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再登場

ええい!それが何だってんだ!


信用されているからたぶんだがこんな任務回されたに決まってんだろ!


俺以外の奴が順調に作戦を進めてんのに、俺が失敗してどうするよ!


よし、そうと分かればどうやって進めるかの案を考えねえとな


隠密行動・・・は無理か、あれだけ密集してる中でどうやって行くんだよ


じゃあ力技、は余計に無理だな、それが出来ないから打開策を考えてんだよ


・・・ったく!正一郎の野郎!


こんな重い任務押しつけるならあの龍貸してくれてもいいじゃねえか


そしたら敵を薙ぎ払わせながら進んだって良いし


他にも―――


・・・・・・あー、その手が有ったか

というか、それ以外手は無いか


でも失敗したら痛いよな?と言うか下手したら死ぬよな?


もし失敗したら死亡で、成功したら救出成功・・・やるしかないか





剣を振るう


たったそれだけの動作で、目の前にわんさかいた兵士たちの一塊が空高く吹き飛ばされた


剣本体に当たった奴も何人かいたが、そいつらからも特に血とかは出ていない

何故かというと、それこそが俺に天から与えられた能力だから―――と言う訳ではなく

この剣では人を殺せない様に作って有るからだ


なにせ素材が人肌に優しいナイロンですから


・・・ここでこう説明するだけなら簡単なんだが、実際作る時はかなり苦戦した


単に殺傷能力を無くすだけだと、唯の棒と同じだし

だからと言ってほんの少しでも堅くしたら

少し力加減を間違えただけで死ぬ奴が出るかもしれなかったから


悩んで悩んで悩み抜いた末の結論だ

あと少しでもカッコ良く見せるために外面は光る剣にしてある


勿論、ラOトセイOーってのは禁句だ

素材はナイロンだからな、如何やったって斬る事は出来ないぞ


それでも、本気で振るえば衝撃波でこれだけ人が吹き飛んで行く

・・・と言う事は、だ

竹刀で振った時は前方数キロ位に衝撃波が飛んでてもおかしくは無かったんじゃないだろうか?


いやまあ結局一度しか振れなかったから、真相は闇の中何だが

それならアリスが規制した理由も分かるってもんだ


後は、少し落ちた時の衝撃が心配だが、鎧を着ているから大丈夫だろう、多分


「どかねぇと吹っ飛ばすぞ!」


俺は、方向が違って飛ばされなかった奴らに脅しをかける


脅しをかけられた兵士たちは、ゆっくりと俺を円状に取り囲む


・・・逃げてはくれなかったが、一気にかかって来ないだけマシだろうか?


少しの間囲んできた兵士たちを見ていると、右前辺りの人ごみが割れ、中から人が出てきた


何人かの近衛兵を連れたその人物は、俺が見覚えが有る人物だった


周りの兵士たちからの衆人環視の中、その人物は俺の前まで来て―――


「また会ったな竹中正一郎!ここで有ったが百年目だ!覚悟するがいい!

そう、あの戦の最中、貴様に縛られ燃え盛る森の中に置き去りにされた後

何とか抜け出せた僕達は・・・それこそ地獄を巡るかのような辛いつら~い特訓の日々を超えてまた貴様の前にやってきた!今こそ復讐の時!この僕音速の―――うわぁぁぁぁぁぁっ!?」


「「「バエル様ぁ!?」」」


長ゼリフを言っていて隙だらけだったので

取り敢えずナイロン製の剣で斬りあげて空に打ちあげてみた


衝撃が一点集中だったためか、他の奴よりも高く打ち上がったが、多分死なないだろう


鶴は千年、亀は万年、ヴァカは億年ってよく言うしな


・・・うわあ


ケ「・・・もろかぶりだな、誰と何処が、とは言わんが」


ラ「・・・まあ、それだけ積もり積もった恨みだったんじゃあ・・・」


・・・あれだな、バOル君は聖O士と少しかぶtt―――


ケ&ラ「「言っちゃ駄目ぇ――――!!」」


・・・んじゃ次回予告!


ケ「はぁ・・・はぁ・・・ふぅ・・・よし

俺が思い付いた国王様救出の策とは死の危険性が付いて回るものだった!?

その策とは?!次回必見!」


ラ「次回!魔法の便利性!」


次回も見てくれよな!





≪えー、ここで緊急ニュースです

つい先程、聖騎士と呼ばれている人物宅にでの殺人未遂が起こりました

幸いな事に、犯人は捕まっておりますが、身元は不明なようです

あ・・・いえ、速報が入りました

犯人は音速、とだけ名乗っている模様です

犯行動機は

『僕のアイデンティティを守るためにやった』などと主張している模様です

以上、緊急ニュースでした≫

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