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テーブルは机じゃない

作者: 弥生三月

ここ数年、なんでもかんでも「机」と書く人が増えてきている気がする。


その人たちは、天板があって脚があるものはとりあえず「机」と呼ぶようだ。

机とは、事務机や勉強机、仕事によっては作業机などを言うのであって、食卓や飲食店のテーブルなどは机ではない。


「机としても使うじゃないですか」と言う人がいた。

それは、あくまでも机()()()に使うこともできるというだけで机ではない。


「細かいことにチマチマとうるさい。小姑か」と言う人もいるかもしれない。


そうではないのです。


例えば、ちゃんと机とテーブルの区別をしている人の文章の場合。


ある登場人物が、「机の上に弁当をひろげた」とあったとしたら、

それまでのストーリーの流れから、

今日は前日の出来事があったから気まずくて社員食堂に行けなかったのだな、とか、

あるいは、社員食堂まで行っている暇がなくて自席でササッと済ませようとしてるんだなとか。

子供だとしたら、家族と一緒に食卓を囲みたくなくて自室で食べるんだな、とか。

わずかな文字数からいろいろなことが読み取れるのです。


それが、テーブルも机も一緒くたで、使い分けをしていない文章では、そうはいきません。


「食堂の机に座り、」とあったら、食堂の隅に事務用の小机が置いてあるのかな?とも考えられますから。

年配の、かつての使い分けがされていた文章しか読んでこなかった人達は大体そう思うでしょう。

なので、正確に状況を伝えるためには追加情報を必要とします。


今の時代、ちゃんとした出版社の校閲を通った本を読んでこず、読書歴はWeb小説がほとんどという若い人も増えているでしょう。

そういう人達は、言葉の誤用を自然と学習してしまうので、まちがいが拡大再生産されていってしまっているようです。


私も他人に偉そうなことは言えないのですが、なろうの書き手の大多数の方々よりは年上のほうだと思うので、読み手として、読んでいてストレスに感じていることが減ってほしいと思い、ちょっと書いてみました。


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