ごまかし
Q、今度いつシリアス?
A、未定です
・・・メッセージで届いてたんで、答えてみたり
「んで、姫様の様子はどうなんだ?」
光龍の背に乗って直ぐにケインが尋ねてきた
シェディの様子か・・・
龍の血を採取しているうちに結構時間が経ったけれども、既に目は覚ましたのだろうか?
城に戻ったら既にシェディやラスティが起きていて、歓迎してくれる・・・ってのが最高のパターンだな
起きてるかどうかはアリスに聞けば一発で解るんだろうが・・・
(なんだ?教えてやろうか?)
・・・いや、止めとく
今聞いたって俺は何もできないしな
(そうか)
「んーと・・・俺が城を出た時はまだ気絶したままだったな」
「そうか・・・」
俺の返答を聞いて、ケインが少し沈んだ声で呟く
やはり、ケインもシェディの事を心配しているのだろう
見れば、ガーネットさん達も沈んだ表情をしている
それから、少しの間沈黙が続き―――
「そういえばさ、正一君」
少し重くなった空気を打ち消すかのようにジェシカさんが口を開く
俺としても、このまま城に着くまでだんまりは嫌なので直ぐにそれに飛びつく
「なんです?」
あ、なんだか周りの空気の重さが少し無くなった気がする
流石ジェシカさん、空気が読める―――
「これは聞いていいのか解らないけど・・・何で空から落ちてきたの?しかも全身血まみれで」
再び、空気が重くなった
いや、今度は発言できない的な重さではなく・・・
なんか皆が好奇の目で見てくるのが俺にプレッシャーを与える
さて、如何答えようか・・・
(ふむ・・・諦めろ、逃げられんぞ)
アリス煩い、そこをどうにか出来るかどうかが男を分けるんだよ
(不可能を可能にする・・・か?それは幻想の類だろう)
馬鹿め、とある人は言った・・・『まOはその幻想をぶち殺す』、と
そして、その人では無いとある人は言った『壊れO幻想』、と
(・・・態々伏せ字にしてまで、最弱の能力者や赤い弓兵の決め台詞を持ちだすな)
今、俺がこの状況をひっくり返せば・・・俺は、『不可能を可能にする男』になれるっ!
(・・・その二つ名は既にどっかの鷹が持っているから駄目だ)
・・・あの人は凄い
だって、ヘルメット無しで宇宙空間に放り出されても生還した実績あるし・・・
どっかの赤くて三倍の人もびっくりだろうな
(比べるな、違う作品だ)
ちぇ・・・まあいいや、それよりも今はどうやってこの状況を覆すかだが―――
(ふむ・・・場を濁すと言うのはどうだ?それならばこの場は凌げると思うが)
・・・濁すって、どうすんだよ
(ん?相手を煙に巻くのが一番有名ではあるが・・・無理か)
おいこら、なんで速攻でその結論に至りやがった
(まあ、気にするな・・・後は、全員の意識を別の物に向かわせると言うのも有効だな)
全員の意識を別の物に・・・ねぇ
ん?・・・それならいい方法があるぞ!
(もう思い付いたのか?)
ああ!・・・これに引っかからない奴は多分いないぜ!
(ほう、凄い自信だな・・・では期待させて貰うとしよう)
おう、任せろ!
スゥゥゥゥゥ、とばれない程度に息を吸い込む
そのまま少し溜め・・・俺は叫ぶ!
「あ!あれはまさかUFOじゃ―――「あー、お城が見えましたよー」「え?ホント?」―――・・・」
(・・・気にするな、きっと次がある)
・・・・・・うるせぇ
・・・あれは悪夢だった
正「ん?夢の話か?何見たんだ?」
・・・聞くのか?本気で聞くのか?
正「・・・何見たんだ?」
シンプルシリーズの、『THE・大量地獄』の中に自分が入る夢を見た
注)、食事中の方は検索を控えましょう、いやマジで
正「・・・よっし!次回予告行くぜっ!」
無視か!あれだけの悪夢を見た俺にフォローの一つも無しか!虫だけにか!
正「・・・今日は、冷えるな」
・・・すまん、正直俺も寒かった
正「・・・さて、次回予告!
帰還した俺!
そこで待ちうける者は、シェディか、それとも・・・?
次回!傷・・・
期待しててくれよなっ!」