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打ち上げ

はぁ・・・


右を見る


「おーう!酔ってるかー!!」


「「「おうよ!!」」」


・・・右手を高らかに上げる酔っ払いケインが一人


左を見る


「ラスティ様ぁ・・・」


「あ、あはは・・・皆、一旦離れてくれない?」


美女に囲まれているハーレム状態の色男ラスティが一人


Q、じゃあ俺は?


A、ぼっち


ケインのグループには混ざりたくないし


ラスティのグループは混ざれないだろう


いいさ・・・俺は一人ぼっちになる運命なのさ


そんな星の下に生まれてきたのさ・・・


「正一さん」


背後から声を掛けられる


振り向くと・・・シェディがいた


「お、シェディ、如何したの?」


「いえ・・・やる事が無かったので話しかけてみました」


そう言って笑うシェディ


「やる事が無いって・・・さっきまで厨房に居なかったか?」


「ガーネットに追い出されてしまいました・・・」


・・・ナイスです、ガーネットさん


「それでですね?

暇でしたらこの前の・・・”おむれつ”の作り方を教えて欲しいんですが・・・」


シェディが言う


「ん?俺が厨房入って勝手に料理作ってもいいのか?」


「いいんですよ。

正一さんに料理の作り方を教わるとなれば私が入る事も許可してくれるでしょうし」


即答するシェディ


こんな美少女にお願いされて断れる男は少ないだろう

そして俺もその大衆の中の一人な訳で


「じゃあいっちょやりますか!」


「お願いしますね!」


まあ、教えれば作れるようになるだろうし

上手くいけば他の料理とかも教えて・・・

”正一さん!作って見たんですけど味見お願いしますね♪”

なーんてことに・・・





俺は三回ぐらい作り方を実践して見せ、シェディと同時進行で更に作る


あ、試しに作った奴は酔っ払い集団が美味しく喰ってくれたぞ?

そいつらの追加注文の分を今作っているんだ


「・・・ふう」


完成したオムレツを更に乗せてひと段落

シェディの方もそろそろ出来た頃だろう


「シェディ、出来たk――――」


絶句する


そこにある物は・・・普通のオムレツだった


量は・・・二人前ぐらいか


色、匂い、そして食材は普通のオムレツのそれと酷似している


しかし・・・その付近の床には多分味見した奴らの死体が幾つも転がっている


「あ、正一さん。上手く出来ましたよ!」


ぱくっ、とシェディは自分の口にその”毒物”を入れる


「・・・美味しいです!正一さんも食べて見て下さいよ」


何故だろう?

ふぐは自分の毒では死なないという言葉が頭の中をめぐるのは


「い、いや俺・・・」


「はい」


うわあああああ!!何でそこで”あーん♪”みたいにしちゃいますか?!


男として・・・いや!人としてそれは避けられねえのに!


「あ、ああ」


俺は恐る恐る口を開ける


シェディが口に”毒物”を運んでくる


そしてそれが俺の口の中に入る


刹那、俺の意識は暗転していく


「如何したんですか?正一さん?」


シェディが小首を傾げて尋ねてくる


可愛い、そりゃあもうどこぞの鉈少女がお持ち帰りするだろう程に


例え最後に視たのがこの光景だったとしても・・・

・・・我が人生、一片の悔いな―――――


最後に聞いたのは自分の倒れた音だった


HAHAHA!作者だぜ!


正「なあ・・・お願いが有るんだ」


何かな?正一郎君


正「頼むから・・・頼むからッ!シェディの料理の腕をッ!」


なるほど、余計に悪くしてほしい、と


正「ああそ―――じゃねえ!?今でも殺人級なのに!」


馬鹿やろう!よく考えるんだ!

料理ベタな天然系お姫様・・・(注、最近はキャラが独り歩きしてます

それを食べて倒れた所を看病される・・・

どうだ!?これだけでも甘美な響きがするであろう!


正「た、確かに・・・」


だろう?そこに更にいろんな属性の女の子を入れて・・・


正「ハーレムってかぁ!?」


おうよ!それこそが男の夢!マロン!誰もが夢見る桃源郷ッ!


作&正「同士よ・・・」


{がしっ}腕を組んだ音


よっしゃあ!今から一気に皆の好感度を――――


ガン


正「作者!?作者ぁー!!」


ゴン


(・・・ったく!暴走しすぎだ!

まあいい・・・二人には後でお灸をすえるとしよう

先に次回予告だな

倒れた正一郎!カオスになって行く打ち上げ!

次回!打ち上げその二

活目して待て!)


@「ピー、作者カラノ伝言ヲ再生シマス

ストック?HAHAHA!・・・ナンノコトカナ?

以上ダ」


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