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二日目と覚醒


ガタゴト、と体が揺れる振動で目が覚める


・・・頭が痛え


その痛みに耐えながら目を開ける


・・・どうやら馬車の中に寝かされていたようだ


「あ!目が覚めましたか?」


俺が起きた事に気がついたのか、シェディが話しかけてくる


「ああ、起きたよ。

・・・そう言えば俺、どれくらい寝てた?」


「そうですね・・・五、六時間じゃないですか?」


「そんなに!?」


「ええ、その後ガーネットたちがここに運び込んでくれたんですよ?」


そうだったのか・・・後でお礼言っとかないとな


何?料理の味?

・・・暗殺にも使えるレヴェルの味だったさ


ガタッ、と音を立てて急に馬車が止まる


「?如何したんでしょう?ガーネット?」


そう言うとシェディは外に出て行く


・・・活発的な所も良し!


(変態め)


違う!断じて違う!

俺は爺とは違うぞ!?

あんなロリコンorペドフェリアと一緒にするんじゃない!


・・・?外から話し声がする


俺も外に出る


するとそこには・・・男が三人居た


その三人組はとても奇妙な格好をしている


「・・・お前ら、何者だ?」


ガーネットさんが尋ねる


「俺達か?」


右の方に居た男が言う


「冥土の土産に教えてやるぜ」


奥から出てきた男が言う


「俺たちはティルト帝国のお抱え魔物使いだ」


ティルト帝国?魔物使い?


「「「「なっ!」」」」


みんな驚いてる、何故?


「なあ、ティルト帝国って?魔物使いって?」


「ティルト帝国とはリスティーナ王国と大陸を二分する敵の国です」


ガーネットさんが説明してくれる


「魔物使いとはその名のとおり魔物を従えて

呼び出したりして戦う人達のことです

そして今、魔物を倒せるのは魔物使いだけとなっていました、が・・・」


そしてこっちを見てくる


なるほど、分かった


「さあ、分かったならこっちにシェディ姫を渡しな、そうすりゃ後の奴には手出ししねえからよ」


「ふざけるな!!」


「そうだ!姫様を守るのが我等の役目!」


「そうですー役目です―」


三人が激怒する


「ふん!だったら後で後悔するがいいわ!出でよ!!」


ぼん、という音とともに出てきたのは・・・


ミミズ・・・しかもキングサイズの


「ヒュージワームだと!?」


ヒュージワーム?


(魔物だ、Eランクの、な)


Eランクだって?


(ああ、前にも言ったと思うがけちょんけちょんにされるぞ)


・・・・・


(まあ、確実に敵わないだろうな、お前もそしてあいつらも)


んなこと…やって見ねえと分かんねえだろう、が!


竹刀を正面に構え、突っ込む


ミミズはこちらに気がついた様で体制を整える


一発で決める!


「食らいやがれ!!」


あの狼でも、そしてあの小人もフッとんでった一撃だ!


全体重を腰の辺りに溜め、水平に竹刀を振る


その一撃は正確にミミズの体に食い込んで行く


そして・・・弾き返された


俺の手から竹刀が離れて行く


「なっ!?」


体当たりをまともに食らう


「・・・っ!」


吹き飛ばされる


俺の体は飛んで行き―――木に当たった


「痛ってえ・・・・」


背骨の辺りがずきずきと痛む


(な、無理だったろ?)


「やる気だけは一人前だな」


(今なら逃げられるぞ?)


「力も無いのに恰好を付けようとするからそうなる

・・・貴様に用は無い、勝手に逃げるがいい」


(あいつらなんて放っておいて)


「さて、こいつらは・・・」


(逃げるといい)


「美人だし奴隷としてなら高く買い取る奴らはいるだろう」


(どうした?)


「最初からシェディ姫を差し出せばそうはならなかったのにな」


(ほら、好機だぞ?)


