休暇と呼び出し
(出かけるぞ!)
俺は久しぶりの休暇を楽しんで?居た時にいきなりアリスがそんなことを言いだした
・・・何故?
(いや、そんなゴロゴロしてるしか能が無いなら出かけた方がいいだろう?この暇人)
馬鹿野郎、これは唯ゴロゴロしているんじゃない
”小休止”という名目があるんだ、そして俺は暇人では無い
(そう言えばついさっき”魔法を防げる盾”の試作品が――――――
よし、出かけるぞ!
(?そこに居ても渡せるぞ?)
渡される度にマイハウスを壊されて堪るか、この野郎
(大丈夫だ!今度はそっと落とすから)
落としたら結局マイハウスが壊れるわ!
落ちてくる過程で既に物質は小隕石並みの破壊力を持ってしまうんだよ!
(連れないな・・・・それっ)
釣れる釣れないの話ではないのだよ、アリ――――――
ズドーーーン
そんな音と共にマイハウスはブロークンされました
そして落ちてきた所を見ると――――
うん、半壊ってとこかな
(いい仕事をしたな、私!)
何処がだあああああ!!
(何を言う!そっと落としたから全壊は免れたではないか!)
”免れたではないか”じゃねーよ!
せめて外で渡せばこんな事にはならなかったよ!?
(ついカッとなってやってしまった、反省はしているが後悔は―――――――
何処の日本人だお前は!ついでに後悔もしとけ!
(ふっ、私の辞書に後悔の二文字は無い!)
ほお、初耳だ、お前の中に辞書なんて難しい言葉が入っているとは
(失敬な!私はお前よりも1900年以上長く生きているのだぞ!)
・・・・・・・
(どうだ?凄いであろう)
・・・この、超年増
(私は20だ!)
「{集束せよ}”光弾”」
俺の目の前で光弾が集まり、槍のような形になる
俺はそれを握って盾を立てかけた(ダジャレじゃないぞ)人形に投げる
シュン
そんな音と共に、槍は先端から消えていく
おお!意外と役に立つじゃん!
(だろう?この私が作ったのだ、既製品とは一味も二味も違うのだよ)
アリスの作った盾の性能は、なかなかの物だった
通常、あの盾はケインの時のように
一定量以上の魔法を喰らうか、長い事使うと効果が消えるらしいのだが
アリスが作った盾は、魔力を注げばその分だけ働いてくれるという代物だった
取り敢えず、光柱一回分くらいの魔力を注げば光弾30回ぐらいは防げそうだということが分かった
(で、その盾には名前がまだ無いのだよ)
え?名前なんか必要なのか?
(ああ、名前を付ければ効果が強くなったりするぞ?)
如何言う原理なんだ?それは
(さあな、神とて把握できぬ事の一つや二つは存在すると言う事の証明だな)
・・・名前がつくとそれに精霊みたいなのが宿る感じか?
(どうだかな?ほれ、さっさと付けろ)
あー・・・じゃあ、”聖なる守護者”で
(?随分と変な名前だな?なんでそんなのにしたんだ?)
えーっと・・・気分?
(気分か)
おう
(さて、準備はいいか?)
日は沈み、空が黒くなり、星が見え、月が出て来たころに
(説明が多い、減らせ)
え!?・・・流星群が見えるような空になったころに―――――
(新しいのを増やしてどうするんだ!夜になった、これで済むだろう!)
馬鹿野郎、それを”様式美”と言うんじゃないか?、と俺は思うわけだ
(・・・行くぞ、剣は持ったか?)
剣っていうか竹刀だがな、持ったぞ
(では・・・れっつごー!)
光に包まれた体が上に引っ張られる
そうして体が宙に浮き始めた頃に―――――
超加速した
「おおおおおおああああああああ!!」
「煩いぞ、馬鹿もん」
・・・どうやら叫んでいる間に着いたようだ
っていうか毎回寿命が縮むからもっとまともなスピードにしてくれ
加速して三秒後には雲の無いお空が見えるってどういうことよ
「ああ・・・今回できっと俺は星になったな、違いない」
「”おやくそく”とやらをやってないで、行くぞ」
アリスが歩き出す
え?パターン増やせ?仕方ないじゃん、”お約束”だもの
そんないい訳をしながら俺はアリスに着いて行く
始まるは!
正「新しき!」
ケ「戦争か!?」
ラ「え!?僕のセリフは!?無いの!?そんなぁ!」
(・・・ぱたーん?)
ガ「さて、次回予告の時間だ
近況報告と上界での戦争!
休む暇のない正一郎に明日はあるのか!?
次回!魔が治めるはヨトゥンヘイム
期待しててね!」