唯の人間と、伝説の差
今回の後書きはいつにもましてカオス度が高いのさっ!
そんな事を考えている内にも、”生きている”伝説三人は接近してくる
獲物を目の前に捕えたからか、奇声をあげて更に接近してくる
―――が、突然その中の一人の目の前に矢が突き刺さる
急な事にそいつは足を止める
そこに、追撃として更に矢が飛んでくる
そいつはそれを跳んでかわす
・・・良かった、援護位はしてくれるのか―――
そう思ったのも束の間
そいつは足元に飛んでくる矢を避けている内に、どんどん遠くに行ってしまっていた
・・・どうやら先程の矢は援護では無く、あいつを孤立させるためのものだったようだ
当然、全く何も妨害が無かった二人は更に迫ってきている
・・・やはり、俺にあれを何とかしろと言う事だろう
まあ、現状あの伝説を倒すにはあの方法が一番最善だ
一人一人あの方法で確実に倒していくのが堅実だろう
とはいっても、それは俺があの二人を止められると仮定しての事だ
俺が止められなければ、あの二人の刃が次に狙うのは国王様だろう
・・・覚悟を、決めるしかないか
俺は決意を胸に秘め、剣を鞘から抜き放つ
そして、改めて目の前の二人を敵として認識する
あの二人の得物は・・・斧に、鎚か
両方共に真正面から受けることはできないな
そもそも、受けた時点で力勝負になるだろうし、先ず剣が持たない
結構長い事使っているこの剣は、確かに頑丈ではあるが
流石にあんな攻撃を受けて耐えきれるはずが無い
―――受け流しながらあの三人が一人目を倒し切るのを待つ
唯でさえ二対一と言う不利な状況なのに、相手はそのどちらもかなりの腕前だ
これしか方法は無いだろう
唯、問題は―――
「&%#$#&”%#%!!」
突然聞こえてきた奇声によって思考が中断させられる
見ると、何時の間に接近したのやら、二人の伝説が目の前まで迫って来ていた
いや、それだけではない
既に二人とも、武器を大きく振りかぶっていて―――
頭で考えるよりも早く、体が反応した
即座に地を蹴り、その場から離れる
一瞬遅れて、二人の武器が振り下ろされる
振り下ろされた武器二つは―――二つとも、地面を打ち砕いた
「っ!」
二人が居る場所から人一人分位離れたこの場所にすら、地面の破片が飛んでくる
一体、どれほどの威力で振り下ろされたと言うのだろうか
これは・・・あの三人が急いでくれないと不味いな
俺は、背中に冷や汗が流れるのを感じながら、そんな事を考えた
(遂に編み出したぞ!)
ん?何をだ?アリス
(必殺技だ!)
正「何ぃ!?」
(ふふふ・・・見たいか?)
正「早く見せ―――」
・・・正一郎、必殺技って響きに騙されるなよ?
相手はアリスなんだぞ?
正「ハッ!それもそうだった!」
(・・・貴様ら、私の事を如何言う目で見ているんだ?)
作&正「冷血非道女」
(いい度胸だ!貴様ら二人とも私の必殺技でチリと消えるがいい!
”我と共に―――)
!!不味い!あの詠唱は―――
(―――生きるは―――)
正「知ってんのか?」
ああ・・・俺の想像が正しければあれは―――
(―――冷厳なる勇者!―――)
やばい!こっから全速力で―――
(―――出でよ!)
正「!?なんか”赤い弓兵”が出てきたんだが!?」
(それだけではないぞ?良く見るがいい)
な・・・”青い槍兵”に、”目隠しした巨乳女”・・・しかもあれは―――
?「約束された―――」
正「・・・”金髪の、騎士”―――?」
?「勝利の剣!」
ぎゃああああああああ!!
正「ンギャァァァァァァァァァァァァ!!?」
ラ「ガクガク」
@「ブルブル」
ケ「あの正一郎が一撃で跡形もなく・・・消し去られた、だと・・・?」
☆
セ「・・・あれには勝てんな」
ア「うむ、そこだけは同意してやろう」
セ「ではこちらにまで被害が及ばぬうちに次回予告に移るぞ」
ア「・・・そうしておくか」
セ「では次回予告じゃ!
まざまざと力の差を見せつけられたケイン!
このまま帝都は蹂躙されてしまうのか!?
次回!限界―――?」
ア「期待しておるがよい!」