男の祭典後篇
「なるほどな・・・国中が力を入れる露店市、ね・・」
漏れてくる感想を隠さずに言う
少し混雑から離れた所からみるだけで腹一杯ってとこだ
・・・・って言うかあの中に割り込んで行きたくねえなぁ・・・
露店市、ね
むしろ、バザールみたいなもんだと思ってたんだが・・・
こりゃ、特売の時のデパートった方が正しいな
この混雑はまさしくそうだろう
一度、母と妹に連れて行かれたデパートの特売
そこはまさしく戦場だった・・・
そして、元世とこっちの世界の共通点発見
何処の世界もおばはんは強い
「・・・・今年は豊作だな・・・」
ケインが疲れたようにに言う
「だね・・・って言うか既に激戦区だね」
ラスティが入っていくのが嫌だと言外に言う
「・・・おい、ケイン。・・・穴場じゃなかったのか?」
そして俺が若干の怨嗟を込めて尋ねる
「いや・・・去年のここはとても空いていたんだ!」
「・・・情報が古すぎだオラァ!!」
バシッ
俺のチョップがいい感じの音でケインの後頭部に吸い込まれていく
「痛てっ!」
「あんな中入っていけるか!!」
「正一君、明日の第二部も有るしさ。今日の所は退散しない?」
「明日か・・・ゆっくり休みたかったんだが・・・」
ケインがそんな事を言う
「でもさ、午後とその次の日でしょ?」
「そうだな、なら別にいいか」
「なあ、何の話だ?」
話の流れに着いて行けない俺は尋ねる
「ん?ああ、明日も露店市は開かれてるって話だよ」
「で、ケインは午後にある闘技大会の為にゆっくり休みたいんだって」
「ってか闘技大会?そっちの方が気になるんだが・・・」
ラスティが補足した部分に気になる単語が有ったので尋ねる
「ああ、正一君は今年からだったよね
闘技大会って言うのは・・・国王様主催の大会でね
国で一番強い人を決めるんだ
一般市民も参加はできるし、騎士は強制参加の、ね」
ラスティが説明をしてくれる
「ああ、そして優勝、準優勝には称号が授与されるんだ」
ケインがそれを補足する
・・・この二人結構いいコンビだな
「・・・称号?」
「ああ、例えば俺の”疾風”、とかな」
「僕はまだ持ってないんだけどね・・・今年の個人部門は難しそうだね・・・」
そう言ってラスティは俺の方を見る
称号か・・・いいな
「だがよ、個人部門は難しくても・・・団体戦なら・・・」
そう言ってケインが目を光らせてこちらを見る
・・・どうせ見つめられるんなら美女が良かった
(仕方ない、ここは私が―――――
お前に見つめられても分かんねえよ
「そうだね、団体戦ならいけるかもね」
「ああ、ここに居るのは三人、そして、参加人数も三人、だ
・・・これはまさしく神の思し召しじゃねえか?」
「・・・よし、一つ言わせて貰おう。狙ってたな?ケイン」
俺がそう言うと、図星を突かれたようにケインが黙る
それをラスティがフォローする
「まあまあ、それとも他に参加予定の人でもいる?」
「いや、居ないけども・・・」
だけどな・・・いや、あの三人なら?・・・
「あ、姫様お付きの三人なら誘っても無駄だぞ?あいつ等は常にくっついてるからな」
ケインが俺の唯一つの可能性の芽を摘み取る
「いや、別に誘わないけどさ」
「じゃあ決定だね」
ラスティがニヤリと笑う
・・・うわお、こいつこんな表情も出来たんだな
「だな」
ケインもそれに応じて笑う
・・・ま、いいか
どっちにしろ・・・称号を貰えればどうでも、さ
俺はそんな事を考えながら帰路に着いた
やあ!作者だよ!
正「・・・シリアスは今回は無し、だよな?」
ああ!勿論さ!
正「でも戦闘シーンは入るのな」
気にすんな!
じゃあ次回予告!いくz――――
ゴン
波&面「「あら、作者が倒れちゃったわ」」
正「・・・お前ら、その手に持ってる鈍器はいったい――――
ガン
波&面「「あら、二人とも寝不足?いきなり倒れて眠りだすなんて」」
犯、人、ハ、ヒ、ト、ナ
メキャ
波「・・・作者の方はまだ息が有ったみたいだけど・・・これで終りね」
面「少し人体から出てはいけない音が出た様な気もしたけれど?」
波「この世には気にしてはいけない事があるのよ?”人面”」
面「ま、気にしないけどね」
波「さて、次回予告をするのは作者を倒したわた―――――
ヒュン
波「何のつもりかしら?”人面”」
面「作者を倒したものに次回予告をする権利がある・・・
なら!その作者を倒したあなたを倒せばその権利は私のもの!」
波「面白い冗談ね・・・・私に勝てるとでも?」
面「愚問ね、当然じゃない」
作者@(以後、@「サテ、今ノ内ニ次回予告、ダ
強制参加ノ闘技大会
先ズハ個人戦カラダ!
次回!開会!
楽シミニシテイロヨ!
ヒュン
ザクッ
@「ナ、流レ弾ガ・・・オイル漏レヲ確認
損傷レベル、深刻、活動限界マデ後三ビョ―――――」
以下活動停止の為乗せられず