ねぞう
テトス?
・・・一週間前なのに、全くと言っていいほど自信が無い・・・どしよ
・・・落ちつけ、俺
まだアリスの言ってた事が事実だなんて確証は何処にもねぇじゃねえか
それに、だ
例え満場一致で決まってようが、俺が全力で拒否すればきっと断れる筈だ
そう―――俺に拒否権が無いなんて事は絶対にあり得ない
そうだよ、そうじゃないか
なら、もうこんな事に悩む必要は無いな
そこまで考えた瞬間―――背後から、物音がした
俺は反射で前へと跳ぶ
そして、着地ざまに振り向き、物音がした方向を確認する
・・・こんな行動が反射で行えるようになってしまった自分が少し悲しい
見えるのは、何の変哲もないドアだけ
音がしたのは部屋の中からだろうか?
・・・確認するべきだな
・・・・・・いやいや、シェディの寝顔が見れるとか、あわよくば少し着崩れしたシェディのパジャマ姿が見られる・・・なんてやましい考えは、決して持ってないぞ?
唯純粋にシェディの身を案じているだけだぞ?ウン本当に
・・・って、俺は一体誰に言い訳してんだか
俺はゆっくりとドアに近付き―――中の人物を起こさないよう、慎重に開ける
そして直ぐに体を部屋の中へとねじ込み、ゆっくりとドアを閉める
・・・よし、多分誰にも目撃はされなかっただろう
俺は一息つき―――改めて、部屋の中を見渡す
窓・・・閉まってるな
クローゼット・・・開いた様子無し
・・・あれ?何処も変わった所が無いぞ?
いやまあ、部屋の中に入ったら暗殺者がワンサカいる状況よりかは良いんだろうけども・・・
まあ、そんな細かい事は別にいいか
今の俺に課せられし使命は・・・”シェディの寝顔を見る事”!これ以外には無い!
何?さっきまでと言ってる事が違う?
知るか、バレなきゃ良いんだよ、バレなきゃ
俺は、抜き足差し足忍び足でシェディの寝ている筈のベッドに近付く
そして、ゆっくりとシーツを捲る
・・・さあ、シェディの寝顔の御開帳だ―――!
「・・・・・・あり?居ない」
シーツを捲った先、シェディが寝ている筈の場所に有ったのは、枕のみだった
・・・確かにベッドの中央に寝かせたと思ったんだが・・・おかしい、何故居ないんだろう
「ん・・・それは駄目ですよ・・・」
その時、急に何処からか声がした
俺はその声が聞こえてきたと思われる方向へ歩き―――その音源を発見した
「・・・シェディ、なんで床に落ちてんの?」
どうやら、この国のお姫様のねぞうは相当に悪かったようだ
ほっぷ、すてっぷ、かーるいすっ!
(・・・・・・)
残念、私の冒険はここで終わってしまった!
正「・・・何故今更にシャドウゲOトネタ?」
いやね?最近シャドOゲイトの実況プレイ動画を見たんだよ
そしたら案外面白くてさ、思わずpart1から最終回までぶっ通しで見ちゃったんだよ
正「あー、確かにシャOウゲイトは面白いよな」
だろう?
正「うんうん・・・って、そいやお前、テスト勉強って事で更新が遅れてたはずじゃあ・・・」
・・・ささ!次回予告と参ろうぞ!
正「いや待てよ、まだ話は―――」
物音の原因を突き止めた正一郎!
シェディの寝顔も堪能できた正一郎は、部屋から出ようとするも―――?
次回!対話!
期待しててくれよな!」
正「だから俺の話を―――」