激突?
「・・・まだ若いとはいえ、我が卷族の者を短時間で制圧するか」
俺に剣を向けられていても全く慌てていないのか
状況を確認するかのようにゆっくりと呟く龍のリーダー(っぽい奴)
「その力、人族には過ぎた物よ・・・そうは思わんか?」
突然俺に問いかけてくる龍のリーダー(仮)
・・・俺は如何言う風に答えればいいんだ?
(ふむ、では私が例を挙げてやるとしよう)
お?んじゃ頼むわアリス
お前の話術は一応信頼してるからな
(任せろ!では―――
1、だろう?・・・今から手前を狩る男の力だ、刮目して見なッ!
2、思わねぇよ!お前らが弱すぎるだけだっての!
3、だよな~、まあ―――別に手加減してやるつもりは無えがなッ!
・・・どれが好みだ?)
全部却下ァァァァ!!
(何!?何故だ!)
何故だ!じゃねーよ!
どこにも俺の望む友好的な選択肢が無えだろうが!
しかもなんか全部好戦的だし!お前にとっての俺ってそんなイメージなのか!?
(どうせ何を言ってもこれからの戦闘は避けられんのだ、別に良いではないか)
確かに避けられなさそうだけれどもさ!もう少しマシな選択肢を用意しといてくれよ!
(・・・・・・・・・・・・どうせ、戦うのは私ではないしな)
ぼそりと呟いても聞こえてるからな!?その一言!
「・・・だんまりか、それは肯定ととっても良いのだな?」
最後の確認みたいに尋ねて来る龍のリーダー
やばい!このまま答えないと問答無用で戦闘ルートに入ってしまう!
俺がせめて何か言おうと口を開いた瞬間、口から出たのは―――
「そんな事はどうでもいい、さっさと始めるぞ」
―――宣戦布告だった
「―――よくぞ言った、・・・人族では決して埋められない力の差に絶望しながら死んで行け」
その宣戦布告に思いっきり乗せられてる龍のリーダー(仮)
(ふう、我ながら完璧だな)
ああ完璧だな―――完璧な喧嘩の吹っ掛け方だったよ馬鹿野郎!
(まあ気にするな・・・そら、さっさと腹を括らないと丸こげだぞ?)
そのアリスの言葉で気がついた
目の前の龍のリーダーが口中に火を溜めている事に
「っ!”闇壁”!」
そして、飛んできた火と、俺の手から現れた”闇”が激突した
ヒャッハー!
正「その無駄なハイテンションはなんだ、作者よ」
明日試験だぜぃ!
正「はぁ!?だったらさっさと勉強を―――」
馬鹿野郎!俺は・・・一夜漬けをするぐらいなら、その前日も全力で遊ぶ!
正「おお・・・お?なんかいい事言ってそうだけど、それって唯やる気無いだけじゃねえの!?」
そうとも言う
正「だったらさっさとやれやぁぁぁぁぁ!!」
・・・仕方ない、さっさと次回予告だけしておさらばだぜ!
正面から激突する正一郎VS龍のリーダー!
正一郎は種族の壁を超えられるのか!
次回!火と闇
期待しててくれよな!