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DIVE!

え?今日ってエイプリルフール?


・・・どうしよう、嘘考えて無いや

”人波”達に仕事を全てとられてしまったので

せめて戦況把握位はしておこうと辺りを見回して見る


ほとんど全域で混戦模様だったが、遠くに何か気になるものを見つけた


・・・ん?あれは・・・何だ?


目を凝らしてよく見ると―――それは人影だった


あんな所で何をしているのだろう?と不思議に思って暫く見ていると

少し高い建物の上に立っていたそれは、急に走りだして―――跳んだ


「なっ!?」


思わず声を上げてしまった


いきなりの俺の声に、周りで戦ってた奴らが一斉にこちらを振り向く


だが、声をあげてしまっても仕方が無いだろう


いや、別に建物から跳んだ事に驚いた訳ではない

あれくらいの高さなら、落ちてもギリギリ生きていられるかもしれないしな


その飛距離に驚愕したのだ―――誰だって、跳んだ人間が失速せずにいたら驚くだろう


現に、そちらを見た兵士たちは全員目を見張っている

それはそうだろう、広場の中央までの半分近くまで跳んで来ている


ん?広場の中央って―――まさか!


広場の中央へと目を向ける―――そこには、斬頭台に頭を装着されたままの国王が居た


って事はあれは・・・


もう一度目を凝らしてよく見る


先程は遠くてハッキリとは見えなかったが、ここからならば良く見える


・・・あいつだ


あの大会で、俺に勝った騎士だ

間違え様が無い、昨日今日に負けた相手を如何して忘れられようか


―――まさか、あいつも来ていたとはな


いつもならば、こんなにも早く再戦の機会が訪れた事を喜んだだろう

そして正々堂々と決闘でも申し込んだかもしれない

だが、今は駄目だ


今は私事よりも、大事を優先すべきだ

せっかく捕えた人間を解放され、また国を再建されても厄介だ


だから―――


「魔法を使える奴と弓兵で手が空いている奴はあいつを撃ち落とせ!」


手段は選ばずに―――潰す





跳んでから少しすると

何時の間にかm広場の中心まで半分ぐらいの距離を跳んでいる事に気がついた

その間は特に妨害も無かった


・・・良かった、この分なら何事も無く行けそうだ―――ん?


「―――――――――――――――――――――――――――――――」


遠すぎて一言も聞き取れなかったが


向こうの方で誰かが叫んだと同時に、矢や魔法が雨の様に飛んできた


「くそっ!何で急に!?」


何か指示でも出されたのだろうか?


ってことはあれは指揮官?だったらあの櫓っぽいのの上に居る奴は?


ああもう!帝国の内部の事なんか知るか!さっさと助けて、帰るだけだ!


大丈夫だ、結構速度も有るし当たらないはず―――


「っ!」


右腕に火の弾が掠った


・・・だが、別に直撃した訳じゃない。まだ動く―――


そこまで思った所で、正面から俺に向かって三本の矢が一直線に飛んでくるのに気がついた


不味い、このままでは直撃する―――!!


「死んで、堪るかよっ!」


適当に、狙いも定めずに目の前に風の弾を乱射する


少しの間そうしていたが、矢は当たらなかった


どうやら適当に打った弾に命中したらしい


・・・助かっ―――ってねえな!


相変わらず前から矢だの魔法だのが飛んできていた


しかも最悪だったのは――――


「なっ!?失速!?」


そう、跳んだ時の勢いが全くなくなってしまったのだ


嘘だろ!?今まで全くそんな素振りは無かったのに!

・・・もしかしてあの打った弾のせいか?!


くそっ!流石にもう駄目か―――?


俺は観念し、目を瞑った


(♪~♪~♪~♪~)


?随分ご機嫌だなアリス、なんかいい事でもあったか?


(ん?・・・まあ楽しい事なら無かったとも言えなくもないな)


へえ・・・一体どんな愉快痛快な事件を起こしたんだ?


(何故お前は私が事件を起こしたと決めつけているんだ?)


ありゃ?違ったのか


(ああ、今回は正一郎に関する事だ)


?あいつが何かしたのか?


(うむ・・・

簡単な迷路だと嘘をついて私の自信作の迷路に放り込んでおいた)


・・・自信作?


(うむ、この私でさえ脱出するのに三日はかかったな)


うおい、正一郎が餓死すんぞ?


(大丈夫だろう、あいつならば)


・・・うわー、絶対にいらない信頼だ


(ちなみに報酬は”作者を一日殴り続けてもいいよ券”×三十だ)


・・・よし、正一郎には餓死して貰うとしようか


(うむ、一番安全な選択だな)


正「・・・手前らぁ・・・」


作&ア(・・・正一郎!?)


(一体どうやって脱出したと言うのだ?!あれは私ですら三日も―――)


正「壁をぶっ壊してきた!」


作&ア(アホの一念!!)





ラ「作者さんと謎電波さんは

正一君に延々と殴られてるから僕たちだけで次回予告だよ!」


ケ「おい・・・止めなくていいのか?」


ラ「ちなみに今の正一君に近付くと

あの二人みたいに延々と殴られる事になるよ?」


ケ「よっしゃ!次回予告行くか!」


ラ「うん!

まさかの失速!そこに差し伸べられるは剣の先!?

次回!格好の付かないヒーロー!」


ケ「期待しててくれよな!」


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