そう言う須藤の表情には自信が満ち溢れていた。

 わざわざ俺に話しかけてくる時点で、相当自信があるんだろうけど。


「まぁぼちぼちだな」


「ぼちぼちかー、なるほど! ちなみに、勝負のこと忘れてないよね?」


「あぁ」


「それはよかった! あとは結果発表を待つだけだし、お互い気楽にいこう。別に負けたからって何かあるわけじゃないし、そこまで気負うこともないとは思うけどね?」


「そうだな」


 須藤は負けたら地位を失うだろうが。

 というか、元々俺にはノーリスクの勝負だ。

 須藤との勝ち負けなんて実際どうでもいい。


「ちなみに、自信のほどは? 俺に勝つ自信は」


「さぁ、どうかな」


「あはははっ! まぁ結果を楽しみにしていようか。じゃ、俺はこれで」


 そう言って立ち去る須藤の背中にも、自信が色濃く滲んでいた。

 勝負は結果が出るまで分からない。

 けど、おそらく……。





     ♦ ♦ ♦





 ※須藤北斗視点



 フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!


 シャアッ!!! シャアッシャアッ!!!!!!

 この勝負、俺がもらったぜェ!!!! 


 模試が終わった瞬間、俺は勝利を確信した。

 今までの中で一番できた自信がある。

 ま、そりゃそうだ。だって俺様が模試に向けて“勉強”したんだからな!!!

 

 それにあの九条の反応!

 随分と強がってたみたいだが、できていないに違いない!!!

 パッと見、机に消しゴムのカスが見当たらなかったし、もしかしたら全然できてないんじゃないか?


 ぷぷぷっ!!!

 やっぱりアイツ、張りぼてのクソ野郎だったかwww

 あぁーマジで可哀そうになってくる。

 せっかく周りからの人気も出てきてたのにぃ?

 俺がここでぇ? 

 その人気の火を消しちゃうなんてぇ?


 ごめんね九条くん!!!

 君が思うよりこの世界甘くないんだわ!!!


 アハハハハハハハハハハハハッ!!!!!!


 ざまぁ見ろ九条!!!

 結果を見て、思い知るがいい!!!

 お前は俺様に到底及ばない雑魚だってことがなァ!!!!


 フハハハハハハハハハハッ!!!!!!





     ♦ ♦ ♦





 一日、また一日とあっという間に時間は流れ。

 

 遂に模試の結果発表当日がやってきた。

 

「えー、校長先生。ありがとうございました」


 今は一か月に一度ある全校集会。

 出席番号順に並び、舞台をじっと見つめる。


「続いて、先日ありました全国統一模試の成績優秀者の表彰です。本校から一名、“上位百人”に入ったので紹介します」


 教頭の言葉にざわつく体育館。

 

「上位百名⁉」

「それって全国で百位以内ってこと⁉」

「ヤバくね⁉」

「頭よすぎだろ……」

「ってか誰だよ」

「須藤くんじゃない?」

「ほら、勝負してたじゃん!」

「うわ、絶対そうだ!」

「須藤くんなら納得だね!」

「須藤くんすっご!!!」


 俺の列の後方に並ぶ須藤に視線が集まる。


「それでは今から名前を呼ぶ生徒、舞台に上がってください」


 教頭のアナウンスに、体育館の熱気が増す。

 全校生徒の注目と期待が集まる中、遂にその名前が呼ばれた。











「二年――九条良介」











「――はい」


 列を抜け、舞台へと向かう。

 その途中、一ノ瀬が俺の方を見てニヤリと微笑んだ。


「(おめでとう)」


 口パクでそう言われたので、ありがとうとこちらも同じように返す。

 そして俺は舞台へと上がった。

 静まり返る体育館。

 舞台からは生徒たちの顔がよく見えた。

 そしてもちろん、須藤の顔も――





     ♦ ♦ ♦





 ※須藤北斗視点



「続いて、先日ありました全国統一模試の成績優秀者の表彰です。本校から一名、“上位百人”に入ったので紹介します」


 その言葉を聞いて、ぶるっと体が震えた。

 ……おいおいマジかよ!

 全国上位百位⁉

 …………絶対俺様のことじゃんか!!!!


 えぇー俺すっご!!

 ちょっと勉強しただけで、そんなにできちゃったのぉ⁉

 もはや自分の才能が怖いわ。マジ怖い。ごめんな人類。

 ってか、俺がすごすぎるあまりみんな自信なくしちゃわないかなぁ?

 それが心配だわぁ!


 周りもざわついてるし?

 これは想像以上に九条に屈辱を与えられそうだ!!!

 よし! 今日の放課後はとびっきりの女を抱こう! とにかく抱いて抱きまくろう!!!


「それでは今から名前を呼ぶ生徒、舞台に上がってください」


 早く呼んでください教頭先生!

 俺なんでしょ? そんなもったいぶらなくてもみんなわかってますから!


 ……でも、こういうときは事前に言われるもんだけどな。

 ま、サプライズ的な?

 全く粋なことするなぁ!


 安心してください。

 俺がみんなの期待に応えて、ファンサービスとかしちゃいますから!!

 ささっ! 早く俺様の名前を高らかに言っちゃってぇ!!! 



 





「二年――九条良介」








「……………………ふぇ?」



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― 新着の感想 ―
こんなに可愛くないふぇがあっていいのか!
チーン(黙とう) しかし、今まで散々悪い顔してきたのに、 何で今さら不正・妨害なしのテスト勝負してきたんだ、こいつ
そもそも暴力でつぶそうとした相手とする勝負じゃない
感想一覧
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