男の祭典前篇
三万ユニークありがとうございます!
カッポーン
体を洗い、風呂に入る
ああ・・・・癒される・・・
風呂ってのは・・・人間の発明した中で最たるものだと思う・・・
(あんまり長風呂するなよ?のぼせるぞ?)
わーってるよ
「どうだ!いい所だろう!」
隣で勝ち誇った顔をしているのはケイン
「いいよね、ここ。僕もたまに来た時に使うよ」
更にその隣で寛いでいるのはラスティ
そして、壁一つ横からは女性の声
今、俺達は銭湯に来ている
何故来たか?
それは、少し遡る
回想入りまーす
家の前に着いた
そこには・・・ケインが居た
「お!帰って来たな正一郎!俺と決闘しろ!」
「却下」
帰って来るなり絡んできたケインを軽くあしらい家に入る
「何故だ!?俺とお前はライバルなのだろう!?」
「馬鹿野郎、ライバルなら相手の体調管理も徹底しやがれ」
俺は粘るケインを冷たく突き放す
「如何言う事だ?」
「疲れてんだよ、俺も
この恰好を見て解らんのか?」
服が少し焼けているのを見てケインは言う
「・・・龍でも狩ってきたか?」
「あほか、勝てねえよ」
モンOンじゃあるまいし
「俺は疲れてんだ、寝る」
「じゃ、じゃあ温泉に行くぞ!」
温泉?
「・・・あるのか?」
尋ねる
「ああ。しかも、疲れを取るには最適の所がな」
そう言って歯を輝かせる
・・・いや、そう見えただけか
「よし、じゃあそこ行くか。むしろ、連れてけ」
「め、命令形かよ・・・」
回想終了でーす
と、言う事が有った訳さ
いいねぇ、和むよ・・・
「ケイン・・・俺は今初めてお前のライバルで良かったと考えてるよ」
「・・・だろう?」
ああ・・・和む、癒される
「・・・って事で、癒された後はやる事やろうか」
「「?何をだ?」」
二人とも首をかしげる
ふ・・・・こっちでは伝統が無いのか?仕方ない
「覗き、だよ」
「「な!!」」
二人とも絶句してる
「おい、正一郎。それはまずい、止めとけ」
ケインが真剣な表情で止めてくる
「なんでだ?ここは銭湯、隣とは壁一つ、と好条件は整っているぞ?」
ラスティが答える
「今はね・・・隣にガーネットさんがいるんだよ」
「んなっ!」
今度は俺が絶句する番だった
「な、なんでわかるんだよ・・・」
「ここに入る時に・・・ちらりと見えたから・・」
な、なんて事だ
「あのガーネットさんに覗きがばれたら・・・」
「「私刑だな(だね)」」
「くっ!俺はこんなおいしい状況で何もできないのか!!」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
・・・心なしか、二人とも残念そうに見えた
「ふいー、気持ちよかった」
「正一郎、お前これからどうするつもりなんだ?」
ケインに尋ねられる
「そりゃあ勿論帰って寝るだけだが・・・」
「え?祭りに行かないのかい?」
ラスティが不思議そうな顔をする
「祭り?」
「ああ、今日は建国記念日だぞ」
建国記念日か、なるほど
「露店市が中央街で開かれてるよ?」
「へえ、露店市か」
「ああ、面白いものが結構見れるぜ?」
なるほどね、今の俺の手持ちは・・・十分あるな
「んじゃ行こうか、連れてってくれ」
「おう、じゃあ行くか!」
そう言ってケインは中央街に向けて歩き出す
それに俺とケインがついて行く
俺は受験生!
正「その割には毎日更新してるよな」
気にすんな、そこは俺もいつも悩んでいる所だ
正「お前、本当に受かる気あるのか?」
HAHAHA!泥舟に乗ったつもりで任せな!
「泥舟かよ!!」
むしろ・・・大船
正「その大船、乗ったら沈みますから!!」
気にするなよ正一郎・・・・禿げるz
ゴキャ
ギブギブギブギブ!!
助けて!ヘルプミー!
正「降参か?」
降参!高3だから!!
正「じゃあ離してやる」
パッ
はぁ、はぁ、はぁ、し、死ぬかと思った・・・
では――――気を取り直して次回予告です
露天市で何が起こる!?
次回!男の祭典後編
楽しみに待っていてくれよな!