逃走?
MGSPWでようやくステルス迷彩が作れるようになったー!(ぇ
この攻撃は完璧だった
ケインが隙を作り、そこに私の渾身の一撃を加える事に成功した
その攻撃だって、私が今出せる攻撃の中で最高の威力だったはずだ
ならば―――
何故、防がれている?
どんな鉱物で作られた剣でも砕いてきた一撃は、何故この怪物の左腕すら切り落とせない?
「かがめ!ガーネットォ!」
直ぐ近くから聞こえてきたケインの声に我を取り戻し、しゃがむ
ブン―――ッ!
私がしゃがみ終わったのを見計らったかのように、何かが頭の上を通り過ぎて行く
その攻撃に当たったであろう私の髪の先端部分が、ハラリハラリと落ちてくる
髪が切られたことから考えると、今の一撃は剣によるものであろう
危なかった―――もしも喰らっていたら、胴体が真っ二つになっていたかもしれない
そこに、更に追撃しようと怪物が左腕を上げる影が目に入った
私はその場から跳んで回避しようとするも、この体制からでは即座に跳ぶ事が出来ない
っ!回避が間に合わな―――
「チッ―――!手前の相手は俺だろうが!」
その腕が振り下ろされる一瞬前、ケインが怪物の頭部に向かって剣を突いた
その攻撃は首を少し倒すだけで避けられたが、私が体制を立て直すには十分な時間を稼いでくれた
その間に私は急いでこの怪物から距離を取る
それを確認したケインも後ろに跳ぶ
「・・・すまない、助かった」
私は怪物を挟んだ目の前に居るケインに礼を述べる
「気にすんな、今はあいつを倒すことだけを考えろ」
それもそうだ、と思い視線を戻す
すると、見えたのは―――怪物が、腕を振り上げている所だった
「まずい!そいつを止めるぞ!」
何をするつもりなのだろう、と訝しんでいると、急にケインが声を張り上げた
それと同時にケインが飛び出すも、剣の攻撃範囲内に入る前に怪物の腕が振り下ろされる
ドォン
そんな音と共に、怪物のいた地面が砕ける
その下から出てきたのは―――穴
どれほど深いのかは解らないが、とにかく人が三人通れる程の幅の大穴が開いていた
当然、その地面の上に居た怪物は破片と共に落ちて行く
その場に残されたのは、私とケインだけだった
☆
不意に広場中に響いた轟音を皮切りに、突然亜人たちが四方八方に散らばり始めた
直ぐ傍に有った穴に飛び込む者もいれば、自分で地面に穴を開ける者まで居る
「・・・どうなってんだ?」
「・・・何かが起こったのでしょう、彼らが退却をせざるを得ない様な何かが」
退却、ね
「まあ、なんにせよこれでこの戦闘が終わるな」
あの王国からの奴らが帰ってれば、だが
・・・まあ、多分いないだろう
国王も救出したんだし、もはやここに居る理由が無い筈だ
流石に、今直に攻め込まれると不味いが、それは無いはずだ
王国の兵士だって、流石に敗走の直ぐ後に攻めるだけの気力は無いだろう
それよりも差し迫った問題は―――帝国の兵士たちが俺の元に付く事を良しとするか
まあ、その辺りはあまり心配はしてない
父上と言う指揮官を失った兵士たちは、大抵は俺に付くだろうから
「後は―――この惨状を、どうするかだな」
俺がそう呟くと、後ろから二つのため息が聞こえた
(・・・何をやっているのだ?作者よ)
ん?これか?”MGSPW”だ
(・・・執筆はどうした?)
ん~、明日な~
正「・・・ちなみに、それを聞いたのは今日で三日連続だ」
(よし・・・作者よ、何か言い残した事はあるか?今生にな)
・・・マテ、待ってくれ、今直書くから
正「ちなみにその言葉も三日連続だ」
(問・答・無・用!)
ぎ、ぎおえあー!!
(さて、世界の害悪が消え去った所で次回予告だ!)
正「・・・世界の害悪って―――仮にも作者じゃ」
(奴の行動をよく思い返すがいい・・・何か、違うと反論できる要素はあるか?)
正「一つ位は――――――――――――――――――――――――無いな」
正一郎ぅぅぅぅぅ!?
正「と言う事で次回予告だ!
オーディンとの対話が終わったアリスの前に一人の影が―――?
次回!獅子身中の虫?」
(刮目して待て!)