・・・煩え


あいつら放って逃げれるかよ


(何故だ?昨日会ったばかりであろう)


たとえ昨日会ったばかりでもな

美女を見捨てて逃げるのは、男じゃねえ!!!


(なら、守れると言うのか?)


できるかできないかで言ったらNOだ


だけど、せめて命あるかぎり守り切ってみせる!


(言ったな?)


言ったさ


(本当であれば期間を空けなければいかんのだが・・・)


・・・・・?


(いいか?今からランクアップさせるが、これだけは誓え)


(”決して本気で武器を振るうな”)


(たとえ本気で怒ったとしても、だ)


ああ、分かった


(・・・・・まったく、本当に分かっているんだか・・・)


そうアリスが呟くと俺の体が金色に輝く―――





―――魔物使い視点―――




なんだ?


俺は奇妙な感覚を感じ、後ろを向く


・・・さっきまでは魔力の欠片も感じられなかった少年


ヒュージワームの一撃で戦闘不能になっていた少年


そいつが、金色の光を身に纏った状態で立っていた


今では魔力も感じられる


ウソだろ、そんなの在りかよ


ヒュージワームにも敵わなかったFランクで精一杯のガキが・・・


Aランク・・・いや、Sランクか!?


Sランクなんているわけがない


帝国の最強の魔物使いでさえCランクで精一杯ってとこだ


それが・・・こんなガキが・・・・・


・・・冗談じゃねえ


だが、事実としてそいつはそこに立っていた





―――正一郎視点―――


・・・凄いな、この力・・・・


いまならきっとノーロープバンジーを三階ぐらいからやっても平気だよ


ふ、ふ、ふ、ついに俺はこの異世界で強くなることができたぞ


思えばここまで苦節16年・・・長かった(涙


・・・ってまあ感傷に浸ってる場合じゃないな


さっさと助けますか!!


見ると、ミミズが接近してきている所だった


・・・本気で振っちゃいけないんだったっけ?


じゃあ弱気で・・・


こっちに来ているミミズに合わせて竹刀を振る


ミミズに竹刀が掠った瞬間、そいつはバラバラと崩れていった


まさか触れただけで灰になるとは・・・


・・・さっきまでの俺の頑張りはなんだったの?


さて、あのおっさんたちはどこだ?


あ、いた


・・・一人を除いて既に走って逃げていた


その一人に近付く


なるべく冷たい声でっと


「逃げないのか?」


「逃げても無駄だろうからな」


「なるほどな」


「お前、名前は?」


「竹中正一郎」


「・・・聞いたことがねえなあ」


「それは・・・いろいろと事情があって・・・」


「ふーん、ま、いいか 殺すならさっさとしてくれよ?痛いのはいやなんでね」


おれってそんなにSに見えるだろうか?


「殺さねえよ、早く逃げろ」


「・・・いいのか?」


「いいぜ?その代わり、もうこんな事すんなよ?」


「誰もしねえよ、こんな化けもん見せられちゃあ、な」


化け物・・・・か


「じゃあな、正一郎」


「ああ、じゃあな」


ま、最後に正一郎って呼んでくれたから良しとしますか


・・・さて、後は他の人にどう説明するかだよなあ・・・



今回で遂に最強になった正一郎君

「やっとだな」

おや、正一郎君、感想をどうぞ

「まあ、当然の結K

(それは私のおかげだろう?)

「ふん、今ならお前でさえ簡単に倒せる気がするぜ!」

(解いてやってもいいんだぞ?んん?)

「すいませんでした!!」

(当然の謝罪だな)

えーと・・・(汗

これからもこの話をよろしくお願いします

「します」

(頼むぞ)

・・・君たち今度からここ入れてやらんからな

「んな、俺じゃねえよ!悪いのは

(私ではないぞ!悪いのは

ほう、悪いのは?

「(こいつだ!!!)」

はいはい喧嘩両成敗ってことでまた次回!!

「(纏めるなあ!)」


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