表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/169

戦女神と俺

はっと気がついたときには、辺り一帯が暗い場所にいた


「どこだ・・・ここ?」


「気がついたか?」


ぬっ、といきなり顔が目の前に跳び出てくる


「うわっ!驚かせんな!」


「ふむ、とりあえずは元気な様だな」


そう呟くと、顔は少し離れた


離れた事で全身を見る事が出来るようになったが―――


艶のある肌、眩しいほどの金髪、整った顔立ち、スラリと細い腕や足


その姿は、まさしく”魔性の美”を体現したかの様な物だった


―うわお、随分な美人さん


しかし・・・胸だけは残念だな


洗濯板・・・と言うほどではないが、注意して見ないと膨らみが分からないほどだ


「・・・75点だな」


「・・・貴様、今何かとても不埒な事を考えていなかったか?」


・・・なんて鋭い


「・・・まあいい、今は置いておいてやろう

今は貴様も聞きたい事だらけだろう?」


・・・それはそうだ


今は少し見とれていて考えていなかったが


冷静になって考えれば聞きたい事だらけだ


「ふむ、やはりな

では何でも聞くがいい、答えられる事には答えてやろう」


「マジか?」


「ああ、本気と書いてマジと読むな」


若干古いが、そこは置いておこう


じゃあ先ず聞きたい事は―――


「スリーサイズは?」


「・・・そうか、残念だ

まさか出会って一時間も経たぬうちに殺さねばならないとはな」


「冗談!冗談だから!!」


何処からともなく女の手の中に現れた剣を見て、俺は全力でさっきの言葉を取り消す


「・・・ふむ、ならば良い」


女がそう呟くと、剣は四散して消えた


・・・如何やったんだろうか?

まさかここは未来か?俺は奇跡のタイムワープを成し遂げてしまったのか?!


「それは違うな」


あ、違ったのか


そりゃ残念―――ってうおい


「・・・なんか今、俺が思っている事が筒抜けだった気がしたんだが?」


「読心術だ♪」


なにこいつ、エスパー?


「・・・で、もう質問は無いのか?無いなら―――」


「まだ有るに決まってんだろ、次の質問、ここはどこだ?」


「ん?ここか?そうだな・・・貴様からすれば異世界だな」


異世界?


伊勢、海


何時の間に伊勢海なんて海が出来たんだろう


いや、俺の知識不足で知らないだけだったって事もあり得るが


「ああ、違う違う

伊勢海などでは無い、違う世界と書いて異世界だ」


違う世界?


「そうだ、ここは貴様が居た世界とは違う」


・・・あれか


遂に俺にも主人公な状態が回ってきたってか


「まあ、そう取ることもできるな・・・随分と楽観的ではあるが」


・・・俺は・・・俺はその世界で長年の夢だった英雄ヒーローに成る!


「ふむ、それは話が早くて助かる」


・・・?何がだ?


「簡単な事だ、私はある国を救いたい

だが、姿を現す訳にはいかん

そこで、代わりに私の奴隷―――もとい、手足となって

馬車馬の如く働く手駒が欲しかったのだよ」


・・・つまりは?


「分からんか?貴様は英雄と呼ばれる事が可能になる

私は目的が果たせる・・・どちらにもメリットのある話だろう?」


んー・・・確かにそうだな!


「だろう?」


よっしゃ!なら契約成立な!


「よし・・・ではまずは互いの名前位は知っておこう」


「つまりは自己紹介、って事か?」


「そう言う事だ」


「んじゃ俺からな、俺は竹中正一郎だ」


「私はアリスだ・・・よろしくだ、竹中正一郎」


「アリス?ずいぶん在り来たりな名m――――」


「それ以上言ってくれるなよ?私も気にしているんだ」


「ごめんなさい!!」


再び剣が現れたので、俺は俺の最高速度で謝っておく


多分、今の土下座スピードは世界を狙えるレベルだろう


「・・・まったく、戦乙女たる私にそんな事を言うとは―――」


「戦乙女?」


アリスが呟いた言葉の中に、聞き慣れない単語が有ったので俺は尋ねる


「何だ?知らないのか?戦乙女とは・・・神の一種だ」


言うなり、エッヘンと無い胸を張るアリス


・・・では無く、豊満な胸を逸らせるアリス様!


「よし」


・・・今のは剣を恐れた訳じゃないんだからな!


「さて、それでは互いの自己紹介も済んだ事だ

早速働いてもらうとしよう」


「ありゃ?そいや仕事って何やるんだ?」


「ん?魔物退治だ」


それがどうかしたか?と言わんばかりにサラリと言い切ったアリス


・・・聞き間違いだよな?


「・・・パァドゥン?」


「魔物退治だ」


ジーザス、聞き間違いじゃ無かったみたいだ


「・・・何故に?」


「神も忙しいのでな」


自分の仕事>>>>>>>>>>超えられない壁>>>>>俺の命


・・・契約キャンセルは可能だろうか?


「当然不可だ」


さいですか


「・・・・・じゃあ聞くが、魔物にどうやって勝てと?」


俺は超がつくほど一般人ですよ?


「大丈夫だ!!・・・・・たぶん」


ごめん、そこは言いきってほしかった


「・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・」


「ということで下界げかいに逝ってこい」


ニュアンスがびみょーにちがうような・・・・


「気のせいだ、気のせい、」


「ならいいんだけど・・・下界って?」


「下の世界の事だ。下界になら人もいるぞ?」


「・・・言語は?」


ここは一番大事だろう


幾ら人が居ようと言葉が通じなきゃ意味が無い


へたすりゃ空腹で野たれ死ぬ事だって考えられる


「大丈夫だ!!・・・・・たぶん」


「信用できるかああああああ!!!」


「では逝ってこい」


そいつがニヤニヤしながら言いきったと同時に


俺が立っているはずの床の感触が消えた


Q、つまり?


A、落ちます


「ぎゃぁあああああああああ――――――!!」


俺の魂の叫びはこだまして消えていった―――


文才がなくてすいません。

見苦しければこうすればいいよという助言をお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