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次の更新日は19日の日曜日朝10時です。
今日は心が疲弊した。誘拐犯に誘拐されそうになったし……前世の゛いかのおすし゛が少しだけど役にたったな。いかのおすしの知らない人に着いていかないとか。普通の5歳児とかだったら、お菓子に釣られて行っちゃうと思う。
この世界は日本と比べて治安が悪いから過敏になってるくらいがちょうどいいのかもしれない。そうしなければ、周りの人に心配をかけてしまうから。
「チカ様……本当に大丈夫ですか?怖い思いをさせて申し訳ありませんでした」
「ううん。もう謝らないで!私がぼーっとして路地裏に入っちゃったのがいけないんだから!」
「分かりました」と白蘭は言ったが今人バージョンのはずなのに、ペタンっとした耳と尻尾が見える。白蘭ってすっごいわかりやすい人だな。白蘭歳上なはずなのに可愛いんだけど!ギャップ萌えかもしれない。
「ね、白蘭私に魔法教えて?自分で自分の身を守るためにさ!」
「分かりました。まずは、チカ様は魔力を感じるところからですね」
魔力……ファンタジーあるあるだ!異世界系の小説読んでて思ったんだけど、魔力っていわゆるほぼ血液だよね?とりあえず、血液循環を意識すればわかるはず!前世医者とか看護師になりたかった訳でもないのに、血液循環とか謎に勉強したんだよね。まさか、今役に立つとは……勉強してて良かったあ!
「多分……感じられた」
「では、そのまま光の球を思い描いて下さい」
「うん」と言い目を閉じて光の球を思い描いた。大きさは電球サイズで光もそれぐらいをイメージした。その時、体から何かが抜ける感覚がした。
「チカ様目を開けて下さい」
「……わ、出来てる!」
魔法って凄い。イメージすれば何でも出来そうな感じがする。魔力量によって出来ることと出来ないことあるんだろうけど。
「何か抜ける感覚があったと思います。それが、魔力が抜ける感覚です」
「へえ!!」
何か抜ける感覚は魔力が抜ける感覚であってたんだ!!
「どんな魔法を使うにもイメージが大事です。他の人は言葉を発して魔法を発動させます」
「そうなんだ!」
これも異世界あるあるだね〜……やばい、色んな魔法試してみたい。でも、今は止めておこう。精神が疲れちゃってるし。
「翼出すにはどうすればいいの?」
「背中に意識し、自分に翼が生えてるのをイメージすれば出せますよ。しまう際はその反対です」
「翼、生えてる、」と言いながらイメージをしたら、体が軽くなった感じがした。とても、不思議な感覚だ。どこまでも飛んで行けそうな気がする。窮屈さが急に無くなった感じ……窮屈さなんて感じていなかったはずなのに。何で??
「体が軽い」
「チカ様は今天使ですからね。翼がなく天使の輪がない状態は人間に化けてる状態なので体が重く感じるのです」
え?天使の輪??あ、ほんとだ!頭の上に半透明の虹色の輪っかが浮かんでる。とっても綺麗……翼も真っ白なんだけど、虹色に光輝いてる。そして、天使って翼一対しかイメージなかったけど四対って凄いな。
「外ではあまり本来の姿はバレないようお気をつけて下さい。天使の翼や涙や血は欲深い者は狙っております」
「血まで、」
怖すぎる!血までってヤバすぎるよ!超激ムズモードって命の危うさまであるって……私平凡に生きて行きたかったよ。前世のように好きなことして、のーんびりしたい。もふもふを増やしていきたい。私の精神安定剤はもふもふだ!
明日は森でもふもふ探ししてみようかな?いたらテイム??獣魔契約しよっと!




