奇襲
最近題名決めに最も時間を取られます・・・何故
「・・・君たちは?」
僕は突然目の前に現れた二人組に、警戒しながら尋ねる
もう少し行けば少しはましになるけども
この辺りはまだ結構治安も悪い
現れたうちの
男の人の方は丸腰で、女の人の方は弓を持っていた
「俺達か?・・・・・・まあ、通りすがりの山賊って所だ」
そっか山賊か・・・盗賊かと思って警戒しちゃったよ
・・・って!思いっきり危険な人たちじゃんか!
「お金は渡さないよ!」
僕は言いながら、背負っていた槍を構える
確かに騎士の中では弱い方かもしれないけど
そこらへんの山賊二人に負けるほど弱くは無いはずだ
「・・・まさか本当に信じるとは
・・・ま、勘違いしていたままの方がやり易いか」
「そうですね」
そう言いながら、目の前の二人も構えた
男の人は、半身に
女の人は、弓に矢をつがえた状態で
辺りにピリピリした空気が漂い始める
・・・さあ、如何しよう
勝てる自信はあるとはいえ、相手は二人だ
数的には不利
―――こう言う時は、大抵先に動いた方が不利
そう考えて、相手の出方を見る
先に動き出したのは、女の人の方だった
つがえていた矢を放ってくる
僕はそれを横に跳んで避ける
次に男の人が
急に姿勢を低くしたかと思うと、突撃の体制をとった
僕はそれに対抗するために、柄を短く持つ
この構えは、至近距離での突き刺し、斬り裂きなどの戦闘を行い易い
しかし、その分遠距離攻撃には弱い
すると、まるでそれを知っているかのように
またも女の人が弓を放ってくる
僕は飛んできた矢を撃ち落とす
矢を撃ち落とした時にできた隙に、男の人が拳を握った
「”加速する拳”」
そして、視界から男の人が消えた
「っぅ!?」
そして間もなく訪れてくる脇腹からの痛み
刺された訳ではないようだ、この鈍器で撃たれたような痛みは・・・
もしかして、殴られた・・・?
・・・まずい、この人たちはかなり連携しなれている
山賊って言ったから甘く見てた
普通そういう人たちは我が強くて、連携なんて有って無い様なものだと考えていたから
片方の人が気をそらさせた隙に、もう片方の人が攻撃する
簡単で有りながらも、相手が一人ならば、最も効果的である連携だ
あまりの痛みに立っていられなくなり、地面に膝を突く
「躊躇無 放 し ア ス様。そ 分 は 魔力が な の は?」
まずい
聞こえてくる会話すら掠れている
これは思っている以上に重症かもしれない
「そ な。 分だ 国王 に行く で が持た な」
国王って・・・
まさかこの人たち、国王様が近くに居る事を知ってる・・・?
「でし もう し抑 る 賢 か 」
「ま な だが 騎 が有 と言っ だ。 加減 ら ちが 殺される ないぞ?」
・・・多分この人たちは国王様がいる事を知っている
だったら・・・絶対に行かせる訳にはいかない!
気力を振り絞り、手に力を入れて体を持ち上げる
「・・・おいおい、あれ喰らって立つか?普通」
良かった、普通に聞こえる様にはなった
でもさっきの一撃は的確に急所を射貫いていたようだ
視界が時折霞む
「今、国王、って・・・」
とぎれとぎれになりながらも、言葉を紡ぎだす
「ん?聞こえてたのか?
そうだ、俺達は国王暗殺の為にここに来た」
国王様暗殺
ほとんど誰も襲われると考えていない状態で
こんな強い人達を向かせる訳には・・・いけない!
「・・・行か、せない」
「・・・戦闘不能直前のお前に何が出来るってんだ?」
「確かに、今の攻撃が響いてる、かもしれない、けど・・・
君たち二人を、消耗させるだけの、手ぐらいは、有る・・・!」
僕は確かに弱いかもしれない
けど、戦い方によっては十分に打撃を与えられるはずだ!
