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双月記  作者: 村野夜市
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昔むかし。

宙の高くに浮かぶ島には、天界の都がありました。

そこには、たくさんの天界人が住んでいました。

天界人には羽があって、宙を自在に飛び回ることができたそうです。


理論と秩序を重んじる天界人の間には、争いごともありませんでした。

日々研鑽を重ね、膨大な知識と技術とを蓄積していくことが、天界人たちの歓びでした。

ことに魔導の研究が盛んで、魔導器の発明は、その暮らしを格段に豊かにしました。


あるとき、その天界に、災禍がおとずれました。

それは、どこからともなく現れ、天界の都を滅茶苦茶に破壊してしまいました。

やむをえず、天界人は都を捨てて、下界へと降りてきました。


そのころ下界は、瘴気の満ち溢れる、恐ろしい土地でした。

下界に住む人々は、毎日、瘴気と戦いながら、いろんなものに怯えて暮らしていました。


そこにやってきた天界人は、彼らの技術で、魔導障壁に囲まれた島を作りました。

天界人の知識と技術は、下界の脅威をひとつずつ追い払い、安全に暮らせる土地を増やしました。

そうして、人間にとって住みよい都を作り、そこに、天界人、下界人、混ざりあって暮らし始めました。






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