”戦友”
―――――???視点―――
「閣下、セルム山城攻めの兵から伝令です
陣は壊滅、ダルトム将軍は捕えられた、とのこと」
「むう、一万の兵を与えたはずだが・・・
”人波”からは何かあるか?」
「はっ、”人波”様は
これより帰還する、とのこと」
「しかし一万の兵がやられるとは・・・
セルム山城の城主は何と言ったか?」
「ラスティ、と」
「ラスティ・・・・か」
「援軍で来たほうの騎士の名は確か・・・武中小一楼と言うそうで」
「武中小一楼?聞いたことがないな」
「この前騎士にとりたてられたばかりだとか」
「そっちではなかろう、ラスティとやらのほうに”人面”を送れ
ああ、念の為に武中小一楼の方も”消す”ように言っておけ」
「はっ!」
一方その頃の正一郎は
「・・・・・疲れたー!」
え?何で疲れたか分からないって?
あの後、王に呼ばれて何事かと思って行ったら
やれ褒美がどうたら恩賞がどうのと
「あはは、仕方ないよ。活躍した人にはちゃんと褒美をあげないといけないだろ?」
「ラスティ、そういうお前は結局何貰ったんだ?」
ちなみに俺は十万ナムだ
日本円には自分で換算してくれ
「えーっと・・・馬を500頭ほどかな」
馬?
「そんなに何に使うんだ?」
「いやあ、今回の戦も馬の機動力があればできたことは多いだろうと思ってね
馬の重要性が少し分かったような気がするんだよ」
「気が早いな、もう次の戦の準備かよ」
「まあね、君に何度も援軍に来てもらうのもいいけどね」
「それは勘弁、尻が痛くてね」
「っはは!君らしいや!」
ラスティが爆笑している
こいつのツボは分からないよな
ま、いいか
「それよりラスティ、あの城に帰るんだろ?いつなんだ?」
「明日の早朝・・・かな?」
「じゃあ今日いっぱいは暇なのか」
「ああ、王都なんて珍しいからね、ぐるりと見て回ろうかと」
「んじゃ俺が案内してやろうか?」
この前ガーネットさんに案内して貰ったけど、行けてないとこもあるからな
例えば・・・武器屋とか武器屋とか武器屋とかな
いや、見てみたい物があるとかじゃないぞ!?
魔法を防御できる盾なんて別に欲しくないぞ!?
って俺は誰に言い訳してんだ
(まったく、ダラダラと未練を垂れ流しおって)
俺は別に欲しくないもんね!
ホントダモンネ!!
(カタカナで言っては自分からばらすのと一緒だぞ?)
ええい!正常な男子高校生ともなればだ!
誰だって自分の心にクリティカルヒットするものはあるんだよ!
(餓鬼)
何だとぉ!
「・・・・どうかした?」
あ、ラスティ、ごめん忘れてた
「んにゃ、なんでも」
「そう?」
「ああ、じゃあ行こうぜ。まずは・・・武器屋だな」
「え?あの時計塔とかは?」
「却下だ!行くぞ」
レフレの武器屋前
――――――ラスティ視点―――
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・閉まってるね」
連れて来られた店は本日休店、と書いてある
「・・・・・・・閉まってるな」
「・・・・・・・・・・・」
「よし、時計塔にでも行こうか!」
「急に明るくなったね」
なんか無理があるような・・・
「煩い!悲しくなんてないぞ?ないからな!?」
「見たい物でも有ったの?」
「無いよ!行こうぜ!!」
そういうと駆けて行ってしまった
「あ、ちょっと待ってよー!」
そしてその日の夕方
「どうだった?王都見学は?」
正一郎君が聞いてくる
「ああ、とても楽しかったよ」
「そうか、そりゃあ良かった
また来た時にはまた一緒に街でも回ろうな」
「・・・そう・・だね・・」
自然と声が重くなる
今回の戦は、かなり損害は少なかったとはいえ
やはり戦死者はでるもので、今度は僕かもしれない
なのにそうやって笑える正一郎君は凄いよ
死なない自信でも有るの?
あるなら聞かせて欲しいや
そう聞いてみると正一郎君は
少し考えてこう言った
「また危険になれば助けに行ってやるよ、だから、心配すんな!
あと、正一郎君なんてよそよそしい呼び方やめて正一にでもしてくれ
俺たちはもう”戦友”だろ?」
涙が出てきた
まさかこんなことを言ってくれる人がいるなんて、と
僕と同期で入った人たちは、みんな仲が良かったのだが
僕が、皆より階級が少し上がったら皆敬語でしか話してくれなくなった
なのに正一郎君は”戦友”と言ってくれた
敬語でもない
「おい、どうした!?なんで泣いてるんだ?」
「そうだね、いい”戦友”を持てて幸せ者だね!僕は!!」
「お、おう!」
そのあと僕たちは少し話して別れた
さて、僕の同期の人たちにも今のことを言ってみようかな
――――――正一郎視点―――
「どうだった?王都見学は?」
「ああ、とても楽しかったよ」
「そうか、そりゃあ良かった
また来た時にはまた一緒に街でも回ろうな」
「・・・そう・・だね・・」
ん?なんか反応が悪いな
「・・・今回の戦でも少しは戦死者がでたんだ」
「あ、ああ」
「今度死ぬのは僕たちかも知れないんだよ!?
