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買い物代行の依頼からやろうかな。庭の雑草抜きって時間がかかりそうだから、ささっと終わるお買い物から!ファンタジーにもお買い物代行とかあるんだ。日本でも買い物代行のバイトとかあったっけなあ。してみたかったけど、募集してなかったから出来なかったんだよね。

えっと、今回買い物代行依頼出したのはミオロリナ・タナサヤキさん、女性、89歳で足腰が弱くて買い物が厳しいっと。この、依頼書って依頼人のこと簡単に書いてあるって受ける側からしたらありがたい。



「ん??あれ?ギルドから右手に3つ目の角を曲がって、左に1つ曲がって薬屋さんの隣にあるお家がそうなはずなんだけど……あれれ?薬屋さんない。私迷子かも……」



ちゃんと確認しながら進んでたから間違えてるはずないのに……もしかして、前世方向音痴だったから今世も引き継がれてる系?え?神様に方向音痴だけは直してってすーっごくお願いしたはずなのに。

なんとなーく分かってきたけど、あの神様適当すぎないか?あの神様のせいで私迷子になっちゃってるじゃんか!

さて、今いる場所も分からないし親切そうな人に道聞いてミオロリナ・タナサヤキさん家に急がなきゃ!



「あれ?お嬢さん?あのお兄さんはどうしたんですか?」

「あ、門兵のお兄さん。白蘭(ハクラン)は討伐依頼で……私は、今、迷子なのぉ……」




この丁寧な門兵のお兄さんに聞けば迷子じゃなくなる!目的地に行けそう!!

門兵のお兄さんってイケメンだったんだ。兜被ってたから分かりづらかったんだよね。ハニーブロンドに蒼色の瞳ってやば過ぎないか?!え?この世界って外見綺麗な人多すぎない?!日本だったらトップアイドルとかトップモデルとかなれちゃうよ!



「迷子でしたか。どこに行きたいのですか?」

「ミオロリナ・タナサヤキさん家……分かる?」

「すみません。分からないですね。その方の家のそばには何がありますか?」

「薬屋さん」



流石にミオロリナ・タナサヤキさん家は分からなかったかあ。依頼書見て貰った方がわかりやすいかな?これ以上遅くなったら依頼人さんに迷惑掛けちゃうし。



「門兵のお兄さん、これ依頼書」

「……なるほど。ダカッテナ薬屋の隣のお家ですね。それでしたら、ここを右手に曲がって、そのまま直進すれば分かりますよ」

「ありがとう!」

「はい。お嬢さん私の名前はエンです。家名は事情があり言えないのでエンと呼んで下さい」

「エンさん!私はチカです!家名は、ないです」


家名を考えるのを忘れてた。前世の相田はこの世界では可笑しいと思うし、第2の人生を1から始めたいから相田は使いたくない。


「……そうなのですね。私と同じで何か事情があるのですね。それと、さんは付けなくていいですよ」

「え、でも、」


「お願いします」てイケメンからのお願いって目が痛いよ!しかもこの人自分のいい所ちゃんと分かってるからお願いの仕方がやばい!これ、日本でホストにハマる女の子の気持ちが分かったよ。前世で1度は行ってみたかった場所の1つがホストクラブなんだよね。でも、私人見知りもあったし、芸能人でもあったから行けなかった。



「分かりました。じゃあ、エンお兄ちゃんって呼ぶね!」

「エンお兄ちゃん……いいですね」



こんな可愛い見た目の5歳児からお兄さんって呼び方攻撃力半端ないよね。私も可愛い子にお姉ちゃんとか呼ばれたら、エンお兄ちゃんみたいになるもん。



「じゃあ、エンお兄ちゃん私行くねっ!」

「はい。依頼頑張ってくださいね」


「うん!」と言って両手で手を振りながらミオロリナ・タナサヤキさん家に向かった。


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