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セノリの仕込み

国王殺害未遂、そして第一皇子、アレックスの離反

この二つは広場を混乱に追い込むには十分すぎる要素だった


現状を把握しきれていない者はうろたえ

とばっちりを恐れた者はそそくさと広場から逃げ去る


アレックス率いる兵士たちは、その混乱の中を掻き分けて接近してくる


しかし・・・まさか本当に反乱が起こるとはな・・・

何時の間にそんな叛意を持たれていたのだろうか?


それとも・・・何か大きな力によって強制的に持たされたのだろうか?


まあ、どちらにせよ、だ


甘いな、アレックスよ、そして居るのならば、この茶番を考え出した者よ


この儂が、唯殺されるのを待つだけだと思ったか?


当然対抗策を打ってあるに決まっておるだろうが


遠目に見える時計台で時刻を確認する


・・・よし、あと少しか


まあ、今回の結末は長く続いてきた歴史を裏切るようで済まないが―――


―――どうやら今回勝つのは儂のようだな





「妙ですね・・・」


「妙?何がだ?」


何人かの兵士を殴り倒し、次の敵を探している時、突然”人波”が呟いた


「いえ、あまりにあっけないものですから

閣下・・・いえ、アレックス様の父君が気が付いておられたのならば

なにかしら動きが有って然るべきなはずなのですが・・・」


言いながらも、接近してきた兵士たちを魔法で倒すのを忘れない所は

流石はこの国で最強の魔術師って所だろう


「なのに何も起こらないなんて・・・

私が知っているあの方なら、確実に何か手を撃ってくるはずなのですが―――」


・・・確かに

幾らこの国最強の三人がこちらに付いたとはいえ、この脆さはなんだ?


市民がいたから?


いや違う、そんな事で警戒を疎かにするような人では無かったはずだ


確かに”人天森海”はこの国最強を誇っている

だが、閣下―――ではなく父上か―――の趣味で集められた人材はこいつらだけでは無いはず・・・


だと言うのになんだ?この脆さは・・・


何処か作為的なものを感じる

まるで俺達を誘いこもうとしているような―――


・・・まさか!?


いや、まだ決まった訳じゃない、焦るな

もしこの考えが本当だとすれば、何か合図があるはずだ

それもこの帝都に居る全員が同時に気が付く合図が―――


そこまで考えた時、不意に頭をよぎるものが有った


時計台の存在だ


っ!?まずい!


「”人波”!直に信頼できる奴らに後退命令を出せ!」


「は!?何故ですか!?」


「いいから!」


「で、では場所は―――


「この都市全体からだ!くそっ・・・父上め・・・嵌められた!!」


そこまで考えた時、綺麗な鐘の音が帝都全体に響いた―――

と、言う訳で今回来てもらったのは、まさに今物語の真ん中の二人です!


何?正一郎とアリスじゃないかって?


ノンノン!あんな空気主人公&空気ヒロインじゃありませんよ!


では―――どうぞッ!


ア「・・・」


セ「・・・」


今世紀最も熱い奴ら!アレックスとセノリです!


ア「なんか勝手にハードル上げられた!?」


やあアレックス君、元気かい?


ア「・・・元気だよ」


なんだよなんだよ二人とも!テンション低いぜぇ!?


セ「・・・いや、今本編でシリアスモード全開だし・・・」


だからこそ、さっ!


ア「しかも連れて来られた理由が

”前任の二人が喰われてしまったので、その補充”だろ?

・・・どうやってテンション上げろってんだよ!」


おお!怒りでテンションもヒートアップしてますがな!


ア「んなことで燃えたくねぇ――――!!」


ふう、ひとしきり遊べたから良しとしようじゃないか


って事で次回予告ねー、よろ!


ア「・・・まあいい、じゃあやるか

迫る父上の策略!追い詰められる俺!

そこに現れる救世主ヒーロー

次回!救世主は突然に!」


セ「期待しておるがよい!」


※ちなみに予告と本当の次回は以下略





―――楽屋裏


正「で、誰が空気主人公だって?」


ア(一体どの口が空気ヒロインと言ったのだろうなぁ?この口か?んん?)


・・・ふ、甘いぜお前ら、まるでグラニュー糖のごとくなぁっ!!


正「いや、それって甘いのか?」


とくとみよ!改造された俺の必殺技を!!


正&ア「(何!?)」


”黄金の右脚”!”逃げ足のみ九秒台な左脚”!


ズダダダダダダダッ!!


正「・・・はっ!俺から逃げられると思うなよ!」


ア(その速度、一体いつまでもつかな?)


ズダダダダダダダッ!!×2


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