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潜入した人と”人”

「では一回戦を開始します!

両組、前へ!」


審判が言う


「よし、行くぞ!」


男が言い、開いた門から出て行く


俺と女もそれに付いて行く


闘技場中央に着くと、審判が再び言う


「では―――構え!」


俺達が構えると目の前の三人も構える


「―――始め!」


審判が開始の合図をすると、俺は言われていた通りに正面の奴を狙う


・・・もし、俺が考えていた通りあの”馬鹿”なら正面に立つ筈だからだ

あいつは極度の目立ちたがり屋だし


接近する


「出でよ!ゴーレム!」


目の前の奴が言うと、特徴的な赤いゴーレムが現れる

こんな特徴的な魔物を使役しているのはあいつしか居ない


「・・・やっぱりお前か、”人獣”」


「違います、アレックス様」


違う?


「じゃあ誰だ?お前」


「私ですよ」


そう言うと”彼女”は自分の顔を指さす


ああ、なるほど

顔と体だけ真似てるってわけか


「何で態々お前が?」


「計画に多少変更が有ったんです、それを伝えに」


変更だと?・・・今更かよ


「如何言う事だ?」


「・・・詳しくは後で話します」


そう言うと指を頭上でくるりと回す


「・・・こう言う所で話す話題じゃねえ、ってか?」


「はい、そして・・・もう質問は有りませんか?

そろそろこの身体の性能を試してみたいんですけど?」


「お前、絶対この状況楽しんでるだ―――おっと!」


俺の抗議は最後まで言い終る前にゴーレムの攻撃に遮られる


横に跳び、薙ぎ払われる右腕を避ける


こいつ、今自分の有利性を分かってんのかよ


後で話すと言う事は俺はお前の気絶を狙えない、という訳で

そうすると必然的に・・・


見上げる


・・・このゴーレムを倒さないといけなくなる訳なんだが

そこの所分かって・・・るんだろうな、多分


「大丈夫ですよ、多分。この子一体でやらせますから」


それ、まったく慰めになってねえよ

せめて出すならリザードマンとかの柔らかい奴にしてくれよ

ゴーレムじゃ打撃が効かねえだろうが


・・・ああ、態と負けるって手も有りか


「言っておきますが・・・負けたら急所を踏みつぶさせますよ?トドメとして」


そう言いながら嗤う”彼女”


こいつは言った事は実行する女だ、躊躇なくやるだろう

・・・負けらんねぇな、こりゃ


確かまだ一本エリクサーは有ったよな?

なら・・・使わせて貰うか


「”加速する拳アクセラータナックル”」


俺達普通の人間は特殊な武器か、魔物を使役していないと魔物を”殺す”事は出来ない

だが、戦闘能力を”奪う”事は出来る

つまり―――戦えない状態にする事だ


薙ぎ払った状態のままのゴーレムの右腕を狙う

俺の右腕と、石でできたゴーレムの右腕がぶつかる


そして壊れたのは――――ゴーレムの腕

ぼろぼろと崩れ落ちて行く


・・・よし、行ける!


「”周囲速度減少ジャミング”」


俺の魔力を辺りに散布し、辺りの時間が流れるのを遅くする


そして効果が続いている内に――――ゴーレムの体を攻撃する


右腕、左腕、右脚、左脚、の順番で破壊していく


そしてゆっくりと、本当にゆっくりと崩れるゴーレムを見てから―――俺は解除する


そしてそれを見た”彼女”は―――


接近してきて、手に持った短剣で素早く俺に一撃を喰らわせようとする


俺はそれを下がって避ける


そしてその手を取り、握り締める


「痛っ!」


”彼女”はそう言うと手に持った短剣を取り落とす


「降参か?」


「・・・降参です」


俺が尋ねるとぶすっと膨れた顔で言う


よし、後は―――あいつらか

・・・まあ、どうせ町のごろつきでも集めてきたんだろうから直に終わるとは思うが、な


俺の予想に違わず、あの二人は直に相手を戦闘不能にする


「勝者!”死角なし”!」


それを見た審判がそう高らかに宣言した


結構分かりにくい伏線回収準備完了!


正「・・・こんな伏線、気付いた人は神かなんかだろ」


HAHAHA!・・・確かにな


正「次回予告!」


多分だが明かされるOOの正体!

次回!正体・・・

皆!期待していてくれよな!


@「ストックガ!ストックガアア!!」某ジOリ大佐風


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