なんで笑っていられるの?
正一郎君には死なない自信でも有るの?
あるなら聞かせて欲しいや!僕が納得できる物を!」
死なない自信・・・か
確かに俺はそんなとこまで考えて無かったな
つまりは・・・死なせなきゃいいんだろ?
なら答えは出てるよな
「また危険になれば助けに行ってやるよ、だから、心配すんな!
あと、正一郎君なんてよそよそしい呼び方やめて正一にでもしてくれ
俺たちはもう”戦友”だろ?」
”戦友”・・・俺もこの言葉で一回救われたからな
そんなことを言うとラスティの目から涙が出てきた
え?なんで泣いてるの?もしかして”戦友”にトラウマでもあるのか!?
「おい、どうした!?なんで泣いてるんだ?」
「そうだね、いい”戦友”を持てて幸せ者だね!僕は!!」
「お、おう!」
・・・まあラスティが笑ったから良しとしますか
そのあと俺たちは少し話して別れた
ドアを開けて自分の部屋に入る
ソファに座ってくつろいでいると不意にドアがノックされた
「はい、今開けます」
ドアを開けるとそこにはルシアさんが居た
「如何し―――!!」
血!?なんで――?
よく見ると服に血が付いている
思わず離れる
ルシアさんの格好を見ると
手には血のついた短剣
背には弓
服にも返り血?だろうか?が付いている
「どうしたんですか?ただ狩りに行った帰りなだけですよ」
狩りに行ったのだとしてはなんでここに一番に来た?
なんであんなに血が付いてる?
山まで行ったとすればなんで垂れてる血がまだあるんだ?
くそっ!これじゃあまるで・・・・
「城のみなさんは、ちゃんと私が狩りに行った帰りだと信じてくれてますよ」
!?なんか違和感が―――
「ちょっと成果を分けてあげようと思いまして
ほら、ちょっとこっちに来てくださいよ」
!!分かった!言葉の後ろが伸びてない!
さっきのだっていつもなら
『ちょっとー成果をー分けてーあげようとー思いましてー
ほらーちょっとーこっちにー来てーくださいよー』
見たいな感じの筈だ
・・・・・偽物?
・・・・・催眠?
それとも今までは猫の皮でも被ってたってか?
どれだ?俺はどうすればいい?
くそっ!せめて偽物か本物かさえ分かれば!
「どうしたんですか?」
ちいっ!
傍に置いてある竹刀を取る
どれにしろ・・・とっ捕まえて吐かせてやる
(やるのか?)
ああ、俺が下手に手加減して他の奴が死ぬことになったら
俺は俺が許せねえ
「あら、バレちゃいましたか。ラスティさんにはバレ無かったんですけどねえ」
!ラスティが!?
「ふふ・・・心配そうな顔してますね・・・
大丈夫ですよ・・・ヴァルハラで会えますって」
ヴァルハラ?
(一般に戦って死んだ強き者が行くところだ)
ってことは・・・・
「まだ死んでないかもしれないですけどね」
っ!!まだ助かる!?
くそっ!覚悟を決めろ!
ここで間に合わなくてラスティが死んだら俺は俺を許さねえ!
「じゃ、さようなら」
と、言ってルシア?は弓を撃って来る――――
・・・・大変な事になりましたねえ、作者です
正一郎「のんきに言うな!ルシアさんは?」
今日はお休みだそうです
正「シリアスモードをぶっ壊すな!!」
いやー私シリアス苦手
正「だったら書くな!!」
ここだけでも明るく行きましょう
ってことで今日の纏めはシェディ!任せたよ?
シェディ「ま、任されちゃったんですか!?
ええっと・・・次回、・・・・なんでしたっけ?」
(まったく、やはり私が適任だな)
じゃあアリス、任せたよ?
(任せておけ!
戦いの行方は!?ラスティの安否は!?このルシアの正体は!?明日を待て!!
次回!緊迫の第24話!!
激闘!!ルシア対正一郎!!
活目して待て!!)
作・正「まともだ・・・」
(まともだとはなんだ!まともだとは!!)
正「分かったぞ!お前!偽物だろ!!」
(決めつけるな!!ルシアのときは違ったろ!!)
正「煩い偽物!この私が粛清してくれる!!」
(・・・・・ショックだ・・・)
まあまあ・・・(汗
って事でまた次回!!