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不快感

「よし、俺に策がある、耳貸せ」


ヒソヒソ


「・・・出来るのか?そんな事」


アリスが怪訝そうに聞いてくる


「勿論、俺に不可能は――――


無い、と言おうとした時


「グオオオオオオ!!」


魔物の咆哮に遮られる


「人の決め台詞を邪魔すんな!”光爆”」


部屋の中に魔力を凝縮する


「”重力玉グラビボール”」


アリスが黒い球を敵に向かって投げつけて時間を稼ぐ


部屋の右上に先ずは一つ、魔力を凝縮した球を作り出す


「一つ完成!次は二つ目!」


ボッ


火が飛んでくる


「”重壁”」


それを壁を作り出してアリスが防ぐ


・・・お前も結構安直じゃん


「煩い!偶々だ!偶々!!」


いや、別にいいけどさ


お、二つ目完成


「二つ目出来たぞ!次は三つ目だ」


ワイバーンがこっちに来る


「・・・同時進行だが仕方ないな、”光使、光龍”」


目の前に光龍を召喚する


「光龍!敵がこっち来るの防いでくれ!よろしく!」


「了解です、マスター」


そう言うと尻尾を一閃する


お、三つ目出来た


「次!四つ目!」


次の四つ目を部屋の左下に作り出し始める


「流石は龍族だな、もう私の助力は要らんのではないか?」


アリスがちっこい魔物が一掃された部屋を見てそう言う


「お前は楽したいだけだろ、さっさとやれ、ぼけ」


「失敬な!そんなこと・・・あるがな?」


「結局あるんじゃねえか!あ、完成した」


部屋の四端に魔力を凝縮した球を作り出して俺は最後の仕上げに入る


「・・・・・・・・出来た!!よし、もういいぞ、光龍!」


「了解です、マスター」


そう言うと光龍は消える


俺とアリスも扉の横の壁に張り付く


「今だ!”起爆”!」


そう言うと部屋の中で爆発が次々に起きる


え?何したかわからない?


じゃあ解説ね


魔力を凝縮した球を四端に作り、それを中央に作った球で起爆させる


そうすると・・・・


壁から離れて部屋の前まで行く


こうなります


・・・まさしく空爆でもされたかのような状態に


「・・・・清掃する奴らは大変だろうな」


「・・・・悪い」


「まあいい、行くぞ」


アリスは部屋の奥のドアへ向かって走り出す


「そうだな」


そのドアを開ける、そこは――――


「玉座?」


のような所


「いや、優先するべきは先ずあっちだと思うが」


アリスが玉座の椅子に座った変な奴を指さす


「そうだ!貴様ら無礼だぞ!名乗れ!!」


いや、賛同されましても・・・


「私はアリス、アース神属第九級神だ」


「俺は正一郎、勇者だ」


「そ、そうか、私はハマラジャ、魔神だ」


そう言って手を出してくる


いや、敵と握手ってどうよ?と思うわけだが


(いいのではないか?近くに行ってスパッ、とな)


いや、俺はそんなに暴力的じゃないから


きっとこいつとも仲良くなれるさ


そう思って俺は手を取る


ガシッ


ほえ!?


「ははは!こうも簡単に騙されおったわ!」


見ると、ハマラジャが手を握っている


そこまではいい


片手で剣を抜いてなきゃな


「死ぬがいいわ!」


そう言って剣を振って来る


俺はそれを竹刀で防ぐ


「な!?なんで剣を・・・」


「いや、片手しか拘束してねーだろ」


「し、しまった!!」


あれか、こいつは男の天然か


・・・・生理的に受け付けなかったな


「消そうとしたんだしお互い様だな”光牙”」


作り出した刃が奴の胸を貫く


「え・・・・あ・・・?」


「目には目を、奇襲には奇襲だ、悪く思うなよ」


いや、むしろ俺は被害者だと思うぞ


あいつはそのままへたり込み、灰になって消える






・・・・・・・・何だろうな、この不快感


(命を狙われたんだ、正当な防衛行為だろう)


だけどさ・・・命を奪っちまうのはなぁ・・・


(人間ならば当然だ、それが無くなってしまえば畜生にも劣る存在だぞ?人間なんてものはな)


そうか・・・


(よし、報告しに帰るぞ)


そう言うと踵を返してさっき来た道を戻るアリスに俺は付いて行く


・・・何だかなあ、すっきりしないよ


上界でも、下界でもね


どうも、ミカン喰おうとしたら汁が目に入った作者です


関係ないですね、ええ


よし、次回予告だ


(今回は私か

報告に戻った正一郎

その時下界では大変な事が!?

次回!下界での出来事

活目して待て!)



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