準決勝中編
六万ユニーク突破!ありがとうございます!
「始め!」
その言葉と共に俺は飛び出す
接近戦だったらまだ俺に分が有るはずだ
まあ一応男だしな
「”身体能力強化”」
目の前のガーネットさんが呟く
それと同時にガーネットさんの手と足が赤い光に覆われていく
その間に近付き、力一杯竹刀を横に振る
ガーネットさんはそれを剣を縦にして防ぐ
も、結構後退した
よし、やっぱまだ力なら俺に分が有る
そう判断し、再接近してから剣を縦に振る
ガーネットさんはそれを今度は剣を横にして防ぐ
今回は込めていた力が少なかったせいか、鍔迫り合いの様な形になる
・・・流石に防がれるとは思ってなかった訳だけれども
「やるな、正一」
目の前のガーネットさんが言う
「いやいや、ガーネットさんこそ」
「いや、流石だよ
だが、態々接近してきてくれたんだ、礼を言おう」
「{増幅せよ}”身体能力再強化”」
手の部分にある光が一層強くなる
それと同時に俺の方が押され始める
・・・ちょっと待て?如何言う事だ?
落ちつけ、KOOLになれ、俺
ってKOOLじゃ不味いな、COOLで頼む
そうか、足の方に使っていた魔力を手に集めたのか
・・・って、不味いんじゃね?これ
俺は強化魔法を使えない=これ以上力は出せない
つまり、力負けする
うわお、やばいね
一度形勢が変わると脆いもので、今度は俺が押し負け始めていた
接近戦は不味い
ならば、中距離または遠距離技で戦うか
靴に魔力を送り、踏ん張る
「何したかは知らないが急に重くなったな、だが・・・」
そして更に力を乗せてくる
正直、こんだけ力入れられると竹刀が折れそうです
ピキッ
・・・なんか今不穏な音が聞こえた様な気がする
気のせいだ、気のせいだ、気のせいだ・・・よな?
・・・むしろここまで持った方が凄いのか?
うん、きっと元になった竹はダイヤモンド並の堅さだったんだろう
冷静に機を見ろ俺・・・よし、ここだ!
一気に身を引く
力を支えていた物が急に無くなったガーネットさんは少しよろける
それは俺が少し距離を取る間には直っていた
しかし、それでも十分な距離がとれた
「おおっと!正一郎選手!一気に離れた!」
煩い司会、お前は何故急に出しゃばる
ま、こっからは・・・俺の独壇場だぜ!
「{肥大せよ}”光網”」
巨大な光の網を作り出す
「おおっとお!?正一郎選手!何かを作り出した!
これは・・・網か!?一体何に使うのでしょう!」
何するかって?それはお楽しみだよ
そしてそれを投げる
「甘い!何する気かは知らないがこんな遅い物に当たる物か!」
光を足に移し、後退して回避するガーネットさん
網がリングの床にパサッと落ちた
・・・大成功
顔に出すとばれるので、心の奥でほくそ笑む
ガーネットさんがその後こちらにかけてくる
それを見て、俺は勝利を確信した
・・・あれですね、私に細やかな戦闘描写を期待してはいけません
・・・火傷するぜ?
ごめんなさい言ってみたかっただけです
ア「交代したい」
次はセノリだが、いいんだな?
ア「おう!最近出番が少ない閣下に慈h・・・愛の手だ」
ん?なんか聞こえた様な――悪い、聞き間違いだったようだ
「おう」
しかし・・・セノリ、ねえ
ルシアにぼっこぼっこにされた時にお前に責任が行くと思うが・・・
い い ん だ な?
ア「すまん、もう少し俺でいいや」
だろう?
ほら、次回予告
ア「正一郎の必勝の策とは!?
次回!準決勝の鳴くころに!解
まあ期待しないで待っててくれ」
鳴かねえよ