三人の美女
「・・・・・そうだったんですか・・・大変ですね・・・」
「ええ、そうなんですよ」
事情をあのあと聞かれたが記憶喪失ですべて通しておいた
そこ!ベタだなとかいうな!ごまかすのも大変なんだぞ!
「敬語なんて使わなくってもいいですよ」
いや、そういうわけにはいかないでしょう
(おい)
ん?ああ、なんだアリスか
(なんだとはなんだ、そろそろ馬車とやらに着くぐらいではないかと思ってな)
なんだとはなんだとはなんだ、そうなのか?
(なんだとは×4うむ、あと30メートルぐらいだな、で、体力は回復したか?)
なんだとは×5体力?何の話だ?
(なんだとは×6いや、分からないならいい)
そんなことをしている内に内にちょっと開けたところに出た
☆
・・・・ゴシゴシ
目をこすってみる・・・何も変わらない
頬をつねって見る・・・痛い
もう一度目を開く・・・そこにはさっきと変らぬ目を疑うような光景が広がっていた
美女、それも3人も
その三人がこちらに気がついた
「「「姫様!!」」」
おおう、みごとなハモり
「「「どこいってたんですか!!」」」
「「「探しても見つからないんで心配ましたよ!!」」」
「ごめんなさい、ちょっと外が珍しかったもので・・・」
シェディが弁解する
「・・・まあいいです。その方は?」
赤い髪でロングの女性がシェディに尋ねる
「あ、この方は私の命の恩人です」
「え?そんなもやしの様な体の男が、ですか?」
ん?おかしいな?俺の計画としては
1・姫の命の恩人
↓
2・もうれつ感謝
↓
3・ハーレム!?
っていういきなしな急展開のはずだったんだが?
もやしとはなんだもやしとは
(なんだとはなんだ、ん?まだやるのか?)
すこし煩い黙ってなさい
でもまあ・・・居ると知らないで助けたんだよな・・・
あれ?これって偶然って言うんじゃ・・・?
ま、いいか。別に俺に不利になる事なんて何もないし
「何言ってるんですか!この方は強いんですよ?
なんたってワーウルフ三体を簡単に倒してしまったんですから!」
シェディが俺を弁解してくれる
「「「え!?」」」
驚いた表情のままで固まる三人
美女はいい、どんな顔でも映えるから
つーかそんなに強いのかあの狼、Fランクだとか言ってなかったか?
「そんなバカな!?もうこの国に魔物を倒せる人間はいないはず」
「そうですよ!魔物は倒せないはずですよ!」
「そうですーもうそんな力を持った人は全員この前の反乱でー」
・・・猛反論された、少し悲しいな
俺、そんなに弱そうに見えるだろうか?
「でも私がちゃんとこの目であの魔物が灰になったのを見ました!!」
灰になってたの!?
その後姿が見えないと思ったらそんな訳があったのか!
「「「いったい何者なんです?あなたは?」」」
ああ俺はもう馬鹿なこと考えないぞ、うん
どうせ俺の力じゃなくってあいつの力だっていうんだろ?
(うむ、よくわかっているようだな)
・・・・・くすん
少しぐらい夢見させてくれよ!
こんなところでいったん切ります
ちなみになんだとはのネタはオペレーターズサイドです
(分かる人いるでしょうか?)
ではまた