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魔法

正一郎の過去は番外編か本編のどっかに入れようと思ってます

馬車の外に出るとジェシカさんが焚火の番をしていた


「こんばんわ」


「ああ、おはよう正一君」


ん?ああ、今起きたからおはようか


「ここは?」


「話に出ていたゴドールの町の前あたりかな」


「そうですか、っていうか起きてていいんですか?夜更かしはお肌の敵ですよ?」


「まあ、仕事だからね」


「代わりましょうか?」


「いやいいよ、ありがとう、君は優しいんだね」


ジェシカさんが微笑む


うおおおおお!かわいい!!可愛すぎる!!!


「んじゃあ付き合いますよ、そういえばあと城まではどれくらいなんですか?」


「ん?そうだね、明日の夜には着くんじゃないかな?」


明日の夜、ね


「そうだ!魔法を教えてもらえませんか?」


「魔法?いいけどなんで?そんな武器持っているのに?」


そういってジェシカさんは俺の竹刀を指した


この世界には魔法がある


最近のレベルでは家庭料理に使われるとかそうした悲惨な状況らしいが


「ま、いっか、んじゃあまず手を出して」


言われたとおりにする


「魔法は資質だから性格だったりどんな生活を送ってきたかによって使える属性が違うのつまりは明るい

とかだったら火、冷静とかだったら氷、とかかな」


ちなみに私は火ね、といってジェシカさんは笑った


さて、なら俺はどんなのだろう?


「いろいろ試してみるといいよ?かなりたくさんの種類があるらしいしね」


どれどれ、ではまずは火でも・・・


・・・・・・・出ない


前に突き出した手が空しい


分かってはいた!分かってはいたさ!!


でもさ!健全な男だったら誰しも通る道だろう!?


いいよ、次氷ね


・・・・・・・出ない


次は・・・電気!


・・・・・・・出ない






いろいろ試行錯誤してみても何も出なかった


「・・・ほら!ものには得て不得手ってもんが・・・」


「・・・・・・・」


次で何種類目だろう?20ぐらいまでは数えたような・・・?


もういいや!


そう言って練習をほっぽり出してやめた


だいたいなあ!俺みたいな一般人に魔法を期待スンナ!


「・・・もう私が知っているのはこれで全部・・・


・・いや、古来には光なんてものもあったそうだよ?」


無理だって!俺が魔法なんて使えるわけがないじゃん


でも試してみる


刹那、そこが真昼間のような光に包まれた


「うわっ!」


「きゃあ!」


みじかい悲鳴とともに後ろに倒れる


それと共に光も消える


「・・・・・今のは?」


「・・・・・きっと成功だよ!」


「え?あの


「君は光の魔法をつかえたんだよ!」


言葉の途中で遮られた


「えと、その


「光なんて使える人初めて見た!伝説では1人使えた人がいたらしいけど」


よくわからんが凄いことだったらしい


っていうかさあ光ってまんま勇者じゃん


そういえば光があるってことは闇もあるんだろうか?


試してみようか?でもなあ


・・・・・・暗いしよくわからないよね?


手のあたりが心なしか余計に暗くなった


・・・できちゃったよ、おい


実際にあったことそして使えたことで心が重くなる


だいたい光使える奴がなんで闇も使えるんだよ


あのおおぼけならこういうだろうな


『闇のない光など無い!』と、しかも自信満々に


ああなんか思い出したら腹が立ってきた


あんにゃろもしも帰れたら覚えてろ


「如何した?正一君」


「いえ、なんでも」


「じゃあ練習を再開しよう、だけど、少し力を抑えてね?」


「ええ、分かりました」



その特訓は夜明まで続いた

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