勝者の行動
さて、と・・・やっと全部無力化出来た
まあ、二匹ほど完全には無力化出来て無い奴らもいるが・・・無視して良いだろう、多分
って事でこんな場所からはさっさとおさらば―――
(まあまて、まだ完全には終わっていないぞ)
・・・残ったニ匹も他の奴らと同じようにしろってか?
(いや違う・・・目的は”一匹狩る事”だからな)
んじゃ何だよ?俺に何をさせようってんだ?
(簡単な事だ、狩りに成功したらやる事は一つだろう?)
・・・まさか
(そう、剥ぎ取りだ)
マジか
(マジだ、本気と書いてマジと読むぐらいにはな
と、言う事で・・・そいつらの内のどいつでも良いから、”火龍の体液”を入手して来い)
つまり、血液採取して来いってか
(物分かりが良いな・・・道具は今送る・・・手を広げろ)
言われたとおりに手を前に出し、開く
すると、一分も経たないうちに道具が送られてきた
そう―――普通サイズの注射器一本と、超特大サイズなバケツが
どれくらい特大かというと、高さは俺の背丈ほどで・・・横は、俺の肩幅程ある
・・・いや、むしろこれはバケツというよりは、巨大ドラム缶の方がしっくりくるかもしれない
(ではそれを満タンにしろ・・・ああ、それが済むまで返ってくる事は許さんぞ?)
そして―――俺に、死刑宣告が下された
☆
「ようやく終わった・・・!」
俺は龍達の血が満タンになっているバケツを見て、呟く
ここまでの道のりは・・・まったく以って、拷問だったと言わざるを得ない
(うむ、ご苦労!)
俺の苦労も知らずに堂々と言ってのけるアリス
・・・よし、今度上界に行く機会があったら確実に殴ろう
俺が人知れずそんな決意を固めていると―――
突然俺の足元に、なんか変な色に輝く丸が浮かんだ―――ってうおい、またか
(なんだ?何か問題があるなら止めるぞ?・・・その場合は徒歩で帰ってこい)
徒歩ねぇ・・・ちなみに、ここは如何言う場所なんだ?
(そこか?そこは魔物たちの巣みたいなものだ
ちなみに階層は1024階・・・正攻法で出てくるのならば、どれほど急いでも一週間ぐらいはかかるぞ?)
転移でお願いします
(うむ、最初っからそう言っていれば良いのだ)
そして更に呑み込まれていく
・・・あ、そういえば剣を龍達に突き刺したままだった
このままにしといたら流石に可哀想だよな・・・
解除しようとするが、既に肩まで呑み込まれているからか、効果を発揮しない
・・・どうやら、この穴の中は次元とかそんなものが違うようだ
まあ、放っておいても三ターン経てば残ったニ匹が助けてやるだろうから大丈夫か
俺は少し安堵しながら―――穴の中に呑み込まれた
レッツゴースイミング!
正「・・・?いきなり如何した、作者」
ん?いやぁ・・・ちょっとこの小説に足りない物に気がついてさ
正「その出だし何回目だ?この小説足りない物多すぎだろ」
まあ気にすんなって・・・今回、俺が気がついたのは―――
正「気がついたのは?」
―――海だ
正「・・・できれば、その結論に至るまでの過程を教えてくれ」
水着成分がこの小説には一切含まれていないじゃないか→じゃあ海に行こう→海出てきてないよ?→じゃあ足りないのは海だ!
正「・・・ああ、聞くまでも無いほどに予想通りだったよ」
って事で、今度の戦闘ステージは海だッ!
正「え”」
・・・冗談だ、そもそも戦闘な時点で水着が出てくる要素がかなり減るしな
正「ん?シェディ達が海に行くんだけど、そこで危険な魔物に襲われるなんてのは―――」
魔物いると分かってる所に近付くか?お前は
正「・・・よっし!次回予告!」
流したっ!
まあいいや、次回予告!
見事に”火龍の体液”をバケツ一杯に持ちかえる事に成功した正一郎!
持って行った先で待っていたアリスの驚きの行動とは・・・?
次回!血!
正「期待しててくれよな!」