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疑問と誤算

うむむむむむ・・・時間なさすぎ!

俺がそう宣言すると、ダーインは一言「面白カった」とだけ言い、目を閉じた


そうしたまま身動き一つしない


・・・参った


普通ならこう言う時は『殺せ』って事なんだろうけども・・・


俺の方に殺す気は無い


「・・・どうシた?早く殺セ」


俺が如何したものか思案していると、ダーインが目を開けて俺に尋ねてきた


・・・あ、こう言う時って勝者には、敗者に言う事を聞かせる権利が有るんじゃないか?


「ダーイン、俺が勝ったんだから、俺はお前に言う事を聞かせる事は出来るか?」


「出来ルな」


そうだったらしい


なら、やってもらう事は一つだ


「ダーイン、頼みが有るんだが」


「・・・なンだ?」


俺がそう話しかけると、ダーインは目を開けて俺の方を見た


「今すぐお前の仲間全員連れて退いてくれないか?」


俺はダーインに唯一つの希望を込めて頼む


俺の頼みを聞くと、ダーインはしばし考え―――言った


「・・・それハ無理ダ」


「何でだ?お前が英雄なら命令だってできるだろう?」


「確かニ、な」


「だったら―――」


「だが、今回ハ無理ダ」


・・・今回、”は”?


何時もなら命令できるのに、今回は命令できない?


「・・・何でだ?」


「今回、命令を出したのハ俺じゃナい」


こいつじゃない?・・・族長とかか?


いや、それでも出来る筈だ


戦争で有れば指示をする司令官は必須な筈


なら、英雄であるこいつが司令官じゃないはずが無い


・・・絶対に、撤退が許されない戦いを強制されてる?誰に?


「・・・じゃあ、命令を出したのは誰なんだ?お前らの所の族長か?」


そいつを俺がぶっ飛ばして、命令を取り消させれば良いだけだ


俺はそう考えて、尋ねたのだが―――


「・・・それモ、言エない」


返って来たのは、そんな返事だった


「なら、せめてこれは教えてくれ、なんで攻め込んできたんだ?」


こいつらの目標さえ分かれば何とかなる可能性だってある


「・・・それモ、言エない」


・・・完全黙秘かよ


畜生、これじゃあ撤退させる事は無理じゃねえか


仕方ない、光龍出して全員乗せてこっから逃げるしかないか


とするとこいつを無力化しとかないとな―――


「ダーイン、じゃあ命令だ」


「なンだ?」


「”今から絶対に戦うな”だ・・・あ、襲われたら武器壊すぐらいは良いぞ?」


「・・・分カった」


よし、分かってくれたか


じゃあ・・・先ず探すべきはシェディだな


辺りを見回す


すると、結構簡単に発見できた


俺は急いでシェディの下に向かう


―――『分カった』と答えた時のダーインの目が、少し暗く濁っていた事に気が付かずに


HAHAHA!参ったねこりゃ!


正「どした?」


明日っから、テストだってさ!


正「?まだ時間が有るだろうに」


・・・教科書学校に忘れてきちまったのSA!


正「・・・最近、ツイて無いな」


・・・うん





セ「そんなウンのツイて無い作者は放っておいて次回予告じゃ!」


ア「・・・セノリよ、貴様の発言にそこはかとない悪意を―――」


セ「そんな事は無いぞい?」


ア「・・・そうか?」


セ「そうじゃ!では次回予告!

思わぬ誤算!正一郎の作戦は完全に崩れ去った!

そこに更に神の横槍が―――?

次回!神の人形遊び!」


ア「期待しておるがよい!」

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