龍の長?
戦闘描写に入るのが遅い?
・・・だって、苦手なんですもん
もういい!・・・いや、良くないけどもう良い!
(どっちだ)
アリス煩い!今俺が最優先すべきは如何この状況を打開するかなんだよ!
(だが、逃げたとしても結局後で一匹倒さなければならんぞ?)
・・・なら、先ずはここからさっさと退いて、その後一体だけ倒して逃げるのが理想だ
(全く・・・そこで覚悟でも決めれば私も力を与える事が―――)
聞こえない!全く聞こえない!
唯でさえ人間離れした力を、更にパワーアップさせようとしてる馬鹿の言葉なんて一切聞こえない!
「問う、人族の男よ、何故この土地に来た」
突然、何処からか声が聞こえた
辺りを見回して見る―――しかし、見えるのは今にも俺を喰おうとしているような龍五匹だけ
だが何だかそいつらの挙動がおかしい
ついさっきまで直ぐにでも襲いかかってきそうな雰囲気だったのに、今は何かに脅えてるような―――
「もう一度問う、何故この地を訪れた、人族の男よ」
そんな言葉と共に五匹の龍の後ろから現れたのは―――その龍たちよりも、一回りほど大きい龍
こいつがこいつらのリーダーなのだろうか?
正直、近づくのも怖いぐらいだが・・・
しかし、聞かれてるのに答えないって言うのも礼儀に欠けるだろう
「俺は竹中正一郎って名前だ。人族の男なんて名前じゃねえ」
「ふむ・・・ではタケナカショウイチロウ、何故この地を訪れた?」
「それは・・・あー」
参った
如何しよう・・・ここで素直に『手前らの仲間を一体狩るためだよ!』なんて言えば、即座に丸こげな状況は避けられないだろう
だが、このまま黙りこくっている訳にも・・・そうだ!
「俺はお前らと仲良くするために来た!」
万全だ、来た理由を聞かれた場合、これ以上の答えが存在するだろうか?
否!断じて否だ!
「断る、我等は貴様ら人族などと交流を持つつもりはない
元々人族などとは話をするつもりもない」
・・・バッサリ切り捨てやがった
ん?待てよ・・・?
「ならなんで俺と話をしたんだ?」
「貴様は他の人族とは異なった魔力を持っておった・・・だからだ」
・・・それだけかよ
つまり何か?俺が何の変哲もない唯の人間だったらここに着いた瞬間に消し炭だと?
・・・ざけんな
「それだけが理由でこの土地を訪れたのか・・・タケナカショウイチオウよ」
名前違うし
「それならば最早この地に留まらせてやる理由もない、喰らってよいぞ」
リーダーっぽい龍がそう言った瞬間、周りに居た五匹の龍が一斉に飛びかかってきた
何者だ貴様ァ!
正「?」
・・・って、言ってみたくないか?
正「いや・・・如何言う状況でだよ」
ん~・・・例えば
『ぐはははは!もう逃げられんぞぉ!』
『助けて~』
『待てぇーい!』
『おのれ・・・何者だ貴様ァ!』
・・・みたいな?
正「いや・・・言った後即座に蹴散らされると思うんだが」
・・・確かに!
正「いや!今気がついたのかよ!」
むう・・・まさか、あれが死亡フラグだったとはな・・・ぐふっ
正「なんかそれっぽいセリフ残して死んだ――――!?」
って事で、次回予告!
正「かと思ったら一瞬で復活!?」
襲い来る五匹の龍!
戦闘は避けられない!?どうする正一郎!
次回!不殺戦闘!
正「期待しててくれよな!」