「・・・流石は、あの騎士が有能というだけ有るな。大した忠誠心だ」
再び構える男の人
僕も構える
今度は柄を長く持つ
この構えは長さを有効活用し、相手の有効攻撃圏外から多種多様な先制攻撃を仕掛けやすい
構えたまま、じりじりと接近する
そして自分の攻撃可能範囲内に入れた瞬間に――――――突く!
左手で槍を突き出す
そしてそのまま左手だけで、槍を一回転させる
手首が砕けそうな勢いで回したそれは、周りの空気をうならせながら男の人に向かう
穂先の軌道に、急所があったが、それは難なく避けられる
そして、男の人が止めを放とうとした、瞬間
僕は強引に回転を止め
右手も加えて
強引に、逆回転させる
手の筋が悲鳴を上げる
関節の軟骨がガリガリと削られるのが自覚できた
だけど、それでも―――僕は強引に、放った
そうまでして放った槍は、はたして予想も付かぬ角度・速度で
―――男の人の右肩を、撃ち抜いた
「ぐぅっ!」
そう短く唸って、男の人が後ろに跳躍する
やった!これで少しは戦闘力も減るはずだ
・・・左手が恐ろしく痛いけど、仕方がない
「・・・ちっ!侮った」
「下がっていてください、アレックス様」
今度は女の人が前に出てくる
今の状況じゃ・・・流石に勝てない、よね・・・
やっぱり誰かに付いてきてもらえば良かった、かな
「いや、止めとけ。・・・退くぞ」
「ですが・・・」
男の人がそう言うと、女の人は不服そうに口をとがらせた
「見ろ、今の俺は左手しか使えねえぞ
こんな状況の俺をかばいながらお前はこいつと戦えるか?
その後、残りの四人と戦えるのか?」
「・・・無理かと。出血もかなりの様ですし」
「だったら退くぞ。止血、及び治療が先決だ。・・・確か近くに町が有ったな?」
「はい」
「そこに行くぞ。・・・何、まだ機会は有るはずだ」
「・・・解りました、退きましょう」
二人はそれだけ言うと、直に去って行った
・・・これで、少しは役に立てたかな・・・?
ああ、まずい視界が歪んできた
このままじゃ倒れ―――
そこまで考えた所で、僕の意識は途切れた
正一郎、この小説に足りないものは何と心得る!
正「ん?あーそうだな・・・作者の文章構成力」
・・・さらっと毒を吐かれた気もするがそこは流しといてやろう
ハズレだ
(解った!)
はい、じゃあアリス君
(私と正一郎のラブラブ成分!)
・・・はい、次行くぞー
(Σ流された!!)
次はシェディ、何か有るか?
シ「・・・解りません」
全く、仕方ない奴らだ
いいか?この小説に足りないのは――――
正&ア&シ「「(足りないのは?)」」
燃え要素だ!
正{アリス、作者最近何読んだ?}
ア{・・・暇が出来たから龍玉を一気読みしたとかしないとか}
正{マジか}
って事で誰か覚醒しろ。超サイO人的に
正&ア「無理だ!」
ちっ!だったらフュージョO
正&ア「フュージOン!はっ!」
・・・声だけだすなや
正「大丈夫だ、見えてねえし」
(後は地の文をちょいちょいっと弄ってだな・・・)
≪正一郎とアリスの体が光に包まれる!
そしてその光が収まった時に立っていたのは一人だった・・・
そう、正一郎の戦闘力とアリスの色気を合わさった最強戦士
”ショリス”誕生の瞬間だった――――≫
・・・色々突っ込んでいいか?
(却下だ)
酷え!?
正「・・・次回予告だ」
シ「はい!上界の戦いが終わったと思ったら
次は下界の戦争に巻き込まれる正一さんに明日は有るのでしょうか!」
次回!籠!
期待していてくれよな!