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空腹と危険物質

ぐーーー


・・・いや、寝てないぞ?


今のは腹の音だ


そりゃあ晩飯逃した上に夜食も何も食ってないとなれば腹が減るよ


あのキノコは食ったらやばそうだし(きつねは火葬してあげました)


動物を狩るってのは無理だし


食糧持ってないし


つまり、俺が言いたいのは


腹が減るのは必定ってことですよ


このままじゃ異世界まで来て餓死何てことになりかねん


どうしよう


「おはようございます」


背後から声を掛けられる


振り向くとシェディが立っていた


・・・美女の手作り料理を食べるチャンス


「おはようございます」


まあ先ずは挨拶からだ


朝の挨拶は3番目くらいに大事!!{爺の受け売り}


「夜通し起きてたんですか?」


「ええ、だからおなかがペコペコです」


「じゃあ朝ごはんをつくりますね(ニコッ)」


よし、成功!はっきりと作ってくださいと言わないのは日本人の美徳!


(朝っぱらからテンション高いぞ)


お、アリス、起きたのか


しかも不機嫌


そこからもたらされる結論は・・・低血圧?


(私は若いからな)


若いからって理由になるのか?


(若いぞ、ぴっちぴちの20だ!)


こら、嘘をつくな、嘘を


仮にも神なんだから生まれて20年目なんてことはないだろ


(ギクッ)


図星か


(煩い五月蠅い!一年で1つ歳が増えるのは人間だけだ!)


じゃあ神は何年で1つ歳をとるんだ?


(100年だ)


えーと20×100=2000!?


(うむ)


キリストの誕生のぐらいから生きてるの!?


(きりすと?)


イエス=キリストです


(ああ、あいつか、あいつも一応神だぞ?)


うわお、初耳


(まあ、上界にはいないがな)


いないんかい!


「もうすぐでご飯できますからみなさんを起こしてきてくれません?」


「わかりましたー」


そういやこの世界の言語ってなんで伝わるんだろう?


日本語ではなさそうなんだけども


(それはだな)


おうアリス、解説頼むぜ


(まあ簡単なことだ、その言語を話せるように改z・・・いんぷっとしておいた)


ちょっと待て!危険な単語が出かけたぞ!?今!!


(気にするな)


・・・・まあいいや、起こしにいこう、気にしないほうがいい気がする


「ガーネットさん起きてください」


まずは昨日あのまま寝てしまったガーネットさんからだ


「・・・うん?」


寝ぼけるその姿・・・いい!


昨日の昼見た完璧な感じもいいけどこんな無防備な感じもいいな

俺は変態か?違うと断言しておこう

人間なら・・・いや男ならばこれを見てやられない奴はいない!


しない奴がいたらそいつは・・・男じゃねえ!

・・・さて、起こすか


「朝ですよ、起きてください」


「麻?麻はざらざらするの?」


確かにざらざらしますよ?なぜ疑問形なんですか?


「ご飯できますよ」


「ご飯っ!」


飛び起きた


そんなに腹が減っているんだろうか?


「おはようございます」


「ん?・・・・・!!!」


シェディのほうに走って行ってしまった


やっぱり腹減ってたんだなあ

顔が青ざめていたような気もするが気のせいだろう


さーて次行くか


「ジェシカさん起きてください」


「ん?ああおはよう正一君か」


あの三人の中では一番馴染んでるのがジェシカさんかな


「あっちでシェディがご飯を作っているらしいですよ」


「・・・!姫様が!?それはまずい!!」


・・・やっぱり走って行ってしまった


みんな大食いなんだろうか?


ま、次行きますか


「ルシアさーん起きてください」


「朝ですかー、おはようございますー」


「ええ、ご飯できてますよ」


「?誰が作ったんですか?」


「シェディが――――


ダダダダっ


むろんそんな効果音は出ないがそんくらいのスピードで走って行ってしまった


なんでだろう?

いや別に、大食いの子は嫌いではないが・・・


俺がそんなことを考えながらシェディのほうに向かっていると話し声が聞こえてきた


「どうしたんですか?三人とも?」


「姫様!食事は我々にまかせてくださいとあれほど・・・」


「いえ、とてもおなかがすいた様子でしたので・・・」


そんなことをいっているシェディが手に持っている”もの”は


皿にのった暗黒物質ダークマターだった


「あの、シェディ・・・それは?」


恐る恐る聞いてみる


「ああ、とてもおなかがすいた様子でしたので・・・はい、どうぞ」


そういって俺の前に暗黒物質を出してくる


「これ、何の料理?」


「卵焼きです(ニコッ)」


あれ?おかしいなあ


俺の知ってる卵焼きは黄色だったはずなんだが


(あきらめい、この娘は料理が壊滅的に下手なようだな)


え、俺の人生ここで終わり?一巻の終わりなの?


(ちなみにニ巻は始まらんぞ)


いやだああああああああ


むろんそんなことはかけらも見せれず


「いただきまーす」


俺の体は持ち主の意思に反し、手を動かし始める


(へたれめ)


へたれで結構!俺の70%はへたれでできているのSA!

残りは10%の優しさと20%の女ずk


そんな俺に反して手は口元に暗黒物質を運んで行く――――――――


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