”光護剣”?
―――ここにいるとやばい!
そう判断し、即座にその場で思いっきり跳ぶ
強化された俺の脚力は、一気に十数メートルほど俺の体を浮かす
俺の体は空中で一瞬静止し、その後ゆっくりと自由落下を開始する
・・・あのリーダーっぽい龍の為か、天井が高いのは助かった
そんな事を考えていると、つい一瞬前まで俺が立っていた場所に五匹の龍が口を開けて突っ込んできたのが見えた
・・・普通、こう言う時は何匹かが攻撃して、何匹かがサポートに回るんだろうに
ここからでも、地面に牙が突き刺さって抜けなくなっているのが見える
・・・話せる位の知能があるとはいえ、そこまで頭は良くないのだろうか
まあいいか、どっちにしろ俺の攻撃チャンスだ
「”光弾”」
辺りに光の弾を作り出し、それらを両手の中で双剣の形にする
俺はそれをしっかり握って、下の方に刃を向ける
そして、思いっきり振りかぶって―――着地の瞬間と同時に、全力で振り下ろす
振り下ろした剣の先が、いとも容易く龍の顎を貫通し、地面に縫い付ける
強化された俺の腕力+自由落下の力=龍の皮膚の固さ以上が証明された瞬間だった
俺は剣から手を離して地面に降り、まだ地面から離れていない正面の龍に手を向ける
「”光針”!」
俺の手から伸びた光の槍―――針とは言えないぐらいの太さ―――が龍の目を突く
やはりかなり痛いのか、暴れ始める龍
だがそれでも、相当深く突き刺さった牙はなかなか抜けないようだ
俺がそいつも地面に縫い付けようと手に剣を作り出し、跳ぶ
そいつの真上で剣を握り直し―――同じように、思いっきり振り下ろす
やはりさっきの様に剣は突き刺さり、龍の動きを拘束する
これで、動けるのは後二匹―――!
残ったニ匹に視線を向ける―――と、そいつらは既に牙が抜けかかってるのが見えた
今からさっきの三匹と同じように拘束しようとしても、間に合わないだろう
・・・仕方ない、使うまいと思っていたが―――
俺は残ったニ匹に手を向ける
さっきと違うのは、使う技
”光針”は普通の技だが、今から使うのは禁じ手の―――!
「”Oの護封剣”!」
俺は、カードにもなってるその技名を叫ぶ
叫んだと同時に、二匹の頭上に光り輝く無数の剣が現れ、降り注ぐ
・・・よし、土煙のせいで確認はできないが、これで3ターンぐらい動けないだろう
この世界での3ターンがどれほどかは知らんが
あと残ってんのは―――
「手前だけだよ、龍のリーダー!」
俺は新しく作り出した剣を向け、そう宣言した
俺は何も知らない!本当に無実なんだ!信じてくれよ!刑事さん!
正「俺は刑事じゃねえ・・・そして、無実だなんてどの口が言う?」
この口だ
(なるほど、では手だけで済ましてやろうかとも考えていたが・・・口も制裁の対象に追加だな)
・・・ちょいまって、最初っから手は決定なの?
(当然だ)
み、右手だけは勘弁してくれ!
(断る―――さて、お仕置きタイムの始まりだ)
ぎ、ぎおえあー!!
☆
ケ「・・・さらば作者よ、もう今生で合う事は無いだろう」
ラ「・・・見えない!O・SI・O・KIと言う名目の公開処刑をされている作者さんなんて全く見えない!」
ケ「ラスティ・・・とっとと次回予告やって、こっから逃げんぞ」
ラ「そうだね・・・じゃあ次回予告だよ!
取り敢えず下っ端の龍五匹を蹴散らした正一君!
その前に現れるは・・・!
次回!ボスキャラ!」
ケ「期待しててくれよな!」