乱入
いやはや更新遅れて申し訳ない
・・・見逃して下さいね?受験が終わるまでは
「”光使、光龍”」
光龍を呼び出し、その背に乗る
「正一郎!どうする気だ?」
ケインが言う
「抑えに行くんだよ、お前らが準備するまでの時間位は稼いでやる」
「出来るのかよ」
「出来るさ、似た様な経験もあるしな」
あの時は神が相手だったが
「光龍、飛んでくれ」
「了解」
背後からの歓声と共に光龍はどんどん高度を増していく
大闘技場が一望できるほどの高さにもなると
流石に揺れが激しくなってくる
俺は振り落とされない様に首の辺りに手を回す
子供の頃に乗ったメリーゴーランドっぽいなこの感じは
でも意外と酔わないんだよな、あれ
そんな事を考えている内に
揺れがだんだんと安定してきた
もう大丈夫だろう、と俺は顔を上げる
「・・・凄えな、こりゃ」
そして見えた光景は―――――見渡す限りの人、人、人
視界一面が人で埋め尽くされている光景だった
しかも各々魔法を城門に向けて撃っているオマケ付き
「・・・あれを抑えんのかぁ・・・」
しかも殺さずに
・・・かなり無理があるよな、やっぱり
どうやって抑えようか・・・
・・・よし、悩んでいても仕方がないから具体的な案を出そう
1、”操り人形”を使う・・・魔力が直に枯渇するだろう
2、正面突破・・・弁慶or典韋状態にされるだろう
3、逃げる・・・却下
・・・ついつい2番なら行けると考えた俺の脳は結構麻痺してきているのだろうか?
確実に逝けると思うのだが
まあ、いいか
考えるよりも先に動いた方が結果オーライな事は多いし
良し、そうと決まれば善は急げだ
「光龍、あの辺に着地してくれ」
「了解」
光龍が滑空し始める
☆
「はい、もう一本」
「・・・もう飲めねえ」
辺り一面がエリクサーの空瓶で埋め尽くされている光景は結構壮観だった
「どうぞ」
「・・・俺、飲まなきゃなんねえの?」
「まだ本隊が到着しておりませんから」
そう言いながら更にエリクサーの瓶を近付けてくる”人面”
ん?あれは・・・
その”人面”の後ろ辺りから何かが土煙りをあげて接近してくる
あの方向は・・・
俺が彼方を指さすと”人面”もその方向を向く
そしてその後”人面”は何やら目を細める
「・・・ええ、あの旗は間違いが有りませんね
ご苦労様です、アレックス様」
「・・・お前の目はどうなってるんだ?」
俺じゃこっから旗は見えねえぞ
「特別製です」
「何処のだよ」
作り物の目なんか作ってくれる所は有るのか?
「私のです」
「そうか・・・っておい」
「冗談です」
「真顔で言うな、真顔で
少し本気にしちまっただろうが」
ヒュルル、と何やら上から音がした
「なんだ?」
俺はその音源を捜すために見上げる
そこには―――一筋の青い閃光が走っていた
そして直に俺の視界から外れ、ウェリア軍が攻めている筈の正面門の方に落ちて行った
・・・流星、か
戦争前の流星
これは吉兆だろうか、それとも・・・
☆
「ふう、少し汚れてしまったかもしれんな」
そう言って着ている青い鎧をはたいているアリスを見て思う
・・・非常識とはこういう奴の事を言うのだろう、と
「何を言っている?道理を作る神に非常識とは・・・釈迦に説法だぞ?」
いや神だから当然と言えば当然なんだろうが今回はその度が過ぎる
一体何をしたのかって?簡単だ
俺が光龍から降り、”光網”でも使おうとした瞬間
アリスが空中から高速で落ちてきた
・・・侵入角四十五度ぐらいで
まあそこまでならいい、別にいい
普通なら傾いた柱が出来るだけだろう
・・・これがホントの”人柱”
「くだらないな」
そんな事言うな、結構傷つくから
まあいい
問題なのはここからだ
地面衝突1秒前辺りまでその体制だったアリスが・・・”垂直”に着地した
・・・有り得ねえだろ
「そこら辺は私の”神さまぱわー”を使用した」
何だその胡散臭さ満点の力は
「気にするな
・・・ふむ、お気に入りの鎧だったのだが・・・まあいい、後で洗おう」
アリスが鎧を再びはたいてから言う
「今は目的を果たす事が先決だ」
「・・・目的?」
「ああ、お前にも関係は有るから覚悟はしておけ?」
「・・・マジか」
それだけ言うとアリスは
目の前に居る兵士たちにに向き直る
「おい、何する気だよ」
「何、少し邪魔だからな」
邪魔、と言われた兵士たちは皆アリスを凝視して固まっていた
ああ・・・やっぱりそうだよな
あんな速度で空中から高速落下して
関節の一つも変な方向を向いていない奴を見たら普通そうなるよな
・・・俺、なんだかんだいってこう言った事に結構慣れてきてるよな
「貴様らには眠っていて貰う」
そう言うとアリスは両手を前に出した
「何する気だ?」
「まあ見ていろ
{広がれ}”超過重圧”」
アリスがそう言うと、兵士たちを包み込むように黒い雲状の物が現れる
おい・・・まさかとは思うが、あれって・・・
「”重圧”の上位技だ
密度も・・・数倍近くにはなっているんじゃないか?」
そんなん喰らったら死ぬだろうが!
「・・・ちゃんと加減はした
それに、だ
今からお前が居なくなるのにこいつらが動けたら困るだろう?」
まあ・・・そうだけどよ
って俺は連れ去られるのは決定かよ
「当然だ・・・もう言いたい事は無いな?・・・行くぞ?」
「おい、説明ぐらいはしろよ」
「そんなものは後だ
”転移せよ”」
いやあまったく以って申し訳がな―――
正「本当にねえよ!」
どすっ
ぐふぉお・・・登場そうそうの跳び膝蹴り・・・見事
正「こっちは更新が遅れた分!」
げしっ
その体制からの回し蹴りだとぉ!?
正「これはクリリOの分!!」
どがすっ
さ、サマーソルト・・・何処でそんなマニアックな技を・・・
そして関係ないものが今・・・
だが!今日は全て甘んじて受けよ―――
正「男に二言は無いよな?」
・・・なんだ?その無駄に明るいスマイルは?
正「こう言う事だ!”高速連続蹴り”!」
そ、それは過去一度だけ使われた―――
☆
セ「次回予告じゃ!」
ア「連れて行かれた先は一体!?」
波「そして迫りくる本隊!」
面「次回!決断!」
ダルトム「楽しみにな!」
四人「お前誰だ」
ダ「私だよ!私!」
ア「ああ、ワOオか」
波「いえ、最近はやりの詐欺の手口でしょう」
ダ「何でやねん!」
さて、一体何人が存在を覚えていたでしょう?