到着
どうすんのこの状況?
「おい、あの馬車見てみろよ」
「うおっすげえ美人が乗ってんじゃねえか」
「襲うか?」
なんて声がさっきっからずーっと聞こえてるんだが
・・・・・俺は反対したぞ?したからな?
だいたいだ、治安が悪いと分かっているのにそんなとこに馬車で突っ込むとは何事か
「おい、そこの馬車、とまれ」
・・・またか
何度目だ?これで
(13回目だな)
そうか・・・俺はもう数えたくもないよ
(情けないな、それでも男か?)
それはあいつらに言ってくださいな
馬車から降りる
「なんだ、男もいたのか?お前にゃ用はねえからさっさとどっかに―――」
その後の言葉を言わせずにさっさと気絶させる
「片ずきましたよ」
馬車に入りながら言う
「ええ、わかったわ」
ジェシカさんがまた馬車を走らせる
周りの奴らがあらかた代わったところでまた
「おい、あれ見てみろよ」
なんて声が聞こえる
「・・・ルシアさんあれ何とかなりませんか?」
「めんどくさいですけどー魔力をずっと出していればー」
よし、採用!
体から魔力を放出させる
周りがとても静かになった
「やっぱりすごい魔力ですねー」
「ありがとうございます」
(私の力のおかげだということを忘れるなよ)
ん?でもよ、Dランクぐらいの力しか渡してないって言ってなかったか?
(・・・・実はSランクぐらいの―――)
嘘をつくな、嘘を
(ええい!だいたいなぜおまえは闇など使えるのだ!)
しらん!俺に言うな!そして逆切れスンナ
(闇など魔王とかしか使えないのだぞ!)
なにかい?それは遠まわしに俺が悪人だと言いたいのか?
(ふん、それだけ悪人顔しといてよくいうわ!)
・・・・・・・俺って悪人顔?
(うむ)
うわぁああああん、ひどいや酷いや
俺は正義の味方なのにぃ
(わ、悪かった、泣くな)
うううううう
(ほら、泣かれると調子が狂うではないか)
うう
(飴があるぞ~甘いぞ~)
うわあああああん
(何故!?)
「どうかーしましたかー?」
うううう
「ルシアさん、俺って悪人顔です?」
「いえーそんなーことはーないですよー」
よかった・・・
「ありがとうございます、うう」
「なにをー考えてたんですかー?」
んーと
「いえ、何にも・・・」
「そうですかー」
おおう信じたよ
まったく、どっかの誰かさんとは大違いだな
(うむ?)
ったく
人のトラウマは抉っちゃいけません!
それからしばらくして
「そろそろ暗くなってきたな」
「そうですねー」
「着きましたよ!」
シェディが言う
着いたのか、どれどれお城はっと
・・・・・・・・・・・・・・・・・・でかっ!!
そびえたつ壁はまるで巨人のようにでかい
(巨人はもっとでかいぞ?)
見た事あるんかい!!
(まあこっちに来た時に教えてやる)
きになるなあ
その後一室に通された
「じゃあここで待っていてくださいね。ちょっとお父様と話をしてきます」
「ああ、わかった」
と、言うとシェディは走って行く
うおっ!このソファ柔らかいな!
そんなことを考えているとやがてシェディが戻ってきて
「正一さん今日はこの部屋で休んでくださいね」
「ん?いいの?」
俺はまだ素性が分かっていない見知らぬ人間だろうに
「ええ、じゃ、また明日」
と言って出て行った
(おい、さっさと寝ろ)
俺が魔法の特訓をしているとアリスが話しかけてきた
なんで?
(寝ないと上界にお前の魂を呼び出せんのだ)
ほう
(と、言うことで寝ろ)
命令形なのが気に食わんが眠いし寝てやるか
ベッドに横たわる
(お前どんどん偉そうになって行くな)
え?そんなことないよー(棒読み
意識が混濁していく
(まった こ な が 者 とは )
(はあ、 大 夫 ろうか?)