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AI屋台 第24話「サバイバル道具」

作者: エドゴン

【1.序章】


佐藤「俺は佐藤。釣りが趣味だ。今日も自分の船に乗り、沖で釣りを楽しんでいる。良い天気だ。」


佐藤はお魚を3匹くらい釣ることができ有頂天になっている。


るんるんるん


佐藤「なんだか雲行きが怪しくなってきたな。」


ごろごろピカピカ


一瞬で晴れの天気から雷が鳴り始めた。海の天気は変わりやすいものだ。


佐藤「雨が降ってきた。嵐になりそうだ。引き返すか。」


一瞬で辺りは暴風雨となった。


佐藤「やばいな。操縦が効かない。」


ごろごろピカピカ


佐藤の乗っている船は風にあおられ操縦不可となった。佐藤は暴風雨が止むのを待つことにした。


かなり船は風によって流されてしまっている。


翌日。


佐藤「ここはどこだ?おお!島が見えるぞ。とりあえずあの島まで行ければ。」


佐藤は島まで船を操縦してたどり着いた。


佐藤「ここは一体。まずは歩いて人を探そう。」


佐藤は島を歩いた。島は1時間ほどで1周ができるくらいの小さな島であることが判明した。


佐藤「誰もいない。無人島だ。持っているものは釣り道具と1食分の食料のみ。やばいな。食べれそうなものを探そう。」


佐藤は長く生きるために食べ物を探した。


佐藤「木の実は高い木の上になっているか。でも木に登れないな。釣りをすればお魚は釣れる。あとは火を扱えればいいけど、火をおこす方法がわからない。勉強をしておけばよかった。」


【2.AI屋台登場】


佐藤はとりあえずこの島で過ごすことを決意した。船は嵐のせいで壊れたためだ。


そんな時。遠くにぼんやりと船が見えた。


佐藤「船だ。助かるかも。お〜い。」


船は徐々に島に近づいてきた。そして島に上陸。


佐藤「助かった。良かった早く見つけてもらえて。」


エドゴン「私はAI屋台の経営者のエドゴンです。AIスキャンを受ければ今のあなたにふさわしいアイテムが出現しますよ。」


佐藤「助かった。船に乗せてもらえませんか?この無人島に閉じ込められてしまったのです。」


エドゴン「船に乗せることはできません。私にできることはアイテムをあなたに託すことだけ。AIスキャンを受けませんか?」


佐藤「せっかく助かるのに乗せてもらえないんですか。ひどい。仕方がないです。AIスキャンというものをお願いします。」


エドゴン「かしこまりました。」


びろろろろーん!!


わずか3分ほどでAIスキャンは終わった。


【3.サバイバル道具】


エドゴン「おおこれは!サバイバル道具でございます。」


佐藤「なんですかそれは。」


エドゴン「それは使ってみた方だけがわかるのでございます。ここは無人島なのでお代は結構です。」


佐藤「ありがとうございます。」


エドゴンの船はすぐに立ち去っていった。


佐藤「助けてもらえなかったのは残念だったけど、このサバイバル道具があればここで生活ができそうだな。」


佐藤は一通りの道具を見てみた。


佐藤「まずは火を起こす道具が入っているぞ。早速火を起こしてみるか。」


ぼわっ


火がついたようだ。


佐藤「よし!魚でも釣ってくるかな。」


佐藤は何匹かの魚を釣って、焼いてみた。


佐藤「うまい!無人島生活も悪くないな。」


佐藤は別のサバイバル道具も見てみた。


佐藤「包丁だ。すごい!刺身にしてみるか。」


佐藤はお魚をさばいてみた。


佐藤「新鮮な刺身はうまい!文句なし。」


佐藤はさらに別のサバイバル道具を見てみた。


佐藤「これは!弓矢だ。よし、獣を狩って肉でも食べてみよう。」


バシューン!


佐藤は弓矢を放った。慣れない弓矢だったが見事に獣に命中。獣は絶命した。


包丁で獣の肉を食べやすいサイズに切り落とし火で焼いてみた。


佐藤「う、うまい!こんなにうまいのか。牛肉みたいだ。」


【4.SOS発信】


佐藤は残されたサバイバル道具を物色した。


佐藤「なんだこれは?SOS?助けを呼べる道具なのか。使ってみよう。」


シュルルルル。


どーん。


佐藤「使ってはみたが、かなり周辺が明るくなったな。これなら誰かに気づいてもらえそうだ。説明書があるな。なんと3日くらいはこの明るさが維持されるようだ。すごい!」


佐藤は誰かに気づいてもらえることを信じて待った。


佐藤「とりあえずお魚と獣でも食べて待ってみるか。」


そして3日が過ぎた。奇跡的に佐藤は遠くに船を発見した。


佐藤「お〜い。助けてくれー。」


船が近づいてきた。


佐藤「もうAI屋台だけはやめてくれよ。」


屈強な男が船から話しかけてきた。


男「おお、大丈夫か?」


佐藤「大丈夫じゃないです。助けてください。」


男「待ってろ。今行くから。」


こうして佐藤はサバイバル道具のSOSを呼べる道具によって見つけてもらえた。


男「この船に乗ってくれ。」


佐藤「ありがとうございます。助かりました。」


男「何日間、ここにいたんだ?」


佐藤「数えてはいなかったですが3日間くらいでした。」


男「そのくらいで見つかるなんて奇跡だな。SOS信号みたいなものを見つけて、もしやと思ったが。」


佐藤はただの船釣りを甘くみていた。海に出るのだからきちんと準備をしなければいけないと肝に銘じたのだった。

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