そして下界へ
どうしよう、どうし様、ドウシヨウ、如何しよう、如何し様
端的に言おう、今俺は落ちている
あの暗い所から落されて、気が付いたら大空の中だった
まさかこの歳でスカイダイブをする事になるとは・・・
助かるためには
1、華麗に着地!!・・・・無理
2、実は俺、空が飛べたんだ!・・・・んな都合よくない
3、諦める・・・・却下
どうするのSA!
完全にTUNNDERUYO!
(煩い、馬鹿もん)
この声は・・さっきの女!
「こうなったのも手前のせいだろうが!」
(大丈夫だ)
「なんで言いきれる」
(なぜかって?・・・私の過誤があるからな!)
「字!字が違う!!」
(む?)
そういってる間にも地表が接近してくる
ああ、父さん母さん、そして祖母さん、先立つ不忠をお許しください
☆
「俺・・・生きてる・・・?」
(な?私の過誤さえあればその程度の落下ぐらい耐えられると言ったろ?)
言ってねえよ、結構省略されてたよ
グルルルルルル
ん?何の声だ?
ぐるっと辺りをしてみる
(この私だからこそできたことだ)
・・・見たくねえもんが見えた気がする
「感謝するがよいぞ」
「この状況を何とかしたら考えてやってもいいぞ?」
俺はオオカミの様なものに囲まれていた
しかもかなり飢えているようです
猫の前にかつおぶし、馬の前にニンジン
Q、なら肉食動物の前に?
A、肉
(戦えばいいではないか)
「武器もないのに?」
素手?そんなもんはアウト オブ 眼中だ
(剣ならば一緒に送っておいたぞ?)
周りを見渡す
俺に近い地面に突き刺さる一本の棒
・・・まさかな
「で、どこに?」
(うむ?目の前にあるではないか)
そこにはひのきのぼOよろしく竹刀が一本
こんな竹刀で戦えってか?お前はどこぞの王様か!?
(大丈夫だ!・・・多分?)
お前自身思いっきり疑問形じゃねえか!
無謀だあああ!!