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小細工

テスト終わった―――!


そして点数的な意味でも終焉おわった・・・・・・

闇と激突している火が、徐々に闇に呑み込まれていく


当然、呑み込まれているので、威力もだんだんと衰減していき―――俺に届くよりも先に消えた


よし、どうやら魔法合戦では俺の方に分があるみたいだ


まあ、俺の方は闇を一発でも掠らせれば勝ちだしな


「・・・その魔力、先程使っていた剣とはまた質が違うな」


龍のリーダーが俺の使った闇を見て言う


・・・あ、やっぱり質とかあるんだ、魔力にも


(あるに決まっているだろう、何をいまさら)


いや、確かに属性がある時点でそんなものは有りそうな気はしてたけどさ


(龍は結構魔力に対して敏感だからな・・・後数回使ったら多分属性を見ぬかれるぞ?)


ん?別に良いよ、属性がバレようが如何しようが知った事じゃないし


(ああ、そうだな・・・そういえばこれは余談だが、魔王という存在の始まりは

大概、闇の魔力を持ってた者が魔物たちに祭り上げられた事だった気がしたな・・・まあ、別に関係の無い事か)


何故だろう・・・冷や汗が止まらない


うん、あれだよね!

やっぱり闇は切り札だよね!そんなに気軽に使っていいものじゃ無かったよね!


「”光球”」


俺の頭ほどの光の球を手に作り出す


そして、作り出したそれに少し細工を加える


それを振りかぶって―――投げる!


「む・・・これぐらいの魔力で我をどうにかできるとでも思っているのか?」


結構な速度で接近していた光の弾は、龍のリーダーの尻尾で軽く払われる


だけども、それでいい・・・・・


「”光球”と、”光球”」


今度は両手に作り出す


そして、また最初と同じように細工を加え・・・投げる!


それを何度か繰り返す


「だから効かんと・・・言っている!」


五、六回目ともなると流石に苛立ってきたのか、払う動作が雑になる


そのせいかは分からないが、払われたうちの一つが龍のリーダーの真上に飛んで行く


しめた!


俺は心の中で歓声を上げる


そしてほんの少しだけ待ち―――手の中に剣を作り出し、龍のリーダーに向かって真っすぐ突進する


「ようやく無駄という事を悟ったか・・・」


そんな事を言っている龍のリーダーに向かって俺は剣を投げつける


「普通に試して駄目で有れば、勢いを付けてもう一度、という訳か?・・・笑わせる」


俺が結構力を入れて投げた剣も、尻尾の一撃で弾かれる


俺はもう一度剣を作り出し、龍のリーダーに向かって突進する


「全く、本当に手の足りん種族よな、人族とは」


そんな俺を見て嘲り笑う龍のリーダー


多分俺がまた剣を投げつけるとでも思っているのだろう


だが、それは違う


これは投げつけるんじゃなく―――とどめを刺す時用だ


まだ勘違いしているのか、笑い続けている龍のリーダー


だから気がつかない


自分の真上から迫っている光の球に


「クククク―――グッ!?」


そんな龍のリーダーの背中に光の球が直撃した


不意を突かれたからか、それとも背中は鱗が薄かったのかは知らないが、結構効いたようだ


突然の攻撃に龍のリーダーがうろたえている間に目の前まで接近する


もう手を伸ばせば届くと言う所まで接近されて、ようやく俺に気がついた様子の龍のリーダー


だけども、もう遅い


「”光弾”―――!」


龍のリーダーの頭上に俺の魔力が集まり、剣の形を成していく


そのサイズは特大・・・多分横幅だけでも俺の二倍位あるんじゃないだろうか


そしてそれを―――龍のリーダーの顎のあたりに落とす


ザクッ、という音と共に地面に突きささる剣


龍のリーダーが何か言いたそうにしているが、剣が突き刺さっているせいで話せない様だ


仕方ないので、種明かしをしてやる事にする


「俺が何回か投げた”光球”、有ったろ?

あれ、普通は壁に当たったら消えるんだけども・・・バウンドするように細工したんだよ

んで、その中の一つが真上に飛んで、跳ね返ってきて―――油断してたお前にドッカーン、ってわけだ

OK?・・・どぅゆーあんだーすたん?」


俺の種明かしを聞いた龍のリーダーが呻く


卑怯だぞ!とでも言いたいのだろうか?

でも、俺がそんな小細工仕掛けてこないと思いこんだのは、こいつ自身なんだから別に良いだろう


まあ、取り敢えず―――勝ちは勝ちという事で良いだろう、うん


テスト?試験?・・・そんなものは怖くねぇ・・・!


最も怖いのは・・・再試、唯それだけだ・・・ッ!


正「冒頭から凄まじいテンションだな

低いのか高いのかはっきりしてくれ」


高い


正「即答!?点数低いんじゃなかったのか!?」


良いか?正一郎・・・お前に、この世の心理を一つ教えてやろう


正「真理・・・?」


・・・取り返しのつかない事をやっちまった時は、取り敢えず笑え


正「想像以上のダメ人間だったッ!」


って事で次回予告だぜ!


正「戦闘終了・・・!だがまだ任務終了ではない?

次回!効能!」


期待しててくれよな!





・・・っつ~事で、俺は寝る


正「・・・怠惰の極みって奴を、垣間見た気がする・・・」


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