敵襲
せ、せ、千ポイント・・・
うきぇー!!
正「作者が壊れたっ!救急車・・・
いやむしろ衛生兵っ!衛生兵ー!!」
(まだ焦る時間じゃない・・・・)
正「お前そう言いながらも汗だくだくだぞ!」
(ええい!落ちついてなど居られるか!)
正「確かにそうだけどよ・・・?」
うきょきょきょきょきょ!!
正「せめてあの地球外生命体を止めないか?」
(・・・そうだな)
うきぇー!!
正「おいっ!止めろ飛びついてくんな!」
どすっ
(後書きまで・・・ゆっくり眠れ)
く、・・・開始のコールだけは譲れん・・・
ってなテンションで始まるZE☆
・・・二兎を追う者は一兎も獲ず、って事でジェシカさんから叩く
(少し違くないか?)
そうか?
まあ気にすんな
「っと!」
視界の端から再び飛んでくる矢
それを避けると今度は違う方向から火が飛んでくる
「”光壁”!」
それを光で作り出した壁で防ぐ
・・・二対一って厳しいな・・・
だがまあ、仲間は動けないんだから俺がやるしかないのか
「行くよっ!」
ジェシカさんは短く息を吐くと同時に接近してきた
☆
見張りの兵士を気絶させ、城壁を上る
「・・・さて、この方向だったか?」
ウェリア国の兵士がいるはずの方向に目を凝らして見る
・・・見えねえ
「・・・まあ、この分なら数分ってのは無理だろうから少し手伝ってやるか」
俺は魔力を指先辺りに集中させる
遠距離魔法は近距離で使うのとははっきり言って必要な集中力のケタが違う
「・・・・・・行くぞ・・・!」
魔力を一定範囲全てを覆うように散布する
「範囲内速度上昇!」
☆
「俺の勝ちですね」
「う・・・悔しい~!」
竹刀を突きつけながら言う
するとジェシカさんが唸る
年上が子供みたいにもだえる姿・・・イイ!
・・・ハッ!俺は何を言っているんだ!?
(・・・・・・)
アリス!黙って引かないでくれ!頼むから!
(へ・ん・た・い♪)
もう駄目だ、立ち直れねえ・・・
(ははは、悪いな、からかってみたくなっただけだ)
いいさ、どうせ俺は変態さ・・・
(いいのか?そんな事を言っていて?)
・・・何が?
(早く手助けに行ってやらんと”風”の使い手が二対一で苦戦しているようだが?)
いいよ、ケインだし
何とか乗り切れるだろ
(あの”風”の使い手に対してお前手厳しいな)
まあ、馬鹿はきっと叩けば伸びるし
(・・・お、矢が当たったぞ)
・・・マジ?
(嘘だ)
嘘かよっ!
(まあ、苦戦している事は本当だから助けてやったらどうだ?)
確かに次は俺が二対一になるんだろうしな
助けますか
ルシアさんに向けて走る
ルシアさんはこちらに気がついた様子で慌てて矢をつがえる
だが・・・遅―――
「敵です!!」
竹刀をそのまま振ろうとした所で
駆けこんできた兵士の切羽詰まった様な声が会場内に響いた
☆
「・・・もう飲みたくねえ」
「あら?まだまだ有りますよ?」
そう言って瓶を持ちあげて小刻みに左右に振る”人面”
「無理だ、もういいんじゃねえか?」
「まだですよ、半分も接近出来てませんよ?」
「ウェリア軍だって奇襲なんだからこっちの本隊が来るまで持つだろう」
俺はウェリアの軍の進軍を手伝った後、本隊の進軍を手助けしているんだが・・・
「・・・もう飲みたくねえ」
何本も、いや何十本もエリクサーを飲まされた俺は既に気持ち悪くなっていた
「自業自得、ではありませんか?
手伝わなくてもいい軍の進軍を”勝手”に手助けしたのですから」
「そうは言ってもこの量のエリクサーが有ったんだから――」
改めて”人面”を見るとにやにやと笑っている
「まさかとは思ったが・・・お前、確信犯だろ」
「まさか!そのような事は!」
おい、言葉とは裏腹ににやにや笑ってんなよ
畜生、はめられた
体を動かすと腹がチャプチャプと鳴る
多分大半がエリクサーだろう
既にいったい何本のまされただろうか・・・
「何でもう少し近い所に控えさせておかなかったんだよ」
「それでは感知されてしまいますので
はい、口開けてください」
そう言って俺に口を空けることを要請する”人面”
俺は仕方なく口を空ける
するとそこにエリクサーが流し込まれる
「・・っはぁ」
「呑み込みましたか?それでは次の一本を―――
「待て、これは多分だが”水攻め”という拷問に似ていると思うんだが」
「”水責め”、ですか?
それだったら”人波”の方が上手くやれると思いますが?
・・・城に戻ったら頼んでみますか?」
「止めろ、俺はして欲しいなんて一言も言ってねぇ」
回復した(させられた)魔力で再び魔法を発動させる
☆
「どうした!」
ケインが兵士に言う
「敵です!その数、およそ六千!」
兵士の報告を聞き、観客がざわめく
中には既に立って逃げようとしている人すらいる
ここで観客を混乱させるのはまずい
兵士を送る時にどうしても邪魔になる
うろたえていたら一度破壊されたばかりの門は直に再び破壊されるだろう
「その敵は今どこに!」
ケインが尋ねる
「城門前です!」
「何!?何で接近に気がつかなかったんだよ!
見張りは何してたんだ!」
「分かりません!全員気絶させられて居ました!」
「チイッ!・・・誰か内部から裏切りやがったのか?」
ケインが呟いたその一言によって更に場内は騒然とする
逃げようとする人も増えてきた
まずい、ここで止めなければ大混乱が起きる
国王様!
一縷の希望を見出すため、国王様の居る所を見る
そこには誰もいなかった
・・・見なければよかった
くっ!止める人がいないじゃないか!
どうしようもないのか・・・?
いや、せめて僕にできるせめてもの事をしよう
そう決心し、開いた僕の口から出た弱弱しい声は―――
「皆!落ちつい「静まれ!」え・・・?」
冷静でいて、凛と響く声に遮られる
その声のした方を向く
するとそこには―――正一君が立っていた
はっ!ここは誰!?私は何処!?
正「イッツアシリアース!」
一同「シリアース!」
カコーン
作者を差し置いて乾杯すなっ!
正「ほう・・・シリアスを入れといてまだ言うか」
いや、そこは悪いとは思って―――
正「SHI☆NE」
ぐほおっ!その武・・・見事なり・・・
最後に、最後に男の夢のハーレm―――
デュクシッ
(・・・何処がどうなったかは言わないでおこう)
ラ「なにはともあれ!」
ケ「次回予告だぜ!」
正「攻めてきた第三勢力!
一体どうなる!?」
ア「今度こそはこの題名・・・な筈!」
(次回!王の資質)
セ「期待して待っているんじゃぞ!」
一同(セノリ除く)「何故お前が締める!」
セ「出番がなかったからの」