新しい属性
辺りに誰もいないか確認する
・・・よし、いないな?
(やるとしたら・・・両方を平等ぐらいにした方がいいのではないか?)
ん、りょーかい
右手に”光弾”左手に”闇弾”を作り出す
そしてそれら二つの威力を具現化できる最低魔力にまで引き下げる
・・・これで二つが同じくらいになったか?
(よし、そうしたら次は混ぜて見ろ)
わーってるよ
(慎重に、な。少し間違えたら大爆発!・・・何て事にもなりかねんからな)
恐ろしい・・・まあ、やって見ますよ
両手を少しずつ近付けて見る
そうするとまるで磁石のように途中から進まなくなる
(力を抜け、右手の方が少し多くなっている)
分かった
調整してもう一回近付けて見る
今度は何事もなく近づいて行き――――
ちゃぽん
そんな音を立てながら二つの弾は混ざり合った
その球の色は――――灰色
(おお!成功か!!)
アリスが興奮を隠さずに言う
灰色の球は小刻みに震えている
・・・で、どうすんの?これ
(知るか、作った奴が責任を持って始末しろ)
おい!急に冷たくなんな!
お前も共犯だろうが!
ったく、こんなもんどっかに捨て―――――
(ついでに言うと、それは属性名すら決まっていないのだ
下手を打つと何が出るか分からんぞ?)
あの・・・それは大爆発なんて自体にはなりません・・・よね?
(さあな?確かに密度はかなり高いようだが
・・・まあ先決すべきは属性名だろう)
いや、違うだろ!俺の身の安全だろう!?
(それこそ知るか、今の私は溢れる知的好奇心を抑えきれんのだ)
くそっ!ああもう!わーったよ!
名前つけりゃあいいんだろ?じゃあ・・・
そうだな・・・”光”と”闇”、二つが混ざってる・・・
天使と悪魔が笑って暮らす・・・
カオス過ぎる・・・んじゃこれは”混沌”で
(安直だな、いつにも増して)
煩い、俺にネーミングセンスなんてハイカラなものを期待すんな
(・・・古いな)
・・・ああ、俺もそれは思った
(まあいい、で?)
?何が”で?”なんだ?
(それの処分はどうするんだ?)
それって――――ああ、これですか
手に持った奴を上下に動かしてみる
(そう、それだ)
捨てれないなら・・・使うか
(何にだ?ついでに言うと攻撃魔法には使わない方がいいぞ?
さっきも言ったが何が起きるかわからんのだ)
ちぇ
(ちぇ、じゃない。下手を打つと下界が崩壊するぞ?)
・・・・なんてものを作っちまったんだ俺は・・・
(もう一回言うが捨てるなんて恐ろしい事はするなよ?
誰かが踏んで、パン!なんて事になったら笑えんぞ?)
うう・・・・あ!ならあれでどうだ
(何だ?何かあったか?)
ああ!合ったよ!これなら安全だろう!
「”異世界への穴”」
手に持った”それ”は形を変え、平らになっていく
(おお、その手が有ったか)
おうよ、平成の発明王こと竹中正一郎をなめてくれるな?
(自称が足りん、自称が)
おっと、忘れてた
(ったく)
ま、気にすんなよ
お、そろそろ効果が切れるか?
俺はそんな事を考える
平らに開いた穴はどんどん小さくなっていく
・・・ふう、これで安し――――
そう思った瞬間だった
”手”が急に穴の中から出てきて小さくなった穴を広げていく
(!?離れろ!そいつは―――――
正「って――――――こんな所で切るのかよ!」
(ふ、ふ、ふ、私が正義だ!文句ある奴は出てこい!
出番を減らしてくれる!)
正「お前、作者権限を受け継いだからって―――――
(何だ?この私に意見かな?正一郎)
正「いや、無いけどよ」
ル「アリスさんー私のー出番をー増やしてくださいー」
(任せろ!お前”ら”の出番はちゃんと考えてあるぞ!
・・・・とある読者様から影が薄いと指摘されたしな)
ル「痛い所をー突かれましたねー」
(まあな)
ル「と、言う事でー私の再強化(最強化?)計画は―――――
(ああ、却下だ)
ル「そうですかー」
正「ルシアさん?・・・行っちまったよ」
(そうだな、一体どこに――――って、貴様!いつの間にここに!?
・・・何?後書きだから入れた?ここは作者用特別待遇の部屋のはず―――
ぴっきんぐ?何だそれは
私を殺しても作者権限はお前には行かないぞ?
何?”だったら来るまで殺し続ける?”
ま、待て早まる―――――キャアアアアアアア)
正「・・・ご冥福をお祈りします」
@「伝言係ノ@ダ
正一郎、喜ベ
作者権限ハオ前ニ譲ラレタゾ」
正「・・・如何喜べと?」
@「サアナ?自分デ考エロ」
さて、現作者の正一郎君、”頼むよ?”
正「お前、生きてたんだな」
HAHAHA!生命力だけはGとタイランOを掛けた並みだからな
ズドドドドドド
・・・・ルシア接近中
正一郎、後は任せたぜ・・・・?
正「て、手前!逃げんな!」
脱兎のごとし逃走!
”元”作者の必殺技!
”黄金の右足””逃げ足のみチャンプ級の左足”!!
正「行っちまいやがった・・・まあいいや、次回予告!
”異世界への穴”から出てきた”手”の正体は!?
次回!新たなる脅威
楽しみにしてろよ!」